【プログラム紹介】バイロン・ケイティ・ワークの実際

2日目11:10からは、映画「バイロン・ケイティ・ワークの実際」。

大きな会場での上映は初めてのことかもしれません。
バイロン・ケイティ・ワークは、ストレスや苦しみをもたらしている考え方(ビリーフ)から、簡単な4つの質問で開放するパワフルなツールです。ケイティさんはそれを「探求の方法」と呼んでいます。

こちらが、ダイジェスト版(1分)

そして、映画上映のみならず、解説はティム・マクリーンさんと高岡よし子さんです。ティムさんからコメントを頂いているので、ぜひお読みください。

第11回大会は、濃密な時間となります!
この空気を一緒に味わいましょう!

大会参加についてはこちらから

http://transpersonal.jp/11th/apply/

「ワーク」と呼ばれる画期的な手法を開発したことにより、現在、世界的に注目されているアメリカ人女性、バイロン・ケイティ。学会の大会では、彼女のワークの実際を紹介している貴重な映画、”Turn It Around”を上映させていただくことになりました。

この映画は、ハリウッドで活躍してきた女優ジェニー・マッカーシーが、当時の恋人ジム・キャリーと共にケイティ・ワークに感銘を受け、プロデュースしたもので、ワークについての基本説明とさまざまな公開セッションで構成されています。

ケイティはワークを、心理療法ではなく、「探求の方法」と呼んでいます。ストレスや苦しみをもたらしている考え(ビリーフ)に対し、4つの質問を投げかけ、「置き換え」を行っていきます。考えを変えるためのものではなく、自己納得には無理があります。オープンマインドで探求する中で、深い気づきや認識の変容が訪れ、心が解放されるのです。
4つの質問とは、下記のようなものです。取り組む文章を決め、それに対してこれらを問いかけ、瞑想のように心の奥から答えが浮上してくるのを待ちます。答えは本人の中から出てくるのです。

それは本当でしょうか?
その考えが本当であると、絶対言い切れますか?
そう考えるとき、あなたはどのように反応しますか?
その考えがなければ、あなたはどうなりますか?

これらの問いかけのプロセスが終わったら、同じ文章に対し、「置き換え」という手法を使うことで、自意識の対極にある可能性に目を向けることができ、ビリーフからの「脱同一化」を自然にかつきわめて効果的に促していきます。

ワークの効果としては、大きく視野が広がり、心が解放され、前向きな方向性や解決方法が見つかるといったことがあります。ビリーフとの同一化が強いからこそ、それからの解放が大きな効果を発揮するのでしょう。
ワークの素晴らしいところは、シンプルなステップでありながら、短時間でも目覚ましい効果を上げることが可能だということです。また、意識の深い転換を促すため、効果が持続しやすいということもあります。

上映する映画の中では、親子関係や夫婦関係、戦死した弟についての悲しみ、老いの問題、社会問題といった多岐に渡る公開セッションにより、固まっていたビリーフが少しずつほどけ、クライアントの表情が晴れやかになっていくさまを目にすることができます。

ワークは、自分ひとりでも実践することができます。目の前の問題だけではなく、継続的に取り組むことにより、恐れが少なくなり、幸福感や充実感が増していることを実感することもできます。

強烈なビリーフに苦しむ恋愛関係などのさまざまな人間関係に加え、仕事でのクリアな意思決定などにも役立ちますが、他にも、死の恐れと向き合うワークや、大切な人を失ったグリーフワークなどでの活用の大きな可能性を感じます。

ワークは、実は心理的技法ではなく、「生き方」そのものです。ビリーフやストーリーから解放され、「今、ここ」の瞬間瞬間を新鮮にフルに生きるためのもの。
個人レベルにとどまらず、世界のさまざまな争いや戦争について考える時、多くの混乱や苦しみをもたらすビリーフからの解放は非常に大きな意味をもっているといえるでしょう。

この映像を通じて、ワークの実際に触れていただき、「探求」と呼ばれるこのワークの豊かな可能性を実感されることを願っています。そして何よりも、ケイティさんの存在感や、クライアントとの温かくもクリアな関わり方が伝わればと思っています。

ティム・マクリーン プロフィール
image有限会社シープラスエフ研究所代表取締役。ホスピス・カウンセラーを経て、禅僧として1981年に来日。吉福伸逸氏に師事し、同研究所を引き継ぐ。バイロン・ケイティワーク公認ファシリテーター、エニアグラム研究所公認講師、ホロトロピック・ブレスワーク公認ファシリテーター、YPO(国際的経営者団体)公認トレーナー。トランスパーソナル心理学研究所の集中講座、プロセス指向心理学集中課程修了。他に、ネイティヴ・アメリカンの伝統的な癒しの知恵やコーチングについて学ぶ。お遍路を徒歩で3周した体験もある。日本トランスパーソナル学会顧問。かいクリニック顧問。フジテレビ「ごきげんよう」オープニング・レギュラー。

高岡よし子 プロフィール
image_005有限会社シープラスエフ研究所取締役。エニアグラム研究所認定ファシリテーター。バイロン・ケイティ・ワークのスクール修了。日本トランスパーソナル学会顧問。かいクリニック顧問。トランスパーソナル心理学研究所の集中講座を修了。他にコーチング等を学ぶ。共訳に、『プロセス指向心理学』、『スピリチュアル・エマージェンシー』、『シャーマニズムの精神人類学』(いずれも春秋社)等がある。

二人共、国内外において、講演や研修、ワークショップなどを一般向けや企業、経営者団体、地方自治体、教育・医療機関を含む幅広い分野で行っている。二人の監訳に『ザ・ワーク』(ダイヤモンド社)、共著に『エニアグラムで分かる9つの性格』(マガジンハウス)、共訳に『エニアグラム~あなたを知る9つのタイプ』(角川書店)がある。
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