2024年5月26日 対人交流する脳 〜右脳どうしの相互作用がもたらす関係的外傷の癒し〜

*関係セミナー情報です。問い合わせ申し込みは主催者まで*

「対人交流する脳
〜右脳どうしの相互作用がもたらす関係的外傷の癒し〜」

開催日:5月26日(日)10:00〜17:00

開催方法:zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)

ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
オンラインでの受講が可能です。

当日ご参加できない方も、あるいはセミナー終了後でも、
音声&資料データのダウンロード、あるいは
USB(音声データ)&資料をお送り(お渡し)する形で、
セミナー内容をご購入いただけます。

*下記フォームからお申し込みいただけます。
クリックしてご活用ください。
https://docs.google.com/forms/d/1Jn-DO83h7ic-15622eBJM4Lwi3RoJBRVJe1er36KQBA/viewform?edit_requested=true

*zoomオンラインでのご参加を希望される方には、事前に
テキストをpdfファイルでご送付いたします。
その場合はお申し込みを5月23日(金)までにお済ませください。

*その他お問い合わせ・お申込みは、以下にお願いします。
Mail:
Fax:03-5570-2860

1)関係によって刻まれた外傷(トラウマ)は、
セラピー関係における相互作用によって癒される。

これは、私たちがこれまでのセミナーで、たびたび
ひもといてきた、「関係療法」による癒しの神髄です。

今回のセミナーでは、その癒しのメカニズムについて
正面から切り込み、取り組む内容をお届けします。

2)現在、セラピーの領域で、地殻変動が起きています。

「科学的」心理セラピー領域における、
パラダイム・シフトが、始まっているのです。

そこでは、認知行動療法が、「客観性」を重んじる生物学
や脳科学から、「科学的でない」と判断されています。

「認知行動療法」は、客観性や再現性を売りにして、
心理セラピー領域を席巻し、主流派(メインストリーム)
の座を、獲得しました。

その認知行動療法がいま、「科学的見地」からの、
批判にさらされているのです。

2)ここで、簡単に心理セラピーの歴史をふり返って
みましょう。

1960年代までは、精神分析が、セラピー分野の王様でした。

1970年代になると、精神分析を非科学的であると批判した
「行動科学(行動療法)」が、その玉座を奪います。

やがて1980年代には、「認知科学(認知療法)」が
主流派となり、行動療法は認知療法と手を結んで、
「認知行動療法」として生き残りを図ります。

しかし1990年代から、認知行動療法は、生物学や脳科学を
ベースとする新たな科学的セラピーから、
その客観性、再現性を疑われ始めたのです。

3)アカデミズム界におけるトレンドの変化は、
たとえば大学や大学院で用いられる教科書の数に、
はっきりと現れます。

“Norton”という出版社は、生物学や脳科学に基づく
心理学や、対人神経生物学的セラピーに関する「教科書」
を、すでに約70冊も、出版しています。

4)では、なぜ90年代から、「新しい科学的」セラピーが
生まれ始めたのでしょうか?

それは脳科学の領域で、テクノロジーの革新が生じ、
たとえば「fMRI(機能的脳画像法)」によって、
脳内の活動状態が見える化され、新たなエビデンス(証拠)
が収集されるようになったからです。

それが、認知行動療法の明らかにしてきたことと、
食い違っていたためです。

ちなみにfMRIは、ノーベル経済学賞を受賞して以来、
俄然(がぜん)着目されるようになった「行動経済学」や、
「コーマ(植物・昏睡状態)」の領域などでも、
積極的に用いられています。

5)さて、認知行動療法で扱われる「認知」は、
発達心理学的には、言語を獲得し、あやつるようになる
「2歳」前後から、可能になります。

それと呼応するようにこの時期の子どもは、
「イメージ」や「象徴」も、使うようになります。

6)ところが、現代における重要な心の課題や苦悩
との取り組みには、この認知能力を獲得する「以前」、
2歳前後以前の乳幼児〜小児期における「関係性」に
着目する必要があります。

たとえば各種依存症や共依存がそうですし、解離や
複雑性トラウマ、ACEs(小児期逆境体験)はもちろん、
パーソナリティ障害や統合失調症、双極性障害や
発達障害との取り組みにも、必要とされています。

7)乳幼児期の記憶を「認知的」に持っていることは、
基本的にありません。例外的にあっても部分的か、
あるいは稀(まれ)にです。

ですので、従来の認知行動療法では、原則として
取り扱うことができません。

しかしながら、現代的な心の苦悩に対しては、
この時期へのまなざしが欠かせません。

8)さて、fMRI(機能的脳画像法)は、たとえば
言語を獲得していない赤ちゃんと、お母さんの
「右脳」の同じ部分が、共起/同調/同期
(シンクロナイズ)する現象を、見える化しました。

お母さんの働きかけに、赤ちゃんは、0.0001秒
のスピードで、呼応することがわかっています。

赤ちゃんとお母さんは、感応/直通しあっている
のです。

9)1990年代の脳科学は、「個人」の脳を対象と
するものでした。

が、2000年代に入り、個人の「間」、つまり
「関係性」における2つの脳のありよう/反応に、
研究対象が移っていきました。

この分野の代表的セラピスト、アラン・ショアは
次のように書いています。

「対人交流を持つ脳が、他者の脳と神経活動を
1つにつなぎ、同期する関係メカニズムを理解する
ことが可能になった」。

10)セラピーでは「認知、言語、イメージ、象徴」
ではなく、(認知の生まれる以前の)「情動」「身体」
と「関係性」に、焦点が当たるようになりました。

その「関係性」は、「右脳と右脳との関係」から、
紐解かれるようになっています。

11)情緒や情動、関係性、脳や神経に着目し、
生まれた科学的心理セラピーが、
「対人(関係)神経生物学(interpersonal neurobiology)」
あるいは「関係的神経生物学(relational neurobiology)」
です。

それは、現代の困難な心の課題、たとえば各種依存症や
共依存、解離や複雑性トラウマ、ACEsなど、あるいは
各種パーソナリティ障害、統合失調症、双極性障害、
発達障害との取り組みに、新たな道を切り拓いたのです。

12)認知、言葉や象徴「以前」の領域は、五感に
分かれる「前」の、アリストテレスのいう「共通感覚」
のところです。

あるいはダニエル・スターンの「情動調律」、
野口晴哉氏の「直通」が取り扱う領域であり、
E.ジェンドリンの「フェルトセンス」や、
C.G.ユングや量子論の「共時性/直接性」、
A.ミンデルの「ドリーミング」、
W.ビオンの「O(オー)」と響き合う次元です。

その領域における関係の「内側」で起きていることが、
脳の機能画像を通して、見えるようになったのです。

13)ユングは最晩年に、「未来のセラピーは脳科学を
統合したものになる」と論文で記しています。

フロイトもまた、もともとは、脳や神経系の病理学的変化
を研究する神経病理医師でした。

科学的セラピーの最前線では、いまや、フロイトやユング
が関心を寄せていた領域に、テクノロジーの進化を経て、
再び光が当たっています。

14)対人神経生物学は、生物学や脳科学と
スピリチュアリティ、関係性、臨床心理学の交差する
学際的、統合的領域です。

セミナーでは、「右脳と右脳との交流」に着目する
対人神経生物学/関係的神経生物学セラピーと
そのケースに着目します。

その理解を深めるために、fMRIを通じたコーマ状態や、
脳出血によって崩壊していく脳と、その復活とを
経験した神経解剖学者の自験例をご紹介します。

あなたは、サイエンス(科学)に裏打ちされた
最先端のセラピーの知見、有益さを目にすることが
できます。

15)右脳どうしが同期・共起することで生じる
やり取り、コミュニケーションは、認知や言葉を
獲得する以前の領域にアクセスします。

それは、潜在的・無意識的な次元へのアクセスとなり、
混乱した、あるいは壊れたアタッチメント(愛着)の
修復にもつながります。

こうした関係療法の営みが、どのように関係的な外傷を
癒すことになるのか、事例をもとに学んでいきます。

それは、とても繊細で、同時に大変パワフルな取り組み
となります。

17)今回「対人交流する脳 〜右脳どうしの相互作用が
もたらす関係的外傷の癒し〜」にご関心のあるセラピスト、
カウンセラー、コーチ、ケースワーカー、医師、看護師、
保健師、ボディワーカー、コンサルタント、
ファミリービジネスの専門家の方、そして一般の方、
初心者の方のご参加をお待ちしています。

当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で
セミナー内容をご購入いただけます。

☆データのダウンロードにて、音声&資料を
ご購入いただくことも可能です。

*SNSなどを通じて、お知り合いの方に、
このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
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日時:5月26日(日)10:00〜17:00

開場:9:50

開催方法:zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)

ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
オンラインでの受講が可能です。

(zoomオンラインでの当日ご参加を希望される場合は、
事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので、
5月23日(金)までにお申し込みください)
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《開催中の連続講座・ご案内》
「虹の身体と関係性〜相互調律的ウェルビーイングの実現」

3月22日(金)19時スタート!
毎月第4金曜日 19:00〜20:50、全10回
(第3回 5月24日(金)からのご参加も歓迎します)

今回の連続講座では、虹の身体を意識的(コンシャス)に
生きる技術を学びます。

特に「相互運動性」にも着目し、虹の身体全体を
見ていきます。

関係性における気調律、相互運動的身体経験が
うまく進むと、それだけで元気や喜びが湧き上がり、
ウェルビーイング(健康と幸せ)が向上します。

体験的ワークもご用意し、ご参加をお待ちしております。

※セミナー、連続講座とも、USB音声データと資料で、
およびデータのダウンロードにてご購入いただけます。
(詳細は、お問い合わせください)