ボーエン派家族療法~ジェノグラム(家系図)ケースから学ぶ~

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新連続講座『ボーエン派家族療法~ジェノグラム(家系図)ケースから学ぶ~』

6月5日(金)開始!
毎月第1金曜日、19:00~20:50、計10回

*無料メルマガ配信中です。
お問い合わせ先:gdmwx113@ybb.ne.jp

※先着順です。会場が小さいため、
ご関心がある人はお早めにお申し込みください。

※各対人関係援助職の専門家の人だけでなく、
一般の人、初心者の人も歓迎いたします。

1)「ジェノグラム(家系図)」は、マレー・ボーエンの家族システム論(1978)
から派生しました。

ジェノグラムは、システマティックで、シンプルに
家族の全体像を整理・マニュアル化することのできる、
誰にでも使いやすい家族療法の大変有益なツールです。

ジェノグラムは、<3世代以上>の家族メンバーと、
そこでの人間関係を書いた「家系図」を指します。
「家系図」には、<家族関係>あるいは・および、
<世代 間関係>が「図」で描かれたものを言います。

近代的家族は、夫婦と子どもとからなる<核>家族ですが、
<核>家族ではなく、
「3世代以上」の<拡大>家族メンバーを対象としたところに、
その特徴があります。

それは、3世代以上にわたる家族の「骨格・構造(論理)」を明らかにします。
が、同時に、そこから家族関係における「血肉(情緒)」も見え、
感じられてきます。

「図」で具体的に示されてるので、目で見て理解しやすく、
ボーエン派家族療法の臨床実践家だけでなく、
誰にでもわかりやすく、使いやすいという利点があります。

ジェノグラムは、家族療法の<入口>として、入りやすいツールです。

今日、心理療法以外でも 、精神医学、ソーシャルワーク、看護、司法、ルーツ探し、
ファミリービジネスなどの分野などで活用されています。

ジェノグラム作成過程自体にクリエイティビティ&アートの側面があるため、
遊び感覚で、楽しむことができます。

図式化し、対象化して書くため、
通常、情緒や心理療法に抵抗がある傾向の人(例えば、ビジネスマン)も、
家族療法に参与しやすくなります。

2)「ジェノグラム」の理解、分析、読みを広めたのはマレー・ボーエンですが、
その活用には、以下のような具体的利点があります。

(A)ジェノグラムは、『見立て』のための最良のツール(の1つ)です。

「見立て」の仕方がわからなかったり、
「見立て」で困っている対人援助職の人に 、お勧めです。

(B)家族の『歴史』の中で、家族の問題、悩み、症状が、
どのように出来上がってきたのか、見ることができます。

それは、問題、悩み、症状の「世代間伝承・連鎖」の理解を可能にする
<直接因果論>的見方によるものです。

まるで、仏教の「因果応報」を見るような気にさせられます。

(C)<直接>因果論とは異なる『循環的』因果論的にも、
家族の病理や課題を理解するツールとなります。

「循環的因果論」は、家族療法にオリジナルな見方で、
大変有益です。

ジェノグラムを用いて、その見方を繰り返しトレーニングします。

(D)家族の中で、歴代繰り返される・循環する『パターン』
~交流分析的的家族「脚本」、間主観的「オーガ ナイジング・プリンスパル」、
ユング派的「コンステレーション」、認知行動療法的「認知のゆがみ」、
プロセスワークの「ドリーミング」~を見出しやすくなります。

「ドリーミング」は、家族メンバー(人間)は変わっても、
数世代にわたって家族に根付き、息づく<骨子>である、
<不変的パターン>です。

たとえば、(血の繋がっていない)養子に入った子どもや大人が、
その家族に代々続く病気を患う、といったことが
たくさん報告されています。

それは、遺伝ではなく、
(代々続く)家族の「環境」や「見えない力動」、「ドリーミング」が
影響したと考えられます。

家族の「環境」や「見えない力動」、「ドリーミング」は、
個人に対して、それ程 のパワー・影響力を持っています。

(E)同世代間関係=<横関係>と、
上の世代(過去)と下の世代(未来)の<縦関係>の
両方の交差から、家族全体を整理し、
その全体像を俯瞰しやすくなります。

(F)家族ならびに個人を、『縦横の関係の網の目』、
仏教の「縁」の観点から振り返ることができます。

(G)プロセスワークの「ロール」や「ゴーストロール」、
ユング派の対極元型を見抜きやすくなります。

(H)個人の病理を、「家族の全体」の病理として翻訳し直し、
振り返ることができます。
家族のIP(患者と特定される個人)は誰か、
その人の背景にはどのような「ロール」が潜在しているのか、
検討しやすくなります。

(I)家族力~家族の癒し力、ク リエイティビティ、協力・共同・協働力、
再生力、関係・つながり力、コミュニケーション力、潜在可能性を
見出しやすくなります。

(J)その他(講座でお話しします)。

3)今、書いた点についてトレーニングを重ねると、
「ジェノグラム」が、家族と、家族の個々人、家族の問題、悩み、症状、
またその癒しや解決可能性について、
『自ずと話し始める』ということが起きます。

それには、セラピストは、「ジェノグラム」に目を向けるだけでなく、
それを真ん中に置いて、
多くの家族メンバーとたゆまぬ・地道なコミュニケーションを
繰り返し行うようにします。

「ジェノグラム」を見て、名人占い師をまねて、
即、「あーなるほど、わかった」、ということを しないようにします。

ソクラテスやニコラス・クザーヌスやビオンのように、『わからない」を、大切にし、

家族メンバーと、そして「ジェノグラム」と、コミュニケーションを重ね、
ジェノグラムを通じた理解を共有します。

それが、「ジェノグラム」と取り組む基本姿勢です。

4)次に、ジェノグラムを用いている代表的家族療法家の
M.マクゴールドリック&R.ガーソンから引用します。

「家族は、人間が帰属する最初の、そして例外はあっても最強のシステムです。
少なくとも3世代を含む親族全体のことです。
家族メンバーは、身体的・社会的・情緒的機能という点で、
相互に依存し合っているので、
システムの1部が変化すると、他の部分にも影響が波及します。
さらに、家族内の相互作用と人間関係は、
際限なく入れ替わったり、パターン通りに繰り返したりしま す。
こうしたパターンと反復があるからこそ、
ジェノグラムで予測を立てることができるのです」

対人援助で最も大切な1つは、
「システマティックな予測・見立て・仮説と、検証」です。

ジェノグラムは、そのための最良のツールの1つです。

とても簡単でありながら、奥深いジェノグラムについて、
今回、繰り返し・深く学びます。

5)この講座では、既存の、発表してあるさまざまな流派のケース
~個人療法、家族療法を問わず~を、
ジェノグラムから読み直し、ジェノグラムの特徴、有益性、不足点を、
よく見ていきます。

たくさんのケースに当たりますので、
その意味でも、実践力を身に着けることができます。

また、自分の家族のジェノグラム 作りも行い、
ジェノグラムの内側からの理解を促進します。

※この講座では、各対人関係援助職の専門家の人、
および、一般の人、初心者の人を歓迎いたします。

※このセミナーについて、お知り合いの方に、
ホームページ、ブログ、フェイスブック、ツィッター、クチコミなどを通して、
お 伝えいただきましたら幸いです。

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*無料メルマガ配信中です。
お問い合わせ先:gdmwx113@ybb.ne.jp

日時: 第1回 6月5日(金)
 毎月第1金曜日、19:00~20:50、計10回

会場:都内赤坂
(小さな会場ですので、満員になり次第締め切らせていただきます)

*先着順です。

講師:富士見ユキオ    
    認定プロセスワーカー、
    トランスパーソナル&ホリスティック上級心理カウンセラー、
    臨床心理士、
    ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
    交渉アナリスト1級日本交渉協会認定、
    相続アドバイザー協議会認定会員   

    岸原千雅子
    ミンデル夫妻認定プ ロセスワー クのセカンド・トレーニング教師、
    トランスパーソナル&ホリスティック上級心理カウンセラー、
    臨床心理士、
    ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
    相続アドバイザー協議会認定会員、
    交渉アナリスト1級日本交渉協会認定、
    英国IFA認定アロマセラピスト、
    ホリスティック医学協会事務局長

参加費:連続講座のご参加が初めての方、110,000円+消費税(8%)

     2回目の方、105,000円+消費税

     3回目の方、100,000円+消費税

     5回目以上の方、90,000円+消費税

お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:E-mail: