臨床家のケースに学ぶ:コフート&間主観的アプローチ

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第1弾、臨床的プロセスワーク、3/23(日)
「臨床家のケースに学ぶ:コフート&間主観的アプローチ」

1)フロイトが自己愛を否定的に考えていたのに対して、
ハインツ・コフートは、
自己愛の中には「健全なもの」と「病的なもの」があると捉えました。
そして、健全な自己愛(の発達/成長)を、
「自尊心/自己肯定感」の基盤と考えました。

2)コフートの発達心理学は、
人間は発達早期に心理的な傷つきを経験せざるを得ない、
という「欠損モデル/残念モデル」です。

「欠損モデル」とは、両親の愛情や関心や世話が
生きていく上で必要な乳幼児の時期に、
乳幼児にとって心理/情緒的に不可欠な、

「幻想的な母子一体感」や

「幼児的な全能感」

(マーガレット・マーラーにかこつけて言えば
「<健康な>精神病的共生球」、

ユング派の「強い母性」)を

十分に体験し、充足する前に破壊されて、
自己愛/自尊心に欠損が、
生じざるを得ない、という残念モデルです。

3)ここでいう「傷つき」は、
他者に暴力を振るわれたことなどによる「外傷」としてのものではなく、

重要な他者/対象/母親(ロール)から
必要十分な心理/情緒的ストロークを得られず、
欲求が充足されないことによる「欠損/欠落」
によるものです。

コフートは、そもそも完全な母親(ロール)などおらず、
人は誰でも、多かれ少なかれ、人生早期に、
「原初の傷つき」と呼べるものを経験せざるを得ない、と
考えたのです。

4)それでも、多くの人は自分の自己愛欲求と折り合いをつけながら
日々の生活を送っています。

しかし、自己愛の多大な傷つきによって、心の発達/成長が止まり、
健全な自己愛が育成されず、苦しんでいる方もたくさんいます。
コフートは、そうした人(の自己愛の修復)には、
共感、承認、理解を示すことが必要だと考えました。

山岡昌之ドクターは、成長が停滞したままの未成熟な自我には、
「情緒応答性(emotion availability)」が提供されなければならない、と
述べます。

私たちは情動応答性で、未成熟な自我を包み込むこと
(それは、クラインービオンの「コンテイニング」や
ウイニコットの「ホールディング」に通じます)が、
停滞した未発達自我の成長を促進すると考えます。

5)コフート心理学の発展としての「間主観的アプローチ」は、
ダニエル・スターンの
「情動調律(affect attunement、情動にチューニングすること)」を、
とても大切にしていますが、

それは、「情緒応答性」に通じます。

6)情動調律や情緒応答性は、
傷ついた自我/自己/「私」の癒しに、大変有効です。

私たちは、ミンデル以上に、
情動調律や情緒応答性の優れたセラピストを知りません。

このセミナーでは、コフートや間主観的アプローチ、
そしてミンデルの事例を参考に、
「共感、承認、理解」、「情動調律」、「情緒応答性」について学び、
臨床力/現場力を身に着けることを試みます。

7)最後に、
コフートとロジャースの「共感」には、どういった相違があるのか、
また、それらは、神秘主義や『モモ』の「共感」と何が異なるのか、
「共感」は、発達心理学的には、どう捉えられるのか、

そして、「情動調律」とは、「情緒応答性」とは何かなどを、
具体的に見ていきます。

専門家の方のみならず、対人援助職の力を、
将来にわたって身に着けたいと考えている一般の方、
この分野にご関心のある初心者の方のご参加も、
歓迎いたします。

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日時:2014年2/23(日)
        10:00~17:00

開場:9:50

会場:都内赤坂、富士見心理面接室:先着順です!
    (会場が小さいため、定員いっぱいになる可能性があります。
     ご関心がある方は、お早めにお申し込みください。)

講師:富士見ユキオ
(認定プロセスワーカー、ホリスティック&トランスパーソナル心理セラピスト、開業心理療法家、臨床心理士)、

岸原千雅子
(アーニー・ミンデル&エイミー・ミンデル認定のセカンド・トレーニング教師、ホリスティック&トランスパーソナル心理セラピスト、臨床心理士、IFA認定アロマセラピスト)

参加費:21,000円(消費税込)

お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:
URL:www.fujimi.in