強迫性障害とプロセスワーク

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【第1弾】2/19(日)10:00~17:00

「強迫性障害とプロセスワーク」

(1)「強迫性障害」は、それまで、「強迫神経症」と呼ばれていましたが、

症状としては、たとえば、手の汚れが気になり、お風呂に入って、
手や身体を何度も洗わずにはいられなかったり(不潔強迫)、

外出時や就寝の際に、家の鍵やガスの元栓を閉めたかが気になって、
何度も戻ってきては執拗に確認したり(確認強迫)、

部屋の家具やテーブルの上に置かれているものが、自分で決めたルール通りに
位置されていないと不快で不安になり、ルール通りに置かれているか心配で、
何度も、ミリ単位まで確認して、正そうとすること(不完全強迫)などを言います。

(上記以外にも、強迫性障害には、多くの種類があります)

(2)そのために外出がままならなかったり、生活や学校生活、
仕事、人間関係に多大な支障をきたしたりします。

(3)「強迫性障害」は、基本的には「神経症水準」に属します。

ですので、精神病水準と違って、自分の症状に関する
「病識」あるいは「アウェアネス」があります。

たとえば、自分の手は「客観的」には、もはや汚れていない、
と理解していても(病識があっても)、

にもかかわらず、「主観的」にはあるいは「心の中」では
汚いと思っている(こだわっている)、と

(重症の人でない限り)理解されています(病識があります)。

(4)症状の「客観性」が問題なのではなくて

(ですので、「あなたの手は汚れていない」と客観的にいくら言っても、
治療には、役立ちません)、

「主観性」あるいは「心」がテーマとなりますので、

「強迫性障害」は、「『心』理療法」の基本的課題でもあります。

(このセミナーは、心理療法の基本を学ぶチャンスとなります)

(5)「強迫性障害」は、本人が、「強迫観念」や「強迫行為」が自分にとって

「無意味」であるとわかっていて、また、
そうしたことに悩まされることを「異常」と認めていて
(つまり「病識」があるのです)、

気にしないように、考えないように、行わないように努力するにもかかわらず、
そう努めればつとめる程、逆に「心=主観」に迫ってきて、

そうしたことを止めると、かえって強い『不安』が生じる、

そのために、そうしたことに囚(とら)われざるを得ない
「心=主観」の状態、と定義的付けられます。

(6)強迫性障害には、(A)「強迫観念」と(B)「強迫行為」の
両方があって成り立ちます。

(A)「強迫観念」は、自分の意図や意思とは関係なしに、「心」や「主観」に

浮上する「不快さ「や「不安」、「恐怖」を喚起する『観念』を言います。

(B)「強迫行為」は、不快さや不安、恐怖を生じさせる「強迫観念」を

打ち消したり、周縁化するための『行為』で、「強迫観念』と同じく、

「無意味」で、「異常」で、「非合理的」であるとわかっていても、

それを止めると不快感、不安、恐怖が沸き上ってくるため、
止められない『行為』を指します。

(今回はここまでで、次回に続きます)

*今回のセミナーでは、「強迫性障害」への心理療法の基本と、

「強迫性障害」へのプロセスワークのアプローチについて学びます。

みなさまのご参加を、お待ちしています。

初心者の方も、大歓迎させていただきます。

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日時: 2月19日(日) 10:00~17:00(9:50開場)

講師:富士見ユキオ

会場:都 内

参加費:21,000円(税込)

(セミナー当日、お支払いください)

お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
  FAX:03-5570-2860
E-mail:
URL:www.fujimi.in