2019年10月27日 おおえまさのり×田口ランディ×堀渕伸治 「吉福伸逸とその時代─精神の革命家が遺したもの」 『静かなあたまと開かれたこころ―吉福伸逸アンソロジー』(サンガ)刊行記念
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2019/10/27開催
おおえまさのり×田口ランディ×堀渕伸治
「吉福伸逸とその時代─精神の革命家が遺したもの」
『静かなあたまと開かれたこころ―吉福伸逸アンソロジー』(サンガ)刊行記念
ラム・ダスの『ビー・ヒア・ナウ』やフリッチョフ・カプラの『タオ自然学』を日本に紹介し、日本を代表する翻訳家でセラピストだった吉福伸逸さん。
『静かなあたまと開かれたこころ』はその吉福さんが各誌に発表したエッセイや対談をまとめたものです。
ジャズメンとして渡米するも音楽家としての挫折を経験。その後カリフォルニア大学バークレー校でサンスクリットを学び、時代の渦中に身を投じ、帰国後、『ビー・ヒア・ナウ』を翻訳し70年代以降の精神の方向性を広く提起、新しい世界観へと移行する時代とともに生きました。
現代のシリコンバレー文化のルーツであり、マインドフルネスのルーツでもあり、スティーブ・ジョブズを生んだ文化でもあるアメリカのカウンターカルチャーをナマに体験し、70年代に日本にその文化を導入した人物。吉福伸逸さんを大づかみに説明するとこのようになるでしょう。
そして付け加えるなら、トランスパーソナル心理学を紹介し、セラピストとして各界に多くの影響を与えた人物です。
しかし、吉福さんの活動を客観的に説明することは、意外と難しい。
大づかみになりすぎるか、個人的になりすぎます。
どうやら「吉福伸逸」という体験があるようです。
社会へのアプローチと個人とのコミットという二つの生き方の軸があるとするなら、吉福伸逸さんは個人とのコミットを軸足にした人だったではないでしょうか。
今回のイベントでは、吉福さんと同時代を生き日本のスピリチュアル・ムーブメントの中心人物で映像作家のおおえまさのりさんと、最晩年に対談をした作家の田口ランディさん、そして本書を編集し旧友でもあった堀渕伸治さんにより、吉福伸逸という人物、彼が伝えたもの、そして60年代から現在までの時代を、吉福伸逸という視点から訪ねます。
ぜひご参加ください!
吉福伸逸(よしふく・しんいち)
1943年9月、岡山県生まれ。1966年に早稲田大学文学部中退。
ジャズプレーヤーとして嘱望され、バークリー音楽院留学のため渡米。音楽家として挫折後、米国西海岸を中心に花開いていたカウンターカルチャーの渦に身を投じ、七四年に帰国。1979年に、世界中のヒッピーのバイブルだったラム・ダスの『ビー・ヒア・ナウ』の翻訳を先導し刊行。1980年には、別冊宝島『精神世界マップ』を世にだし日本に「精神世界」を出現させるきっかけをつくった。
その後も、トランスパーソナル心理学をはじめとするカウンターカルチャーを源流とする文化を日本にもたらし、セラピストとしても多くの影響を与えた。2013年4月に逝去。70年の生涯であった。
【出演者プロフィール】
おおえまさのり
1942年生まれ。
1965~69年にかけて映画制作のためニューヨークに渡り、スピリチュアル・ムーブメントと出会う。その後インドを旅してチベット仏教に出会い、『チベットの死者の書』を世に問う。以後精神世界やニューエイジの展望を切り開く企画・出版・学塾などに携わる。現在自然農と向かい合いながら、いのちの夢見を育んでいる。
映画に『NO GAME』『GREAT SOCIETY』など。訳書に『チベットの死者の書』(講談社)、『クリシュナムルティの神秘体験』(めるくまーる社)、『ミラレパの十万歌』『じゃんぴんぐまうす』(以上、いちえんそう)など。著書に『宇宙の見る夢』(雲母書房)、『夢見る力』(作品社)、『未来への舟』(いちえんそう)、『魂のアヴァンギャルド』(街から舎)などがある。
中心となって立ち上げた1988年の「いのちの祭り」には吉福伸逸も参加していた。
田口ランディ(たぐち・らんでぃ)
作家。『コンセント』『アンテナ』『マアジナル』などの小説以外にも、エッセイ、旅行記、ノンフィクションなどを幅広く執筆。犯罪など社会的な重いテーマから、オカルト、核、仏教とボーダレスな作品群をもつ。自身の家族を介護し看取った体験から福祉・介護・精神医療にかかわる仕事も多い。近著は地下鉄サリン事件実行犯で元死刑囚との交流をもとに描いた私小説『逆さに吊るされた男』(河出書房新社)
堀渕伸治(ほりぶち・しんじ)
グラフィック・デザイナー。C+Fコミュニケーションズ創設メンバーの一人。日本帰国直後からの吉福伸逸を知り、吉福の活動の多くに関わってきた。本書の企画・編集者。
出演 _ おおえまさのり
田口ランディ
堀渕伸治
時間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場所 _ 本屋B&B
東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
入場料 _ ■前売1,500yen + 1 drink order
■当日店頭2,000yen + 1 drink order
いずれも税別