「河合隼雄と臨床的プロセスワーク ~『新版 心理療法論考』(河合隼雄)をテキストに~」
「河合隼雄と臨床的プロセスワーク
~『新版 心理療法論考』(河合隼雄)をテキストに~」
8月16日(金)19:00~20:50開始
(毎月第3金曜日、全10回)
たくさんの方のご参加が予想されます
先着順ですので、ご関心のある方は、お早めにご連絡ください。
1)先日、心理学の某専門誌から
河合隼雄著、『新版 心理療法論考』の書評を頼まれて、
じっくりと読み込む機会を持ちました。
本著は、河合のどの著作よりも実利的、実践的、現場的です。
河合がめったに語らない、心理療法の具体的なスキルや構えについて、
縦横無尽に書かれています。
この著作の各章の出典は、「京都大学教育学部心理相談室(紀要)」や、
「季刊精神療法」や「医学書院の書籍」などで、
臨床心理士や一部の医師に向けたものであり、
マニアックな専門家以外なかなか目にする機会がないものばかりです。
内容は、臨床的に優れたものが多く、
また、「実際に使えるものばかり」で、
是非、今回、みなさまとわかちあうことで、
私たちの臨床的プロセスワーク,力、
コーチング力、ファシリテーション力、コンサルタント力、
心理カウンセリング/セラピー力を身に着ける機会と
したいと考えています。
2)先ほど述べた具体的内容には、
(A)「心理療法と料金/お金」、
(B)一人心理学を中心としてきた河合が、
珍しくセラピストとクライアントの関係に着目し、
何度も「転移ー逆転移」について述べている点、
(C)さらには、転移と逆転移を、
家族や、なんと「チーム/チームワーク」との関連で発言しているところ、
(D)加えて、「夫婦カウンセリング」、「親子平衡面接」、
「家族療法的観点」に、言及しているところなどなど、
従来のユング派としての河合には見られない実利/実践的なものです。
3)それは、プロセスワークの発展としてのカップル/夫婦療法や
ワールドワークやオープン・フォーラムに相通じるところですが、
河合とプロセスワークを比較&対立させ検討し、
両者から学べるものを、
しっかりと私たちのものにすることを意図しています。
4)本著は、河合が、おそらく50歳前後の、
最も臨床力のあった時代に書かれた、
臨床的/実践的に艶(つや)のあった頃のものだと推測します。
5)内容が活き活きとしていて、文章に自発力とメリハリがあり、
良質な小説を読んでいるかのようです。
専門書でありながら、あまりにも「わかり易い」ところが、
読者にわかったつもりにさせてしまう、という危険をはらんでいるかもしれません。
しかし、尽きることのない興味関心とクリエイティビティを喚起してくれる
一冊です。
6)河合の心理セラピーは、プロセスワークと同じ、「ユング」を
その基盤としています。
このクラスでは、
両者をじっくりと読みこなし、体験的エクササイズを間に入れながら、
対人援助を行う力を身に着けること、
私たちの対人関係や家族関係や職場など日常について、
ふだんとは違うところから振り返り、ちょっとした豊かさを得ることを
目的とします。
プロセスワーク、ワールドワーク、河合隼雄、ユング心理学に
関心のあるすべての方を対象とした連続講座です。
興味関心の尽きないエキサイティングなクラスです。
みなさまのご参加をお待ちしています。
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日時:毎月第3金曜日 19:00~20:50
第1回は、8月16日(金)
講師:富士見ユキオ
会場:港区赤坂
参加費:99,500円(初めての方)
94,500円(2回目の方)
89,500円(3回目以降の方)
84,500円(5回目以降の方)
*たくさんの方のご参加が予想されます。
また、連続講座(クローズドグループ)ですので、人数制限があります。
参加を希望される方は、お早めにご連絡ください。
先着順です。
問い合わせ先:プロセスワーク研究会
Email:
fax:03-5570-2860