虹のオープンフォーラム

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「虹のオープンフォーラム」

1)「プロセスワークのオープンフォーラム(POF)」の初めての連続講座です。

今回は、「『虹』のオープン・フォーラム」と銘打って、講座を開催します。

POFは、ワールドワークをマニュアル化して、
「一般の人」や「主流派」の人に有益で、使いやすくしたものです。

2)ワールドワークは、
ご存じのとおり、どちらかというと、「周縁化されている人やグループ」、
「差別されている側」、「少数派」寄り/マイノリティのため」のもの、
という側面がありました。

しかし、それでは、「陰と陽」を同様にサポートする
「ディープ・デモクラシー(深層民主主義)」の精神/エッセンスが生きられません。

「ディープ・デモクラシー」は、討論/討議の場に、
たとえばアメリカでは、リベラル(自由主義者)やサヨク(左翼)と共に、
(ミンデルの最新刊『ディープ・デモクラシー』、春秋社刊にあるように)
何と、「ネオ・ナチ」や「KKK(白人至上主義者グループ)」といった極右団体をも
招き入れます。

3)が、それ(だけ)では「一般人」や「主流派の人やグループ」は、
参加しないでしょう/メインストリームの人は、いずれ参加しなくなるでしょう。

恐怖や不安や混乱が渦巻いて(いそうで)、安全が担保され(そうに)ないからです。

そこで、「一般の人」や「主流派」が、参加できる/許容できる
「安全な場」、「よりしっかりとした良質な枠組み」、や、
「(混乱を避けるための)手順/マニュアル」を用意したのが、POFです。

ですので、この連続講座は、ワールドワークの初心者の方や、
ワールドワークを改めて振り返ってみたい方、
ならびにワールドワークやディープ・デモクラシーを、
職場や学校、病院、家庭といった
『基本的に保守的で、メインストリーム的な場』で
役立てたい(初心者の)方にもお勧めです。

4)ワールドワークの特徴の一つに、「破壊性の強さ」と、

「内容は良いのだけれども、それを日常現実(CR)に適応/応用する困難さ」が
あります。

その二つを解消する上での最重要点の一つが、
事前に用意された「良質な枠組み」です。

この「枠組み」は、ワーク「内」の内容と、CR(ワークの「外」)でのこととを
つなぐ「架け橋」の役目を担っています。

5)しかし、ワールドワークでは、
「枠組み自体」を作る作業を、ワールドワークの中で行います。

が、それでは、ワールドワーク後、ワールドワークの内容を
CRで活かすための「良質な枠組み/架け橋」を作れるかどうか、
の保証はありません。

通常のワールドワークでは、
CRで、ワークの内容を活かせるかどうかは、
ワークの参加者の、『個々人の心理社会的力量』にまかされています。

6)それに対して、「安全性」や「社会で活かすこと」を考慮し、

ワーク中の「破壊性の強さをしっかりと包含し、収め、再生」を指向するために

~(注):破壊性は、単にマイナスなものではありません。
それは、硬直した既存のもの、既得権益や従来の差別構造を解体し得る、
という意味で、大事な役割を担っています~、

POFでは、(一見)プロセスワークらしからぬ「マニュアル指向」や「保守性」を

意識的に大事にしています。

6)今回のPOF(プロセスワークのオープン・フォーラム)連続講座では、

私たちは、「より重厚な枠組み/心理社会的コンテイナー」を指向していきます。

ワークの内容を、「既存の、より保守的な場」で活かすこと
を念頭に置いているからです。

7)また、「強い破壊性」に対して、サイコシンセシスやユング心理学で重視されている

「(クラシック・オーケストラの)指揮者力のようなもの)」ならびに、

プロセスワークの、
ジャズ(jazz)のジャムセッションで知らずしらずのうちに機能している
「タオの内なる包括力/オノズカラシカル(自然/じねん)力」を
より意識していきます。

それらが各ロールや多様で複雑なプロセスを、
収め、醸成し、整え、包括し、再活性し、
オープン・フォーラムの場全体の再生、再構成を可能にするからです。

8)今回の連続講座で、同じように大切にし、強調する点に、
「虹(rainbow)」を『枠組み』のメタファー(たとえ)、があります。

意見や考え方、情緒、情念、感情に、「絶対的なもの」、「正論」はありません。
全てが、ある立ち位置、ポジション、立脚点、視座、目線からの、
『ポジション・トーク』です
~「ポジショントーク」につては、講座で、詳細します~。

しかし、私たちは、
時に~「特にワールドワークのような意識と現実の非日常的/極限状態」では~、
そのことを忘れ、
相手に自分の考え、意見、感情をぶつけ、泣き、怒り狂い、
わめき、騒ぎ、叫び、相手をねじ伏せようとしてしまいがちです。

「色」のメタファー(たとえ)で言うと、相手を、自分の(よって立つ)色に、
染め上げて、自分の正統性、正論を証明しようと、してしまいがちです。

9)しかし、プロセスワークが教えてくれるのは、あなたと私の
(よって立つところの異なる)色の多様性/多次元性によってこそ、
「虹(レンボー)」が、完成する、ということです。

「虹」には、「違う色」が『不可欠』です!

それは、ネルソン・マンデラの「レインボー・ネイション」構想や、
チベット密教の「虹の身体」、
オーストラリア・アボリジニーの「虹のヘビ」などに、通じる考え方です。

そうしたことを念頭に、毎回、「虹」の『絵』を描くなどして、
「虹の枠組みと、メタスキル」を身体化/内在化するように努め、
プロセスワークの「虹のオープン・フォーラム」を行っていきます。

10)初心者の方、一般の方をはじめ、みなさまのご参加をお待ちしています。

このクラスは、チーム、組織、学校、家族、企業などでの会議、討論にとても有益です。

<参考書>ミンデルの

『ディープデモクラシー』(つい先日、春秋社から発売されました)

『ワールドワーク~プロセスワークのチーム・組織・コミュニティ療法~』
(9月に、誠信書房より出版予定)

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日時:毎月第2土曜日 19:00~20:50
     第1回は、9月14日(土)

講師:富士見ユキオ、岸原千雅子

会場:港区赤坂

参加費:99,500円(初めての方)

      94,500円(2回目の方)

      89,500円(3回目以降の方)

      84,500円(5回目以降の方)

先着順ですので、参加を希望される方は、お早めにご連絡ください。

お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
   FAX:03-5570-2860
   E-mail:gdmwx113@ybb.ne.jp

お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:
URL:www.fujimi.in