8月27日(日)開催! インテグラル理論とプロセスワークの対話

本学会の副会長でプロセスワーカーを応用した組織開発の第一人者である松村さんと、本学会常任理事で日本におけるインテグラル理論の普及を牽引し、現在は成人発達理論の実践、応用に取り組んでいる鈴木さんの、またとない対談となります。

オンラインでの開催ですので、場所を選ばず、ご自身が参加できるところからお入りください。
アーカイブ配信も予定しています。

JTA主催セミナー
インテグラル理論とプロセスワークの対話

講師
鈴木 規夫(一般社団法人Integral Vision & Practice代表理事、本学会常任理事)
松村 憲(認定プロセスワーカー、臨床心理士、(株)BLUE JIGEN 代表取締役、本学会副会長)

【日時】2023年8月27日(日) 13:00-16:00
【会場】Zoomミーティング(オンライン)

【参加費】
会員3,000円/一般5,000円

一般の方の申込み
会員の方の申込み

このたび、松村 憲さんとの対話イベントに参加させていただくことになりました。御存知のように、松村さんは、現在、プロセス・ワークに関する重要文献の翻訳出版に献身的に従事されており、昨年にも日本能率協会から新作が出版された折に出版社主催のイベントで公開対談をさせていただきました。
現在、わたしが関心を寄せている発達理論の領域では、人間の成長・発達が高度に進んだ段階のことを「後慣習的段階」と形容していますが、そうした状態に向けたトイレイニングとして、プロセス・ワークの中で紹介される実践法は非常に有効なものなのではないかと思っています。人間の成長・発達とは、ある意味では、意識の中に容れることができる視点の数を増やしていくプロセスであるといえますが、プロセス・ワークは、そうした意識の拡張と変容を促していくために非常に具体的な方法を提供してくれます。

近年、日本でも発達理論に関する興味・関心が高まっていますが、往々にして、発達段階を「上げる」ことが自己目的化してしまい(そもそもそのようなことは不可能なことなのですが……)、人間の成長・発達というものが、実際には非常に地道な実践に継続的にとりくむことを通して達成されるものであることが看過されてしまいがちであるように思われます。あえていえば、人間の成長・発達とは、小さな雫が長いあいだ絶え間無く落ちつづけることで最終的に岩に穴を穿つように、小さな実践が続けられることにより結実するものなのです。そうした意味では、われわれが成長・発達について探求する際には、具体的な実践について検討をし、それに実際にとりくむことが必須となるのです。
今回のイベントでは、このような問題意識をふまえて、松村さんからいろいろと話を伺いたいと思っています。

【講師プロフィール】
鈴木規夫 Norio Suzuki, Ph.D.

1990年代前半に合衆国の大学に在籍中にケン・ウィルバーの著書に出逢い大きな衝撃を受け、その後California Institute of Integral Studiesで「人間(個人・組織・社会)の成長・発達の可能性を解き明かすための統合理論」としてインテグラル理論に関する研究に取り組んだ。帰国後は、執筆やワークショップや講演を通してインテグラル理論の普及に従事する傍ら、主に企業組織の人材育成と組織開発の領域においてプログラムの設計と統括、及び、コーチ、コンサルタント、インストラクターとして多様な階層や立場のプロフェッショナルの支援活動に従事している。
また、成人発達理論に関しては、発達心理学者のSusanne Cook-Greuter等に師事し発達段階測定と発達志向型支援に関する訓練を積むと共にこれまで約20年にわたり実務領域におけるこの理論の応用と実践に取り組んでいる。
Integral Vision & Practice 代表理事
《翻訳書》
ケン・ウィルバー著『INTEGRAL LIFE PRACTICE』(日本能率協会マネジメント・センター)
《著書》
インテグラル理論入門』(I & II)(共著)(春秋社)
インテグラル・シンキング』(コスモス・ライブラリー)
入門 インテグラル理論』(共著)(日本能率協会マネジメント・センター)
人が成長するとは、どういうことか』(日本能率協会マネジメント・センター)

松村憲 Ken Matsumura

米国プセスワーク研究所 (プロセスワーク修士)
大阪大大学院 臨床心理学研究分野(人間科学修士)
認定プロセスワーカー
臨床心理士・公認心理師
(株)BLUE JIGEN 代表取締役
バランスト・グロース・コンサルティング株式会社 取締役
(株)THE COACH アドバイザリー
(一社)日本プロセスワークセンター 教員
日本トランスパーソナル学会 副会長

大学院では精神科医でユング派分析家である老松克博に師事。ユングの深層心理学をベースに個人、関係性、組織まで扱うことのできるプロセスワークを専門とする。ビジネス組織においては、プロセスワークを組織開発に応用し、組織開発専門家として様々な企業の支援を行なう第一人者。プロセスワークのコーチング機関であるGCI(Global Coaching Institute)のファカルティも務め、多くのエグゼクティブ、リーダー層のコーチングも行なっている。個人や組織のみならず、社会に生じる問題に「とどまる」ことから未来の可能性が生まれることを信じて活動の幅を広げている。

《著書》
日本一わかりやすいマインドフルネス瞑想”今ここ”に心と体をつなぐ』(BABジャパン)
最新!トランスパーソナル心理技法』(分担執筆、諸富 祥彦・日本トランスパーソナル学会 編)(コスモス・ライブラリー)など
《翻訳書》
アーノルド・ミンデル著『プロセスマインド:プロセスワークのホリスティック&多次元アプローチ』(春秋社)
アーノルド・ミンデル著『対立の炎にとどまる』(英治出版)
アーノルド・ミンデル著『対立を歓迎するリーダーシップ』(JMAM)
ジュリー・ダイアモンド他著『プロセスワーク入門』(コスモス・ライブラリー)など

【参加費】
会員3,000円/一般5,000円

一般の方の申込み
会員の方の申込み

【講師著書書影】