年末集中3日間セミナー ~関係療法とプロセスワーク~
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年末集中3日間セミナー~関係療法とプロセスワーク~
12/27(土)~29(月)
1)恒例の年末集中プロセスワーク・セミナーの時期になりました。
私たちは現在、プロセスワーク、臨床心理に加えて、
交渉術、ファミリービジネス・サポート、相続アドバイス、
コミュニケーション療法に携(たずさ)わっています。
今回、今年1年間の「プロセスワーク、 臨床心理、交渉術、
ファミリービジネス・サポート、相続アドバイス、
コミュニケーション療法 」を踏まえて、
すべてに通底する『関係療法relational therapy』を、テーマとします。
代表的関係療法(relational therapy)には、
(A)「対象関係論(object relation)」、
(B)「間主観的アプローチ(intersubjective approach )」、
(C)「対人関係論(interpersonal)」、
(D)「夫婦療法(coupple&marriage therapy)」、
(E)「家族療法(family therapy)」などがあります。
2)今回は、上の(A)、(B)、(C)について、特に/詳しく取り上げます。
関係療法は、「2人心理学(two person psychology)と、呼ばれます。
それは、従来の精神分析、ユング心理学、人間性心理学、
トランスパーソナル心理学などの
1人心理学/お一人様心理学(one person psychology)にとって、
「革命的」な心理療法です。
2人心理学は、「1人心理学+1人心理学」では<なく>、
1人心理学と、まったく違う「モデル/パラダイム/コンテキスト」を
ベースとしています。
3)1人心理学は、それが一見、新しいものであっても、
古典物理学/ニュートン物理学&デカルト的な面を引きずっています。
それは、1人心理学モデルでは、
セラピストが、クライアント(の心)の「外」にいる、と想定され、
セラピストが、近代科学者的あり方に留まっているからです。
そのため、1人心理学のベストなセラピストークライアント関係は、
(せいぜい)「ソクラテス・メソッド」=「ソクラテス的弁証法/産婆法」です。
4)一方、2人心 理学のベースは、
セラピストを、「関係の≪内側に居る≫こと」を、不可欠とします。
それは、
(A)量子論的、
(B)間主観、間主体、間人間的で、
(C)(ソクラテス・メソッドと違って)「コ・クリエイション(co-creation)/
協創・共創」的です。
関係療法は、解離、トラウマ、新型うつ病、パーソナリティ障害、重篤な身体症状、
依存症、共依存、摂食障害などに、大変有益な療法です。
(注:何故でしょうか?
セミナーで、その基礎から詳しく学びます)
5)(注)ソクラテスメソッドは、素晴らしい「教育法」です。
が、それは、協創・共創的ではありません。
ソクラテスの産婆法と、コ・クリエーションの「相違」についても、学びます。
6)関係療法 は、関係を尊ぶ「女性<性>」に基本を置いたモデルです。
それは、お1人様心理学でなく、
仏教で言う「縁」やネットワーク的心理療法です。
関係療法は、関係、縁、ネットワークを中心に、
心理療法、コーチング、ファシリテーション、アドバイス、コンサルティング、
ケースワーク、教育などにご関心のある、男女の(対人援助職の)人に、
お勧めです。
<告知その2>
1)精神科医のR.D.レインは、
心理療法の中核を、
「2人の人間が、2人の間の関係性を通して、
全体性を回復しようとする試み」と言っています。
全体性を、最も重視したのがユングですが、
レインは、そこに「関係性」を「はっきり」と、持ち込みました。
人間性の回復運動は、1970年代カリフォルニアで盛んでしたが、
レインは、「関係性」に着目し続けました。
2)「関係性」を何よりも/どれよりも徹底化したのが、
大乗仏教の「縁」の考え方です。
縁は、「空(くう)」と不可分です。
空は、私たちの(心の)「根底」と「中心」、または「深奥」には、「何も<無い>」、
私たちの(心の)中心には、軸も、芯(しん)も、根拠も、実体も何も<無く>、
「空っぽ」、ということを意味します。
3)それに対して、『自我』は、
自分には、実体があり、実質性、実在性があると、
信じてやみません。
そうした自我を/自我の実体性、「常(つね)」意識を、
大乗仏教は、『<無>常(むじょう)』や、「空」や「縁」の考え方から、
迷妄、幻想などと、徹底的に批判しました。
4)自我は、自分の実体性を信じることができると/
実体性に盲信すると、
その思いは肥大化して行き、
早晩、自己中心的、自己愛障害的になります。
5)従来の1人心理学は、
そうした、自分の実体性を疑わ<ない>、
自我こそ本当の事だ/常だ、
ということを「前提」とした、
そのこと自体を「問い直さ・せ<ない>」、
「<自立>的自我」/1人心理学を可能にする自我中心の心理学(だったの)です。
(注:フロイト心理学だけでなく、ユング心理学、人間性心理学などにも、
その影響は、大です)
それを、心理学の世界で最初に指摘した1人が、
統合的心理学のケン・ウイルバーです。
6)「縁」とは、「空や無から、一挙に無限に展開する関係のネットワーク」です。
それは、無限大の蜘蛛の巣(web of life)のようです。
その、一挙に無限に展開する関係のネットワークの「網の目」の1つ1つが、
あなたであり、私です。
7)大乗仏教の「縁」の考え方では、あなたや私に根拠は<なく>、
自分1人のみで自立できる実体も、中身も<ない>、
自立する自我は、「幻想」となります。
縁やネットワークからすると、
私たちは、『関係の網の目の中』で、「互いに支え合っている」となります。
私たちに、根拠は<無く>、私たちの根底や中心は「空」だけれども、
私たちは、関係や縁やネットワークの中で、支え合いながら生きている、となります。
8)つまり、あなたや私は、「ご縁の中のあなたそして私
~you and I in relational network~」、
あるいは「関係の中での/関係内での自己/自我
~self/ego in relation~」になります。
私は、(ハイデガーをまねて言えば)「関係内存在」です。
というより、「私=関係」で、「関係としての私」です。
9)私を丈夫にしようとすれば、関係を丈夫にすることです。
私を成長させようとすれば、関係を成長させることです。
私が豊かに生きようとすれば、関係を豊かにすることです。
その考え方は、家族療法や、ファミリー・ビジネスン考え方に、通じます、
10)その、『関係としての私性<意識>』を、成長、発展させるのが、
関係療法の目的の1つです。
11)繰り返しますが、あなたや私の根底や中心、内側は、「空っぽ」で、
自分1人で、依(よ)って立つことはできない。
しかし、周りに目を向けると、そこには関係と言う縁/ネットワークの中で、
自分は、支えられ、また、他者を支えている、
また、自分の内側も、関係でできている、
と、関係療法は考えます。
(注:「内側の関係性」にフォーカスするのが、「対象関係論」という、
関係療法の1学派です)
11)それは、1人心理学にとっては、青天の霹靂(へきれき)です。
関係療法と、1人心理学とは、パラダイム/コンテキストが全く異なるからです。
A)その1つは、前回述べたように、古典物理学と量子力学の違いに匹敵するからです。
B)その2つは、今回のべたように、自我=自分が、自分1人で自立できるか、
あるいは、そもそも、そういったお1人様心理学の考え方が違っていて、
私=自我は、あくまで「縁/ネットワーク/関係」と『不可分』と、考えるからです。
12)そうした前提に立つ関係療法が、具体的にどう実践されるのか、
A)対象関係論、
B)間主観的アプローチ、
C)対人関係療法を
参考に、見ていきます。
またそこに、プロセスワーク、トランスパーソナル心理療法の知見を、
随時取り入れていきます。
*今回のセミナーでは、関係療法の基本と最前線、
およびプロセスワークの関係療法について、
わかりやすくお話しし、実践で(少しでも)活用できることを目指します。
そうした取り組みの入門から最先端にご関心のあるみなさまのご参加を
お待ちしています。
「初心者」、「一般の方」も、大歓迎させていただきます。
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日時: 集中セミナー
12/27(土)、28(日)、29(月)10:00~17:00
開場:各日とも、9:50
会場:都内赤坂、富士見心理面接室:先着順です!
(会場が小さいため、定員いっぱいになる可能性があります。
ご関心がある方は、お早めにお申し込みください。)
講師:富士見ユキオ
認定プロセスワーカー、
トランスパーソナル&ホリスティック上級心理カウンセラー、
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト2級&交渉ナリスト補、
相続アドバイザー協議会認定会員
岸原千雅子
ミンデル夫妻認定プロセ スワー クのセカンド・トレーニング教師、
トランスパーソナル&ホリスティック上級 心理カウンセラー、
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト2級&交渉ナリスト補、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト
参加費:1日20,000円+消費税(8%)
2日間38,000円(2,000円の割引)+消費税(8%)
3日間55,000円(5,000円の割引)+消費税(8%)
*先着順です。
お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:
URL:http://www.fujimi.in/