錬金術とプロセスワーク ~ワールドワークの主要テーマを深層アート・セラピー的に学ぶ~

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9/23(金)から始まる新連続講座『錬金術とプロセスワーク
~ワールドワークの主要テーマを深層アート・セラピー的に学ぶ~』

今回の「錬金術とプロセスワーク」の主なテーマは以下の通りです。

(1)ユングの教える錬金術のメイン・テーマは「対立物の結合」です。

「対立物」とは「反対物」ですが、相反する二つの真逆のプロセスは、
ワールドワークで必ず浮上する「紛争」や「葛藤」を生み出します。

対立物や紛争の中に留まり続けることを、ワールドワークでは、
「火の中に座る」と言い、プロセスワークが最も大事にしている
メタスキル(心の構え)です。

ユングは『心理学と錬金術』の中で、心理療法過程において、
火傷(やけど)を負うこと、毒に当てられることは避けられない
と述べます。

ワールドワークでは、火傷を負いながらも、紛争や葛藤の中に
居続けることが繰り返し問われます。

(2)錬金術は、対立者の紛争や反対プロセスの葛藤解決の鍵は、
『結合』にあると言います。

結合は、「錬金術」、真言密教の経典「理趣経」、中国の「房中術」、
チベット密教全般、ヒンズー教のタントラなどでは、
男女の性的交わりとして、イメージされ、シンボル化されています。

それらでは、性的交わりは肉体のセックスというより、
女性性と男性性という真反対プロセスの「結合」を意味します。

(3)ユング心理学では、まず、「結合」というプロセスやテーマが
コンステレート/布置されて(潜在的プロセスに宿って)、
その後に、結合の現われの一つとして、
男女間に、肉体的セックスが交わされると考えます。

別の言い方をすると、結合は、肉体的交わりとして表現されなくても
いいわけです。

錬金術やタントラは、コンセンサス・リアリティや常識、自我レベルでは、
結合はもちろん、関係を持つことさえ不可能と思えるような
あらゆる反対物の結合可能性を豊かに示唆しています。

(4)さて、ワールドワークで私たちは、対立物の結合コンステレーションが、
火の中に座っている過程で生じることを期待し、待ち、プロセスしていきます。

それが、ワールドワークの主要プロセス、主要テーマの一つです。

錬金術は、そのための前提が「変容の容器」にあると教えています。

(この点については、第2弾以降のメールでお伝えします)

(5)今回の連続講座では、毎回、「深層アート・セラピー」的に、
対立物の結合プロセス、つまりワールドワークの主要テーマを
後押ししていきます。

それに当たって、毎回、私たちが良く知っている童話や神話、昔話から、
対立物を探し出し、その結合を、絵やコラージュや詩や歌などの
作品として表現することで、結合のテーマを深めていきます。

(6)ミンデルの教育分析家の一人で、『永遠の少年』の著者、
M-L フランツは、「赤ずきん」と「オオカミ」という対立について、
「赤ずきんこそがオオカミである」と述べています。

この連続講座では、毎回、例えて言うと、
「赤ずきんとオオカミの結合」について直観し、想像し、考え、
作品作りを試みます。

(7)それは、錬金術の結合のテーマ、ワールドワークの火のプロセスの中に
座り続ける、というプロセスになじみ、心理療法、プロセスワーク、
ワールドワークのための力量を身に着けるためです。

* 錬金術の心理療法プロセス、深層次元の対立物の結合、
その前提としての切断のプロセス、
深層アート・セラピー、錬金術的容器作り、
セラピストークライアント間の転移・逆転移プロセス、
自己実現/個性化の過程などに
関心のあるみなさまのご参加をお待ちします。

初心者の方も歓迎させていただきます。

日時:毎月第4金曜日19:00~20:50 全10回
    第1回は9/23(金、祝)19:00~20:50
    
場 所:港区赤坂  人数:10名前後

参加費:クローズドグループへの参加が
     1回目の方:94,500円
  2回目の方:89,500円
3回目の方:84,500円

講 師:富士見ユキオ

お問い合わせ/お申し込み先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:
URL:www.fujimi.in