連続講座『交渉術とプロセスワーク~協創的な関係のために~』

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連続講座『交渉術とプロセスワーク~協創的な関係のために~』
4月16日(木)開始!
毎月第3木曜日、19:00~20:50、計10回

先着順です。ご関心のある方はお早めにお申し込みください。
小さな会場ですので、満員になり次第締め切らせていただきます。

講師:富士見ユキオ(交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定)
    岸原千雅子(交渉アナリスト1級日本交渉協会認定)

(1)近年、「交渉」の重要度が増しています。
国家間のみならず、企業間、企業内、非営利団体と営利団体間、
国民(市民)と国家(政府)間などにおいて。

欧米の大学および大学院では、
グロバール化する世界、あるいは多極化する世界の中で
「交渉」の重要度/不可避さが強く認識/意識化され、
交渉の専門家が生み出されています。

「交渉」は、細分化され、
「国家間交渉」の専門家、「企業間交渉」の専門家などだけでなく、
NPOや草の根運動を専門に応援する交渉人も生まれてきています。

さらには、「家族」を専門とする交渉の専門家を
トレーニングしている大学や大 学院まであります。

「家族」に「交渉」、と聞くと、「?!」、「似つかわしくない」、と思われるかもしれません。
が、「離婚」や「親権」、「相続」について想像すると、
「ファミリー」にも、「交渉」が必要であることが理解できると思います。

それのみならず、親と子のおこづかいをめぐるやりとり、
家事や育児についての夫婦間のコミュニケーション、
好意を抱いた人を食事に誘うこと、
銀行で、勧められた投資信託を購入するか、それとも安全な普通預金にするか、
家電量販店で、あといくらくらい値引いてもらえるか、
レストランで出てきた料理が生っぽい場合、どうレストラン側に(何を)伝えるかなど、

私たちの日々の暮らしは、実は「交渉事」で、満ち溢れています。

(2)そうしたことを、『交渉事』と
≪はっきりと認識/意識≫すること/できるようになること、
「交渉」に≪アウェアネス(気づき/自覚)を持って≫
≪主体的に≫関与できるようになることが、この講座の第1の目的です。

それは、交渉に関する「第一歩目」ですが、
この講座では、アウェアネスや主体性を持つことに加えて、
「交渉のリテラシー(読み書き)の基本」を
現代交渉術の知見/専門性から、さらには
プロセスワーク、ワールドワーク、オープンフォーラムの歴史と実践から
学んでいきます。

また、具体的な交渉の実例(成功例)をもとに、ロールプレイを通じて、
交渉の実践能 力を身につけていくことも目指します。

このように、交渉について多面的/多次元的に学習することで、
対人関係の中で具体的に/実際に自分を「守る」ことができるようになったり、
「自信」を持てるようになったり、「余裕」ができたり、
会話/コミュニケーションを楽しめるようになったり、
交渉をクリエイティブに行うことができたり、
交渉に「深み」を持てるようになったりします。

そうしたことを通じて、生活の「質」が向上するでしょう。

(3)日々の生活は、「交渉事」で溢れていると上に書きました。

それは、「心理セラピー」、「コーチング」、「ファシリテーション」、「コンサルティング」にも
言える/当てはまることです。

心理療法の最前線 の1つである、「関係療法(<対人関係学派>)」の代表的セラピスト、
フィリップ・ブロンバーグは、「解離」の激しいクライアントの人との心理療法において、
「交渉」の重要性を、繰り返し説いています。

「交渉術」を身に着けると、安全性と安心感と安定性を持って、
セラピストは、クライアントの人とのプロセスに、
深くコミット(関与)することができるようになります。
そのことは、クライアントの人にとっても利益をもたらします。

ですので、「交渉」についての学びを、対人援助職(を目指す人)にも、
お勧めします。

(4)私たちは、「交渉」に関心を抱き続けてきた、おそらく数少ない心理セラピストです。
関心を抱き続けた理由の1つは、
数十年に わたる心理臨床の中で、
私たちが、「精神病水準の人」や「重篤なパーソナリティ障害水準の人」
および、その人たちのご家族や、
その人たちを取り巻く医療や福祉や司法や教育の各専門家たちとの
やり取りを通して、「交渉」の大切さを痛感してきたからです。

また、ワールドワークやオープンフォーラムやファシリテーションの中で、
「交渉」の必要性を身に染みてきたからです。

(5)心理療法、コーチング、ファシリテーション、ワールドワーク、
そして(飛躍しますが)人生には、あらかじめ正解があるわけではありません。

日本の学校では、「正解の無い問い」にどう応(こた)えるか、
といったトレーニングは皆無です。

それに対する処方箋の1つが、「交 渉」です。
理由は、私たちがみなさまにお伝えしたい「現代の交渉術」が、
「共同/協働/協力/共調/ウィン-ウィン/
コ‐クリエイティヴ(co-creative)/
(少し難しい言い方をすると、「個人合理性」で無く)
「社会合理性」/二人三脚」に基づいているからです。

「アウェアネスを持った交渉」/「〈主体的〉にコミットした交渉」は
(「正解」を出すわけではありませんが)、
『その都度、腑に落ちる/納得のいく代替案』を提示してくれます。

(6)「代替案」を生み出し、それを「修正/修繕主義」で、
随時/プロセス指向で、また「交渉」を通じて、ベターにしていく。

それを可能にするのが、「現代交渉術」です。

(7)「交渉」は、「何で俺(私)の 言っていることがわからないだ(のよ)」、
というナルシシズム(自己愛障害性)/自己中心性/1人よがりからの
「離脱/脱却」を求めます。

それは、そうした人には、「とてもめんどくさい/やっかい/
おっくうな」事/行為です。

「何でお前は(あなたは)わからないんだ(わからないのよ)」で終わり/ストップし、

結果、落ち込み/ふさぎ込み、
相手だけでなく自分の気持ちを置き去りにし/放置し/遺棄し、
諦めているところ/残念な状態から、
『再出発(を可能に)』する『具体的ツール』が、「現代版交渉術」です。

ですので、現代の交渉術は、
パーソナリティ障害の人にとっては、心理療法的にも有益です。
なぜ有益かの詳細については、講座でお話しします。

この講座は、「現代交渉術」に関心のある方に向けたものです。
交渉にご関心のある一般の方、初心者の方を大歓迎します。

交渉をプロセスワークおよびワールドワーク的にも見直しますので、
「多次元的/深みのある交渉」について、学ぶことができます。
各場面で(実は)交渉が欠かせない、心理セラピスト、 コーチ、
ファシリテーター、医師、看護師、弁護士、教師など、
対人援助職の方のご参加もお待ちしています。

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日時: 第1回 4月16日(水)
 毎月第3木曜日、19:00~20:50、計10回

会場:都内赤坂富士見心理面接室
(小さな会場ですので、満員になり次第締め切らせていただきます)

   *先着順です。ご関心のある方は、お早めにお申し込みください。

講師:富士見ユキオ
    交渉アナリスト1級日本交渉協会認定
    認定プロセスワーカー、
    トランスパーソナル&ホリスティック上級心理カウンセラー、
    臨床心理士
    ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
    相続アドバイザー協議会認定会員

   岸原千雅子
    交渉アナリスト1級日本交渉協会認定
    ミンデル夫妻認 定プ ロセスワー クのセカンド・トレーニング教師、
    トランスパーソナル&ホリスティック上級 心理カウンセラー、
    臨床心理士、
    ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
    相続アドバイザー協議会認定会員、
    英国IFA認定アロマセラピスト

参加費:連続講座のご参加が初めての方、110,000円+消費税(8%)

     2回目の方、105,000円+消費税

     3回目の方、100,000円+消費税

     5回目以上の方、90,000円+消費税

お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
I-mail: