対人援助職における<主訴>と<目標>の違い、そしてリーダーシップ

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対人援助職における<主訴>と<目標>の違い、そしてリーダーシップ

1)今回は、ここ数年の間で、
今までで一番ご要望の多かったテーマの一つ
対人援助職における「目的/目標」に関する初のセミナーです。

2)たとえば、みなさんがレストランに行ったとき、
何を食べるかの、「注文」をします。

「注文」がないと、レストラン側は料理を作れませんし、
料理は出来てきません。

希望する料理の「注文」が、
対人援助職における「目的/目標」に当たります。

お客様から「注文」をいただいてから、
レストラン側は腕を振るい、ベストな料理を作っていきます。、

心理療法における「注文」、
すなわち、心理療法の「目的/目標」をいただいてから、
あるいは、クライアントの人とセラピストで協力して
「目的/目標」を取ってから/作ってから、
セラピストは、「目標/目的」達成のために腕を振います。

3)が、何と、クラライアントの「注文」を聞かず、
つまり「目的/目標」を作らずに、

心理療法やカウンセリングを
行っている心理セラピストが、とても多い、という現状があります。

かなり大きな複数の心理学の学会に出た印象は、
「心理的目的/目標」を取らない・作らないまま、
心理セラピーを行っている
プロ&セミ・プロ心理セラピスト/カウンセラーが、
実に、9割以上はいるということです。

4)「目的/目標」がなければ、
心理療法が上手くいっているか/上手くいったか、いかなかったか、
判断のしようがありません。

心理カウンセリングにおける、
クライアントの人の「目的/目標」がなければ、
心理的プロセスの行き先もわかりませんし、
そのための指針も出せません。

5)心理カウンセラーの中には、
『目標/目的』と、「主訴」を、
はき違えている/混同している人が多く見られます。

(「主訴」さえ聞かない・取らないつわものカウンセラーも、たくさんいます。
たとえば、いきなり傾聴を始めて、
カウンセリング・プロセスに入っていってしまう、という具合に。
そういったカウンセラーは、
傾聴していれば、
あるいは今・ここでのプロセスに従っていれば、
何とかなる/行きつくところに行く、と、
禅の老師の「公案問答」を気取って、
「場当たり的」なカウンセリングを行っています)

6)「主訴」は、読んで字のごとく、「主な訴え」です。

それは、たとえば、「お腹が減った」、というようなものです。

7)心理療法においては、
(A)「お腹が減った」という「メインの訴え(主訴)」が、先ずあって、

(B)「じゃー、今日は和食じゃなくて、イタリアンにしよう」という
選択が次にあり、

(C)どのイタリアンレストランにしようか・行こうか、と、
さらに考え&選択して、

(D)そのレストランに実際に来て、

(E)メニューを見て、

(F)レストランの店員に、
メニューについての質問をしたり、
今日のお勧めメニューの情報を得たり、
会話したりして、

(G)「その次に、初めて、『注文~心理療法の目的/目標』を出します。

8)しかし、心理療法家には、主訴すら聞かない、取らない人がいる一方で、
主訴を取ったとしても、
次の最も大事なプロセスである上の(B)~(G)の6段階を、
実は知らない人、行わない人、無視する人がとてもたくさんいます。

(B)~(G)を取ることを知らない、学んでていない
心理セラピストが、とても多くいます。

9)プロセスワーク的には、「主訴」に当たるのは、
ワールドワークの「ブレインストーミング」や「ソーティング」段階です。

そして、「目的/目標」は、「コンセンサス(合意)」段階です。

ワールドワークやオープンフォーラムを行った人は、わかると思いますが、

「ソーティング」から、「コンセンサス」に、至るまでのプロセスが、
何と大変なことか!
しかし/そして、いかに大切なことか!

10)それは料理の「仕込み」に当たり、
「仕込み」を丁寧に、じっくりとやるかどうかが、
実は、料理の味全体に影響を及ぼします。

カウンセリングも同じです。

にもかかわらず、
ワールドワークでは、
「コンセンサス」を取ることに努めるプロセス指向のセラピストでも、
なぜか、「個人セッション」になると、
「注文」・「目的/目標」を取ること、確認することを
怠る人、知らない人が、後を絶ちません。

11)ファーストフード店の店員は、
必ず、「お客様、ご注文を確認させていただいてもよろしいでしょうか」、
と、「注文取り」を怠りません。

誤解を避けるためです。

それはまた、インフォームド・コンセントやアカウンタビリティ(説明責任)に
通じますし、

実は、心理療法が上手くいくかどうかは、
小難しいスキルや理論を学び、駆使することよりも、
ずっと大事で、クライアントへのサービス/ホスピタリティになります。

12)今回は、「心理療法的目的/目的を取る」という、
飲食産業やサービス産業にとっては、基本中の基本を、
メイン・テーマとします。

心理カウンセラーや心理セラピストの多くの人は、
おそらく一度も学んだことがないテーマだと思います。
しかし、最重要課題の一つです。

それについて、基本から、初心者でもわかるように、お伝えします。

心理療法家としての腕を、磨きたい方、アップさせたい方のご参加を
こころからお待ちしています。

*この専門家の方のみならず、対人援助職の力を、
将来にわたって身に着けたいと考えている一般の方、
この分野にご関心のある初心者の方のご参加も、
大歓迎いたします。

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日時:2014年4/20(日)10:00~17:00

開場:9:50

会場:都内赤坂、富士見心理面接室:先着順です!
    (会場が小さいため、定員いっぱいになる可能性があります。
     ご関心がある方は、お早めにお申し込みください。)

講師:富士見ユキオ(認定プロセスワーカー、ホリスティック&トランスパーソナル心理セラピスト、開業心理療法家、臨床心理士)

岸原千雅子(アーニー・ミンデル&エイミー・ミンデル認定のセカンド・トレーニング教師、ホリスティック&トランスパーソナル心理セラピスト、臨床心理士、IFA認定アロマセラピスト)

参加費:20,000円+消費税(8%)

お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:
URL:www.fujimi.in