「解離の心理療法~重複障害をめぐって~」セミナー

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「解離の心理療法~重複障害をめぐって~」セミナー

開催日:10月28日(日)

遠方の方も、USB(音声データ)と資料の形で、
セミナー内容をご購入いただけます。

*お問い合わせ・お申込みは、以下にお願いします。
Mail:
Fax:03-5570-2860

1)今日、「解離」は、たくさんの人が、
多かれ少なかれ負っている心理的課題です。

取り扱いが、大変難しく、癒しや回復、変容が
生じにくいテーマです。

今回、約1年ぶりに解離を取り上げます。
臨床実践から新たに得た経験と知見をもとに、
セミナーを開催します。

2)解離は、解離性障害に典型的な形で現れます。

が、それだけにとどまらず、
アルコールや薬物、買い物、セックスなどの各種依存症、
共依存症、DVやIPV(親密なパートナによる暴力)、
自己愛性および境界性パーソナリティ障害などとの
「重複障害」となって生じます。

そのため、取り組み、癒し、回復、変容が非常に困難です。

にもかかわらず、現代人の心理テーマとして、
潜在していることが少なくありません。

3)今から約30年前に、臨床場面で
解離現象とはじめて出会って以来、
私たちはその取り組みに苦心してきました。

解離に対し、傾聴、夢ワーク、ボディワークなどを通じて、
いい形でとり組めた、という経験はとても少なかった。

解離は、そうした従来の教科書通りのやり方では、
太刀打ちできませんでした。

4)そうではなく、セラピスト-クライエント間における、
ときに激しい、ときに困難なやり取りを通じて、
何とかやってきた・やってこれた、乗り越えられた、
というのが実感です。

泥臭い汗をかくワークが、節目節目で不可欠となりま す。

5)解離は、心が分解され離れてしまっている現象です。

解離されている心は、夢ワーク、イメージワーク、
ボディワーク、ロールプレイだけでは、
癒し、回復が起きにくい。

なぜなら、分解された心には、離ればなれになった
心の両側を結ぶ「架け橋」がないからです。

この架け橋になるのが、<セラピスト-クライエント関係>
です。

心の分断の癒し、回復、変容には、
解離を患っている当人とは別の人との関係が必要です。

他の人の心を、借用しなければなりません。

(注:これが、私たちが関係療法を推奨する理由の1つです)

6)架け橋になり得るセラピスト-クライエント関係とは、
なんでしょうか?

どういったものでしょう ?

(A)転移ー逆転移、

(B)投影同一化、

(C)エナクトメント、です。

あなたは、こういった関係についてご存知ですか?

セミナーで、解離との取り組みの<核>として、
これらについて詳しくお伝えします。

関係性に関するこの3つの見方は、
各種依存症、共依存症、パーソナリティ障害、
DVやIPVとの取り組みにも、大変有益です。

プロフェッショナルな取り組みをご紹介します。

7)解離と出会うまで、私たちは
セラピーにおけるアウェアネス(気づき)
について勘違いしていました。

たとえば、アウェアネスがあれば、
解離にも自ずと癒し、回復、変容が生じる、
と思い込んでいました。

が、それは誤りでした。

8)解離の人と カウンセリングを行ったとしましょう。

その人は、解離があるにもかかわらず、
(大変困難なのですが)ときに自分の解離について
アウェアネス(気づき)を持つことがあります。

が、カウンセリング室を一歩出ると、
その気づきを途端に忘れてしまう、といったことが
よく起きます。

面接室やワークショップでは、ある種の気づきを得るものの、
それが根づかない。

なぜでしょうか?

詳しくは、セミナーでお伝えします。

(注:ここは1番の要所です。
詳しくご説明します。
セミナーを楽しみにしてください)

9)ヒントを1点だけ書くと、気づきではなく、
自我(=マインド・心)の修復が必要・必須だからです。

解離がある場合、自我・マ インド・心は、
分解され離れてしまっています。

アウェアネスがもたらされたとしても、
解離による自我が修繕されていない場合、
アウェアネスは(その自我に沿って)同じように
分裂させられてしまうのです。

自我が修復されていない場合、アウェアネスによって、
依存症が生み出されてしまったり、強化されてしまう、
といった、マイナスなプロセスが生じることさえあります。

解離は、アウェアネスだけでは自然治癒しません。

(注:アウェアネスと同じことは、
「深さ」についても当てはまります。

心を、どんなに深く掘り下げても、
解離に癒しや変容が起きることは、まずありません)

関係療法が、不可欠です。

10)さて、解離とスプリッ ティング(分割排除)は、
どう異なるのでしょか?

また、現代の解離と、フロイトの時代の乖離(かいり)には、
どういった違いがあるのでしょう?

この2つは、よく聞く質問です。

詳しくは、セミナーでお伝えします。

が、ここでは1点のみ述べます。

スプリッティングは、パーソナリティ障害の心に
よく見られます。

解離でもスプリッティングでも共に、心における
(A)自分と(B)他者あるいは世界イメージが、割れています。

が、スプリッティングにおいては、(A)自分ではなく、
(B)他者や世界の側の分割に意識が向き、
他者や世界を、悪意がある、迫害的、
攻撃的、などとみなすプロセスが表出しやすい。

一方、解離においては、方向が逆転 します。

11)岡野憲一郎氏によると、
たとえば性的意図を持った人に接近されると、
解離のある人の場合、心の中から
性的に奔放な人格が自然発生してきて、
その状況を対処しようとします。

性的意図を持った人(=外界からのストレス)に対応するために、
その誘いに迎合する・してしまうのです。

ストレスを受けると、解離のある人の心には、
緊張が走り、固まります。
その状態を何とかしようとする脊髄反射的対処が、
迎合なのです。

(相手や世界の側でなく)自分・自我の内面の側に
ストレスを受け入れ、その場をしのごうとするのです。

なぜそうするのか、どうしてそうなるのかですって?

理由は、それが心を守る、何とかする防衛だからで す。

12)そうせざるを得ないのは、
自分・自我が割れてしまっているからです。

解離について取り組まなければ、
自傷行為ともいえるそうした行動および
その行動を生む認知や思考に
癒しや変化、変容をもたらすことは困難です。

もっと難しいのは、解離のある人が、
解離とスプリッティングの両方を抱え、
重複障害を患っている場合です。

13)もしあなたが、夢ワークやボディワークや
個人セラピー、個人コーチングを、
何年にもわたって受けているにもかかわらず、
癒しや回復や変容が生じていないとしたら、
解離の存在を疑ってみるといいかもしれません。

わたしたちは、解離について知るまで、随分と遠回りをしました。

解離について理解 した今でも、その癒しや回復、変化の道は
長く困難です。

が、以前よりも格段の確かさをもって、
現代人の多くに潜んでいるこの心理テーマと、
とり組めるようになっています。

その極意を、さまざまなケースを紹介しながら、
お伝えしていきたいと考えています。

*今回のセミナーでは、解離について取り上げます。

解離に関する良質はケースをもとに、具体的に学びます。

ロールプレイなども取り入れ、経験を通して、
解離との取り組みを身に着けます。

このテーマにご関心のある専門家の人、専門家をめざす人、
また、一般の人、初心者の人のご参加をお待ちしています。

*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。

*当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で、
セミナー内容をご購入いただけます。

*お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。

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日時:10月28日(日)10:00~17:00

開場:9:50

会場:都内

講師: 富士見ユキオ
 開業カウンセラーとして、29年目。
 夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト、
 臨床心理士
 ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
 交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
 相続アドバイザー協議会認定会員、
 ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)、
 米国トランスパーソナル心理学研究所に、日本人として初めて留学する。
 MA(修士)。
 認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)、
 岸原千雅子
 ミンデル夫妻認定プロセスワーク セカンド・トレーニング教師、
 臨床心理士、
 ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
 交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
 相続アドバイザー協議会認定会員、
 英国IFA認定アロマセラピスト、
 お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
 修士、
 日本ホリスティック医学協会理事、
 日本トランスパーソナル学会理事。

参加費:20,000円+消費税(8%)

*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。

お問い合わせ・お申込み先:
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:
Fax:03-5570-2860

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《今後のセミナーご案内》

11月25日(日)
12月23日(日)24日(月・祝)年末集中セミナー

《開催中の連続講座・ご案内》
☆「家族の処方箋~ファミリーの危機再生を家族療法・夫婦療法から学ぶ」
6月1日(金)スタート・開催中
毎月第1金曜日19:00~20:50
全10回(2019年3月まで)

☆「井筒俊彦とビオンに学ぶ神秘主義的心理療法」
3月23日(金)スタート・開催中
毎月第4金曜日19:00~20:50、
全10回開催(2018年12月まで)

☆「ケース(事例/症例)を通して、病態水準を内側から身に着けよう
~関係療法的かかわりをライブ・スーパービジョン&ロールプレイ形式で学ぶ~」
1月11日(木)スタート・開催中
毎月第2木曜日19:00~20:50 全10回(2018年10月まで)

※いずれも、USBと資料の形でご購入いただけます。
(詳細は、お問い合わせください)