2022年7月24日「複雑性トラウマと解離の癒し 〜愛着と関係性の回復をめざして〜」

*関係セミナー情報です。問い合わせ申し込みは主催者まで*

「複雑性トラウマと解離の癒し
〜愛着と関係性の回復をめざして〜」

開催日:7月24日(日)10:00〜17:00

開催方法:zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)

ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
オンラインでの受講が可能です。

当日ご参加できない方も、あるいはセミナー終了後でも、
音声&資料データのダウンロード、あるいは
USB(音声データ)&資料をお送り(お渡し)する形で、
セミナー内容をご購入いただけます。

*下記フォームからお申し込みいただけます。
クリックしてご活用ください。
https://docs.google.com/forms/d/1Jn-DO83h7ic-15622eBJM4Lwi3RoJBRVJe1er36KQBA/viewform?edit_requested=true

*zoomオンラインでのご参加を希望される方には、事前に
テキストをpdfファイルでご送付いたします。
その場合はお申し込みを7月22日(金)までにお済ませください。

*その他お問い合わせ・お申込みは、以下にお願いします。
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860

*ippのホームページを、刷新しました。
https://ipp.tokyo/
(「こころのことを学びたい」に、
永遠の少年、アダルト・チルドレン、
を加筆しました。是非お読みください)

1)あなたには、災害、事故や事件によるトラウマ体験や、
思い当たるハッキリとした傷つきがないにもかかわらず、
生きづらさ、フィットしない感じ、ズレた感じがないでしょうか?

なぜか、落ち込んだり、さみしかったり、むなしかったり、
辛かったり、自信がなかったり、空虚だったり、しませんか?

言葉にしにくいモヤモヤやイライラに、さいなまれていませんか?

こうしたことが長年続いているとしたら、その背景に
「複雑性トラウマ」があるかもしれません。

そこには、あなたが小さかったときの親からの繰り返される
虐待やDV、遺棄、あるいは両親の喧嘩、親の病気といった
複数のマイナスの出来事が関係している可能性があります。

2)脳が大きく進化したホモサピエンス(人類)は、出産のときに
産道を通り抜けられるよう、未成熟のまま生まれるようになった、
といわれます。

そのため、生後、ひとりで生きられるようになるまでには、
かなり長い間、養育者に依存しなくてはなりません。

乳幼児は、養育者に、心身の安全や保護、安心や慰めを求めます。

また、承認や受容、支援、共感、そして調律の提供を、期待します。

3)しかしその期待が、何度も裏切られ、踏みにじられたとしたら、
どうなるでしょうか?

だまし、搾取する相手が、もし養育者だったとしたら、あるいは
虐待し、ネグレクト(遺棄)し、過干渉する相手が、
保護や安全を提供してくれるはずの大人だったとしたら、
子どもにどんなことが起こるでしょう?

4)それは、『幼少期における関係性の傷つき』をもたらします。

アタッチメント(愛着)理論は、「幼少期の関係性の傷つき」以上に
酷いトラウマはない、といいます。

未成熟な乳幼児や子どもにとっての「私」は、イコール「私+養育者」、
すなわち関係性です。

なぜなら、幼い「私」は、ひとりで完結することはできず、
保護や世話、承認、調律してくれる養育者がいて、はじめて
「私」として存在できるからです。

サピエンス(人類)は、幼少期に、私だけで生存することはできません。

5)頼りにせざるを得ない、その人なしでは生きられない養育者に、
幼少期から繰り返し裏切られ、騙され、搾取され、支配されたら、
(心/生存の)「基地は危険」になります。

アタッチメント理論によると、養育者がたとえ虐待的、ネグレクト的、
あるいは過干渉で、「基地が危険」だとしても、
乳幼児の依存したい気持ち、甘えたい気持ち、愛着の絆を求める思いは、
全く軽減しない、といいます。

生きるために、そこに依存せざるをえないからです。

虐待的な親は、その依存性を悪用します。

6)そんな「危険な基地環境」で生じる/作られるのが、
「複雑性トラウマ」です。

複雑性トラウマを帯びた心は、マイケル・バリントのいう
「基底欠損」に苦しみます。

心の基底が壊れている複雑性トラウマは、「人としてのあり様」が
「内部崩壊」するような、言葉にできない恐怖や不安を、常にもたらします。

7)それは、健康な心であれば持っているはずの「シールド/バリア」
が破れた状態です。

バリアの壊れた自我・心・主体性は、成人した後も
「外的」には他人から、「内的」には無意識から、
侵入/侵襲される危険に、常にさいなまれます。

それを回避し、ごまかし、やり過ごすための、とりあえずの防衛法、
生き残る適応手段が、「解離」です。

解離は、感覚や感情、記憶を遮断し、多様な心身症や離人症状を生みます。

それは、自分を痛めつける過酷な超自我、恥トラウマ、空虚感、劣等感、
アイデンティティの混乱、満たされなさ、無力感、孤立感を切り離します。

8)複雑性トラウマは、自然災害、事故、事件、暴力、いじめなどに
よって被る『大文字』のトラウマやPTSDと異なります。

複雑性トラウマは『小文字』の複数のトラウマからなり、
「繰り返された」トラウマです。

それは、災害、事故、事件などと違い、『関係』を土台としたトラウマです。

この関係を土台とする複雑性トラウマが未消化/未処理のままだと、
大文字のトラウマは、より破壊的なものになります。

9)精神分析家のキャロライン・ガーランドは、
トラウマからの癒しには、トラウマを「過去の出来事」に
する必要があると述べます。

それには、トラウマを心の外に追い出したり、忘れ去ろうとするのではなく、
「記憶する」ようにしてこそ、回復が起こるといいます。

癒えてないトラウマ的出来事や事件は、「時間」の入らない
心の『3次元空間』で息づいています。

そこに「時間」が入ると、心に『4次元空間』ができます。

すると、出来事は『過去』あるいは『歴史』となります。

10)時間が入り、記憶として心に収まると、私たちは振り回されたり、
支配されたりしなくなります。

自己制御力、自己効力感、自己肯定感が芽生えます。

そのためには、セラピスト-クライエント関係への眼差しが不可欠です。
そこに「安全基地」が築かれなければなりません。

11)しかし、複雑性トラウマを負った人にとって、「人との関係性」は、
不安や不信、恐怖を呼び覚ます土壌、でもあります。

なぜなら、複雑性トラウマに苦しむクライエントには、
「人との関係」くらい『危険なもの』ないからです。

セラピストが築こうとする関係性は、クライエントに
『原初の人間関係におけるトラウマ』や『危険基地』を想起させるからです。

ですので、セラピストに対し、不信感、不安感、拒絶感といった
「陰性感情」が向けられます。

12)それはトラウマを負った心にとって、「健全」な感情です。

とはいえ、クライエントおよびセラピストにとって、その取扱いは
大変難しい。

13)複雑性トラウマとの取り組みには、セラピーで「安全基地」の
構築が不可欠です。

それには、クライエントの陰性転移との取り組みが必須です。

セミナーでは、この陰性転移との取り組みについて、
じっくりと学んでいきます。

14)複雑性トラウマのベースには、「負のアタッチメント関係」があります。

それは、セラピーでは、セラピスト-クライエント関係に「再演」されます。

15)さらに複雑性トラウマは、「解離」され、身体や呼吸に
埋め込まれます。

身体の内臓感覚、気づきにくい不快感、緊張感や、呼吸の浅さ、速さ、リズムに
微妙な形で現れます。

16)このセミナーでは、セラピスト-クライエント関係と、身体や呼吸とに、
ホリスティックな眼差しを向けながら、複雑性トラウマの癒しに取り組みます。

それにあたって、アタッチメントと関係性の回復を目指します。

その視座をベースに、(a)精神分析(b)トラウマ焦点化認知行動療法
(c)持続的エクスポージャー法(d)サイコソマティック・セラピー
も参照します。

17)あなたが、長年、言葉にできない不全感、生きづらさ、ズレた感じ、
落ち込み、むなしさ、辛かったり、自信のなさ、モヤモヤやイライラに
苦しんできたなら、複雑性トラウマに目を向けてください。

複雑性トラウマは、個人、関係性、家族における現代の心のテーマの
中核にあります。

また、スクール・カウンセリング、クリニックでのセラピー、
依存症や共依存、DVなどとの取り組みに有益です。

18)セミナーでは、「複雑性トラウマと解離の癒し」をテーマとします。

あなたは、複雑性トラウマを過去の出来事にする技術に関心がありますか?

愛着と関係性の回復については、いかがですか?

多くの人の心に蔓延しているこのテーマを、今回、あなたと
ご一緒に取り組める機会を楽しみにしています。

当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で、
セミナー内容をご購入いただけます。

☆データのダウンロードにて、音声&資料を
ご購入いただくことも可能です。

*ippのホームページを、刷新しました。
https://ipp.tokyo/
(「IPPとは」を刷新しました)

*SNSなどを通じて、お知り合いの方に、
このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
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日時:7月24日(日)10:00〜17:00

開場:9:50

開催方法:zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)

ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
オンラインでの受講が可能です。

(zoomオンラインでの当日ご参加を希望される場合は、
事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので、
7月22日(金)までにお申し込みください)

講師:

富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、33年目。
夫婦セラピスト、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー
(日本にプロセスワークを紹介、導入する)

岸原千雅子
臨床心理士、公認心理師
「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会顧問
日本トランスパーソナル学会理事

参加費:20,000円+消費税(10%)

*当日ご参加できない方向けに、セミナー終了後でも、
USB&資料の郵送にて、あるいはデータのダウンロードにて、
セミナー内容を販売しています。

USB(音声データ)&資料購入の場合は、郵送費込で1,800円プラス、
ダウンロード(音声&資料データ)の場合は手数料(500円)のみのプラスで、
ご提供いたします。

*下記フォームからお申し込みいただけます。
クリックしてご活用ください。
https://docs.google.com/forms/d/1Jn-DO83h7ic-15622eBJM4Lwi3RoJBRVJe1er36KQBA/viewform?edit_requested=true

お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860

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《今後のセミナーご案内》

8月28日(日)
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11月27日(日)

《新しい連続講座のご案内》

☆「意思決定の臨床心理/思想学〜I decide who I am〜」

開催日:2022年7月14日(木)スタート
毎月第2木曜日19:00〜20:50、全10回

《開催中の連続講座・ご案内》

☆「錬金術的家族療法〜見えない家族の「宝」を見える化する試み〜」

開催日:2022年1月7日(金)スタート
毎月第1金曜日19:00〜20:50、全10回

☆「クリニカル・ディヴィネーション 〜運と縁と偶然を生きる心理学〜」

開催日:2021年10月22日(金)スタート
毎月第4金曜日 19:00〜20:50、全10回

※セミナー、連続講座とも、USB音声データと資料で、
およびデータのダウンロードにてご購入いただけます。
(詳細は、お問い合わせください)