2020年10月25日「ソウル・ペイン(間-魂)の心理学 〜傷ついた癒し手のセラピー〜」セミナー

*関係セミナー情報です。問い合わせ申込みは主催者まで*

第1弾
「ソウル・ペイン(間-魂)の心理学
〜傷ついた癒し手のセラピー〜」セミナー

開催日:10月25日(日)

開催方法:zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)

ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
オンラインでの受講が可能です。

また後日、USB(音声データ)と資料の形で、
セミナー内容をご購入いただけます。

*お問い合わせ・お申込みは、以下にお願いします。
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860

*下記フォームからお申し込みいただけます。
クリックしてご活用ください。
https://docs.google.com/forms/d/1Jn-DO83h7ic-15622eBJM4Lwi3RoJBRVJe1er36KQBA/viewform?edit_requested=true

*zoomオンラインでのご参加に向けて、事前に
テキストをpdfファイルでご送付いたします。
お申し込みを10月23日(金)までにお済ませください。

1)「ケイローン(Chiron)」は、ギリシャ神話に登場する
最良の癒し手です。

治療者であると共に、患者である。
それがこの癒し手の特徴です。

ふつう患者は病んでいるものであり、その一方で、
治療者は健康であると考えられています。

それに対してケイローンは、治療者でありながら患者、
健康であると同時に傷を負っています。

そんなケイローンが、なぜ良質な癒し手なのでしょうか?

2)ケイローンを現代心理学に復活させたのが、
C.G.ユングです。

また、ユング派の精神科医、G.B.クレイグによって
さらに光が当てられました。

ユング心理学は、「全体志向心理学」です。

全体とは、光と闇、昼と夜、陰と陽から成ります。

そこからすると、治療者と患者、健康と病気の両面で
全体です。

全体は、古典ギリシャ語で“holos(ホロス)” ですが、
ホロスは「癒える」「癒し」の語源でもあります。

全体は、癒しを促すのです。

3)セラピストが治療者だけを生きると、
クライエントは患者だけを生きざるを得ません。

なぜなら、それによって、治療者-患者の全体性が
完結するからです。

が、この場合、セラピストの意図とは別に、
クライエントは半永久的に患者でなければなりません。

4)これに対して、セラピストが内面で、
「治療者-患者」の全体性を生きると、
クライエントも内面で、「患者-治療者」の全体を
生き始めます。

これが、ユング派の戦略です。

ユング心理学では、セラピストは、目の前のクライエントに
加えて、自分の内なる患者に目を向けます。

すると、クライエントは、目の前のセラピストにプラスして、
自らの内的治療者とチームを築くことができるというのです。

ユング派は、このやり方で、クライエントの「内なる治療者」
との良好な関係を活性化し、「自己治癒力」を促します。

5)でも、具体的には、それをどうやって実践する
のでしょうか?

セラピストが、治療者と患者の両方を、心の内的世界で生きる
とは、いったい何を意味するのでしょう?

クライエントが、自らの内なる治療者とチームを組むとは、
どういったことでしょうか?

これらについて学ぶのが、セミナーの目的です。

6)ケイローンは、生涯決して治ることのない傷を
負いました。

しかしこの傷つきのお蔭で、彼はなんとギリシャで一番の
癒し手となったのです!

「ウンデット・ヒーラー(wounded healer、傷ついた癒し手)」
と、彼は呼ばれます。

ユング派の書籍の中に、傷を負った癒し手「ケイローン」の
完全な物語が描かれたものは、なかなか見つかりません。

今回は、ケイローン神話の完全版をご紹介しながら、
癒し、セラピスト、セラピスト像について、じっくりと考えます。

その中で、神から盗んだ火を人間にもたらした文化的英雄であり、
トリックスターでもある「プロメテウス」と、
「ケイローン」の関係についても、取り組みます。

また、ケイローンの医術の師匠であった「アポロン」、
さらに自身の弟子である「アスクレピオス」についても
取り上げます。

ケイローンだけでなく、プロメテウス、アポロン、
アスクレピオスも取り上げ、ケイローンの癒しについて
多角的に考えます。

7)ケイローンは、「傷を負った者」が「癒す者」である
ことを伝えます。

と同時に、河合隼雄さんの師匠、C.A.マイヤーによると、
ギリシャでは「傷つける者」が「癒す者」でもありました。

「傷つけられた」に加えて、「傷つけた」者が、
「癒し」の鍵になるというのです。

どういうことでしょうか?

8)A.ミンデルは著書で、次のように述べています。

「クライエントから傷つけられることが何度もあった。
しかし、傷けられたことや、傷つきに伴うディープ・ペイン
(深い痛み)を抑圧したり、放置したりしてきた。

が、今日では、クライエントがセラピストや他人を傷つける
ところに着目し、そのことについてしっかりと対話する」。

ミンデルも、傷つける中に、癒しの鍵があることに
着目してきました。

9)米精神科医のハロルド・サールズは、
精神病の治療に専心したことで有名です。

彼もまた、傷つける者に着目して、癒しの実践をした
ことで知られています。

サールズは、ユング派ではありませんが、ユングと比較して
議論されることの多い精神科医です。

今回、サールズと彼の治療にも目を向けます。

10)傷を負うことや傷を負わせることから、
癒し(ヒーリング)についてとら直す。

この視座は、今日でも、大変有益です。

今回、プロセスワークやトランスパーソナル心理学、
心理療法、コーチング、ボディワーク、コンサルティングを
全体的観点から、また深みから実践することを後押しします。

11)傷を負った癒し手は、個人の次元を超えた
深層次元にいる「元型的存在」です。

この存在は、対人援助の実践において、
ありとあらゆるセラピスト-クライエント関係の深みで、
ほぼ間違いなく自発的に動き始めます。

ユング心理学によると、この動きや存在と良質な関係を営むこと、
連携することに、癒し、回復、変容の鍵があります。

元型次元は、「魂の領域」と言われます。
ここでは、クライエントの魂と、セラピストの魂とが出会い、
「間−魂」に傷を負った癒し手は自然発生します。

12)ウンデット・ヒーラーは、「元型次元の傷」、
つまり「魂の傷」の癒し手です。

それは「ソウル・ペイン(魂の痛み)」を取り扱います。

今回、ソウル・ペインにも着目しながら、
カウンセリング、セラピー、コーチング、コンサルティングの
本質と可能性について取り組みます。

ウンデット・ヒーラに関する複数の良質なケースをご用意して、
あなたのご参加をお待ちしています。

今回、傷ついた癒し手、傷つける者と癒し、ソウル・ペインに
ご関心のある心理カウンセラー、コーチ、催眠療法家、
ボディワーカー、ケースワーカーなどの援助職や、
アドバイザーやコンサルタントといった専門家の方
および一般の方、初心者の方、
そしてあなたの、このセミナーへのご参加をお待ちしています。

*当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で、
セミナー内容をご購入いただけます。

*SNSなどを通じて、お知り合いの方に、
このセミナーをご紹介いただけると幸いです。
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日時:10月25日(日)10:00〜17:00

開場:9:50

開催方法:zoomオンライン会議での開催になります
(参加お申し込みの方に詳細をお伝えします)

ご自宅のPCやタブレット、スマートフォンなどからの
オンラインでの受講が可能です。

(zoomオンラインでのご参加に向けて、
事前にpdfファイルにて資料をお送りしますので、
10月23日(金)までにお申し込みください)

講師:

富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、31年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)
米 国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)
認定プロセスワーカー
(日本にプロセスワークを紹介、導入する)

岸原千雅子
臨床心理士、「アルケミア」こころとからだの相談室代表
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定
相続アドバイザー協議会認定会員
英国IFA認定アロマセラピスト
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)
認定プロセスワーク2ndトレーニング教師
日本ホリスティック医学協会理事
日本トランスパーソナル学会理事

参加費:20,000円+消費税(10%)

*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。

お問い合わせ・お申込み先 :
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860

*下記フォームからお申し込みいただけます。
クリックしてご活用ください。
https://docs.google.com/forms/d/1Jn-DO83h7ic-15622eBJM4Lwi3RoJBRVJe1er36KQBA/viewform?edit_requested=true

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《今後のセミナーご案内》

11月29日(日)
12月27日(日)
2021年 1月31日(日)
同  2月28日(日)
同  3月28日(日)

《開催中の連続講座・ご案内》

☆「リレーショナル(関係志向の)交渉術」
〜情緒と内面を使う協働・連携時代の対話〜

開催日:9月10日(木)スタート
毎月第2木曜日、19:00〜20:50、全10回

立場や意見の異なるもの、「異質なもの」と、
私たちは、どう手を組み、協働や連携を実現していくのか。
そのためには、感情や情緒と誠実に取り組み、
協力できる関係を育むことが不可欠です。

自分の感情や情緒との向き合い方、
相手の情緒や感情への働きかけ方を大切にした、
新しい「ウィン-ウィン」の視座を身に着ける、
現代交渉術をさらに刷新した講座です。

毎回、わかりやすく具体的に学ぶための、
良質なケースをご用意しています。

心理セラピストやコーチに加え、医療・福祉関係者、
ビジネス・オーナー、エグゼクティブ、
司法、税務、金融、教育のプロ、不動産、
NPOや社会活動/運動に携わっている方、
アーティストやクリエーターの方のご参加をお待ちしています。

☆「家族のサステナビリティ
〜家族システム論とポストモダン、その対話とゆくえ〜」

開催日:8月7日(金)スタート
毎月第1金曜日、19:00〜20:50、全10回

家族のサステナビリティ(sustainability、持続可能性)
についての連続講座です。
21世紀の家族のサステナビリティについて、
従来のシステム論とポストモダンの対話、
ソフト・スキルと超ソフト・スキルを総合し取り組みます。

※いずれも、USBと資料の形でご購入いただけます。
(詳細は、お問い合わせください)