2023年4月28日、5月12日「メタ理論」はいかに進化していくのか? ーCIIS教授 ショーン・ケリー博士を迎えて ケン・ウィルバーのインテグラル理論を批判的に検証するー
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https://ivap2023metatheories.peatix.com/
今日、いわゆる「メタ理論」に関する興味・関心が社会規模で急速に高まっている(例:ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史:文明の構造と人類の幸福』、ケン・ウィルバー著『インテグラル理論』)。社会規模で複雑性と不確実性が高まる中でそれらの理論は人々に混迷をきわめる日常を意味づけし、舵取りしていくための指針をあたえてくれているのである。これまでわれわれの社会を基礎づけてくれた前提となる条件や構造が不安定化するとき、われわれは人類の営みを俯瞰的な視座からとらえ意味づけをしてくれるメタ理論に洞察や叡智を求め、そこからあらためて日々の暮らしに意味と方向性を回復しようとするのである。その意味では、メタ理論とは、本質的に非常に重要な役割を担うものであるといえるだろう。
しかし、われわれが同時に考慮すべきは、メタ理論というものが、その活用の仕方を誤ると、他のあらゆるそうしたものがそうであるように、われわれの認識を歪める可能性を秘めているということである。そして、そうしたリスクを回避するためには、リテラシーを涵養することが求められるのである。とりわけ今日のようにメタ理論に対する要請が高まっている時代においては、そうしたリ教養を開発していくことは必須となる。危機の時代を生きることが半ば不可避的にもたらす不安から逃れたいがために、そうした理論に「逃避」してしまうと、われわれはむしろ現実を見ることができなくなってしまうからである。
このワークショップでは、長年にわたりCalifornia Institute of Integral Studiesの教授としてこの領域の研究にとりくんでこられたショーン・ケリー博士をゲストに迎えて、メタ理論をとりまく今日の時代的状況について批判的に検証すると共にそうした理論と賢明につきあうために求められる能力がいかなるものであり、それらをいかに開発することができるのかについて探求する。また、このワークショップでは、21世紀の代表的なメタ理論としてひろく注目を集めている現代思想家のケン・ウィルバーのインテグラル理論に焦点を当てながら、その課題を炙り出し、それらを克服していくための道を模索していく。
======開催概要======
【開催日時(全2回)】
第1回:4月28日(金) 19時〜21時
第2回:5月12日(金) 19時〜21時
【開催方法】
オンライン(Zoom)
※後日、参加者全員に録画配信もいたします(視聴期間は1ヶ月間)
【参加費】
寄付制
※参加費用としていただいたものは、運営費用を差し引いたあとにゲストのショーン・ケリー博士に研究資金として役立てていただくために提供されます
【その他】
・イベント開催にあたってのご案内は、Peatixにてご連絡いたします。
・録画配信のご案内は、イベント開催に、Peatixにてご連絡いたします。
【登壇者紹介】
■ショーン・ケリー博士 (Sean Kelly Ph.D.)
California Institute of Integral Studies(カリフォルニア統合学研究所)教授
哲学・宇宙論・意識論プログラムで指導にあたる。同研究所にて、 ジョアンナ・メイシーと共に「大転換:グレートターニング」 のコースを受け持った。著書に『Coming Home: The Birth & Transformation of The Planetary Era(カミングホーム:惑星時代の誕生と変容)』『The Variety of Integral Ecologies: Nature, Culture, and Knowledge in the Planetary Era(インテグラル・エコロジーの多様性:惑星時代の自然、 文化、知識)』『Becoming Gaia: On the Threshold of Planetary Initiation(ガイアになる: 惑星的洗礼の入り口に立って)』などがある。
■鈴木 規夫 (Norio Suzuki Ph.D.)
一般社団法人Integral Vision & Practice代表理事 https://integral.or.jp/
1990年代前半に合衆国の大学に在籍 中にケン・ウィルバーの著書に出逢い大きな衝撃を受け、 その後California Institute of Integral Studiesで「人間(個人・組織・社会)の成長・ 発達の可能性を解き明かすための統合理論」 としてインテグラル理論に関する研究に取り組んだ。帰国後は、 執筆やワークショップや講演を通してインテグラル理論の普及に従 事する傍ら、 主に企業組織の人材育成と組織開発の領域においてプログラムの設 計と統括、及び、コーチ、コンサルタント、 インストラクターとして多様な階層や立場のプロフェッショナルの 支援活動に従事している。また、成人発達理論に関しては、 発達心理学者のSusanne Cook- Greuter等に師事し発達段階測定と発達志向型支援に関する 訓練を積むと共にこれまで約20年にわたり実務領域におけるこの 理論の応用と実践に取り組んでいる。
翻訳書:
ケン・ウィルバー著『INTEGRAL LIFE PRACTICE』(日本能率協会マネジメント・センター)
著書:
『インテグラル理論入門』(I & II)(共著)(春秋社)
『インテグラル・シンキング』(コスモス・ライブラリー)
『入門 インテグラル理論』(共著)(日本能率協会マネジメント・センター)
『人が成長するとは、どういうことか』(日本能率協会マネジメント・センター)
【主催】
一般社団法人Integral Vision & Practice (https://integral.or.jp/)
【お問合せ先】
seminar@integral.or.jp
申込みはこちらから
https://ivap2023metatheories.peatix.com/