最高のセラピストたちのケース(事例/症例)に学ぶ関係性のライブ・スーパービジョン~現場で役立つプロの実践力・臨床力を身に着けるために~

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新連続講座
最高のセラピストたちのケース(事例/症例)に学ぶ関係性のライブ・スーパービジョン~現場で役立つプロの実践力・臨床力を身に着けるために~

5月12日(木)スタート!
毎月第2木曜日、19:00~20:50、合計10回

*無料メルマガ配信中です。配信ご希望の方は、 にご連絡ください。

先着順です。
小さな会場ですので、満員になり次第締め切らせていただきます。

*専門家の人だけでなく、一般の人、初心者の人も大歓迎です。

(1)現場で役立つ「プロの技術」を身につけるための「ライブ・スーパービジョン」新連続講座です。

はじめての方にも安心して学んでいただける内容です。

(2)今期は、
トマス・オグデン、ウィルフレッド・ビオン(対象関係論&ビオン派)、ドネル・スターン、フィリップ・ブロンバーグ(対人関係精神分析派)、ストロロウ、オレンジ、アトウッド、ダニエル・スターン(間主観派)など、現代の最高の心理療法家のケース(事例/症例)を「ライブ・ス ーパービジョン」形式で読み進め、理解を深めることで、あなたの腕を磨くことを意図します。

(3)今回は、「魂の回復、魂を取り戻すこと(soul retrieval、ソウル・リトリーバル)」の話から始めます。

魂の回復は、今から約65年前に、世界的宗教学者のM.エリアーデが、彼の古典的名著『シャーマニズム』の中で、はじめて紹介しました。

またその数十年後、今から約25年前に、魂の回復について、エリアーデの本から再発見し、取り上げたのが、Sandra Ingerman(サンドラ インガーマン)です。

彼女は、アメリカの文化人類学者ですが、現代の白人シャーマンとして名高い、マイケル・ハーナーの右腕としても活躍してきました。

(残念ながら彼女は、日本では、まだ紹介されていません)。

サンドラは次のように述べています。

たとえば肉体的あるいは精神的暴力によってトラウマをこうむると、あなたの魂(の一部)は、自らを守るために、あなたから自分(魂の一部)を切り離し、森の洞窟の中や岩陰、深い暗黒の海深くへと、逃走していってしまう。

結果、あなたは魂(の一部)を失い(soul loss、ソウル・ロス)、魂の腑抜(ふぬ)け状態で、失われた魂を探し、追い求めて、魂の暗夜(dark night of the soul、ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル)の中で、さまようことになる。

その時、あなたの感覚器官(の一部)は麻痺し、方向感覚を失い、たとえば、長期間にわたる無感覚、離人状態、うつなどを患う、と説明します。

4)森の洞窟や岩陰、暗黒の深海からの魂の回復を、クライエントの人に代わって、クライエントのために行うのが、シャーマンによるソウル・リトリーバル(魂の回復)です。

5)さて、魂の回復的な取り組みを、現代的枠組みの中で行っているのが、上に挙げた「関係療法家」たちである、と、私たちは考えています。

6)その理由はいくつかありますが、まず、エリアーデやサンドラが言う魂とは、現代心理学的には「情緒、 情動」、「主体、主観」、「自我、心」です。

あるいは、「誇り、プライド、自尊心」などです。

たくさんのクライエントの人たちが、情緒、自分、誇り、自尊心、面子(メンツ)を失ったことで深く傷つき、憤り、それらを取り戻せないことに苦悩しています。

彼/彼女らは、魂(の一部)を、剥奪された、奪われた、盗まれた、去勢された、という感覚を、どこかで薄っすらと抱いています。

が、それは、現代心理学的には魂ではなく、

「情緒、情動」、「主体、主観」、「誇り、プライド、自尊心、面子」の、(剥奪、去勢ではなく)喪失です。

7)さて、それでは、なぜ、多くの人にとって、失った魂(=情緒、自分、誇り、自尊心、面子)の回復が、難しいのでしょうか?

その理由は、魂の喪失が、実は、現代心理学の言う「解離」や「スプリッティング(分割排除)」に、あったからです。

そうした原因が、理解されていなかったためです。

さらに、その原因が解離やスプリッティングだと理解できても、それらとの取り組みが、
本格的トレーニングなしには、極めて困難だからです。

8)解離やスプリッティングは、私たちの多くが患っているトラウマ、フラッシュバック、依存症、アタッチメント障害、共依存、精神病水準、パーソナリティ障害水準などの
核心にあるにもかかわらず、取り扱うことが、大変難しいものです。

そのため、それらと取り組むことができる手がかり、手法を、多くの心理療法、コーチングは携えることができません。

解離やスプリッティングに向けた最良の道具であり、手段が、セラピストの心と魂をフル活動させる必要のある「関係療法」です。

9)解離やスプリッティングの癒しのために、関係療法が射程にする代表的関係プロセスは、投影同一化や、共エナクトメントなどです。

ここで言う「エナクトメント」は、ユング派のプレイセラピーや、家族療法で用いられている「実演化」のことではありません。

そうではなく、対人関係精神分析で使われる
「関係的パラダイム」によって、その意味や目的が把握される無意識的実演化です(このあたりのことは、毎回の事例を通じて、連続講座の中で、詳しくご説明します)。

この講座では、投影同一化、共エナクトメント、逆転移、転移といった関係的概念に、常に寄り添っていきます。

10)最後に、解離やスプリッティングからの回復、また情緒、誇り、自尊心を取り戻すには、トランスパーソナル心理学やプロセスワークがないがしろにしがちな自我や主観に、しっかりと、ていねいに、ねばり強く意識を向け続けることが、必須(ひっす)、という点を加えたいと思います。

*この連続講座は、対人援助職の専門家あるいは専門家を目指す人が、対人援助職の「核心」である「関係療法」の基本を、優れた実際のケースを使った、ライブ・スーパービジョンを通して肉薄することで、力をつけて行くためのものです。

*プロの方、プロを目指す方だけでなく、今回のテーマにご関心のある初心者の方、一般の方のご参加も大歓迎いたします。

◎この連続講座について、口コミ、SNSなどで、お知り合いの方に、告知していただきましたら幸いです。

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*USBにて、講座の中身を、遠方の方にもご購入いただけます。

日時: 第1回目 5月12日(木)
毎月第2木曜日、19:00~20:50、計10回

会場:都内赤坂
(小さな会場ですので、満員になり次第締め切らせていただきます)

   *先着順です。

講師:富士見ユキオ
    臨床心理士
    認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)
    ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
    相続アドバイザー協議会認定会員、
    交渉アナリスト1級日本交渉協会認定、
    日本人として初めて、米国トランスパーソナル心理学研究所修士(M.A.)終了。
    

    岸原千雅子
    ミンデル夫妻認定プロセスワークのセカンド・トレーニング教師、
    臨床心理士、
    ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
    相続アドバイザー協議会認定会員、
    交渉アナリスト1級日本交渉協会認定 、
    英国IFA認定アロマセラピスト、
    ホリスティック医学協会副会長、
    トランス―パーソナル学会理事、
    お茶の水大学(文教育学部)卒、
    修士。

参加費:連続講座のご参加が初めての方、120,000円+消費税(8%)

     2回目の方、108,000円+消費税

     3回目の方、103,000円+消費税

     5回目以上の方、97 ,000円+消費税

*無料メルマガ配信中です。配信ご希望の方は、
以下にご連絡ください。

お問い合わせ先:インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー(IPP)
FAX:03-5570-2860
E-mail:

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《今後の1日セミナー日程》
・3月21日(月、祝)「ユングに学ぶ心の変容の仕掛け、『コンテイナー(心的容器)』とは何か?」
・4月17日(日)
・5月29日(日)
・6月26日(日)
・7月24日(日)
・8月28日(日)
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・10月23日(日)
・11月23日(水・祝)
・12月23日(金・祝)24日(土)25日(日)年末集中3日間セミナー