2019年11月22日〜 多次元的リベラルアーツと解放の心理療法

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多次元的リベラルアーツと解放の心理療法

開催日:11月22日(金)スタート

毎月第4金曜日、19:00~20:50、全10回

会場:港区赤坂。先着順です。

小さな会場ですのでご希望の方は、お早めにお申し込みください。

遠方の方も、USB(音声データ)と資料の形で、
講座内容をご購入いただけます。

*お問い合わせ・お申込みは、以下にお願いします。
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860

*下記フォームからお申し込みいただけます。
クリックしてご活用ください。
http://bit.ly/2PzMLHB

1)最近「リベラルアーツ(liberal arts)」が
話題になっています。

あなたは、リベラルアーツについて聞いたことが
ありますか?

リベラルアーツは、「一般教養」あるいは「教養」
と訳されます。

しかし、その語源的意味は、
“liberal(自由)”になるための”arts(技芸)”です。

リベラルアーツは、古代ギリシャに端を発します。
それは、人間が精神の奴隷状態から自由になるための
技芸でした。

あなたは、心や魂の自由、解放されたスピリチュアリティ
に関心がありますか?

2)リベラルアーツは、かつて、文法学、修辞学、
論理学、算術、幾何、天文学、音楽の7科目を指しました。

そして、この7学の上に、哲学がありました。

プラトンやソクラテスは、『パイドン』(岩波文庫 )で、
「哲学は死ぬことの練習」と述べています。

プラトン&ソクラテスにとって、死の練習は
魂の解放を目指したものです。
しかし、今流行っているリベラルアーツには、
この観点がありません。

3)元型的心理学のトマス・ムーアによると、
「精神分析(psychoanalysis、サイコアナリシス)」の
語源的意味は、
「採集され、ピン止めにされいる蝶を解放して、
自由に羽ばたけるようサポートすること」です。

“Psychonalysis”の”psycho(サイコ)”は、
「蝶、魂、心」を意味します。

精神分析は、語源からすると、
蝶に象徴される魂や心の解放、および自由を志向した
ものです。

4)私たちは、プラトンやソクラテス時代に立ち返って、
リベラルアーツを「多 次元的」にとらえています。

リベラルアーツに、今流行りの教養だけでなく、
死あるいは魂の次元を加えています。

5)井筒俊彦氏によると、
イスラーム神秘主義のスーフィズムは、神と世界を
次のように考えます(『イスラーム哲学の原像』より)。

「私(=神)は隠れた宝物であった。
突然、私の中に、そういう自分を
知られたいという欲求が起こった。
知られんがために私は世界を創造した」

井筒氏は言います。

「つまり自分の姿をそこに映して眺めるために、
神が鏡として世界を創ったということです」

さまざまな神秘主義が、世界を曇りのない目で
あるがまま目撃することを推奨します。

このためのトレーニングの代表的なものに、
マイ ンドフル瞑想があります。

6)M.クラインは、たとえ困難で苦しくても、
真実をまっすぐに見つめることが、
心の癒しを喚起する、と考えました。

そのために、私たちは「素面(しらふ)」
でなければなりません。

酔いから覚める必要があります。

7)この講座では、E.フロムの『自由からの逃走』
を参照します。

あなたは「自由」からの <逃走>を想像できますか?
「奴隷状態」からの、ではなく、「自由」からの。

リベラルアーツや解放の心理療法を実践するには、
逃走ではなく、世界や現実と素面で、
まっすぐに向き合うことが不可欠です。

それが心の解放と自由につながります。

8)そのためには、何が必要でしょうか?

クラインは、私たちが基本欲求の「生理的快-不快」から
解放されることを後押しました。

A.マズローは、「安全」や「安心」からの自由を
応援しました。

安全や安心の逆は、危険や不安です。

「快-不快」および「安心-不安」の次元から、
どうすれば、解放され、自由になれるのでしょうか?

9)ブッダは、「人生は苦(Life is suffering)」
と述べました。

快楽や安心欲求に過剰に捕らえられ、
その欲求の檻に拘束されないためには
どうすればいいのでしょう?

クラインの戦略は、目の前の不快、不安、苦しみを
受け容れることのできるように心を開拓し耕すこと
です。

実存心理学のロロ・メイは、苦しみの過程で、
意識の拡大と深化が起きる、と述べました。

また、A.アドラーは、苦しみは成長と救いに通じる、
と言いました。

10)不快、不安、苦しみをなかったことにしたり、
快楽や安全を過剰に求めるところからは、
心の解放や自由や救いは生じません。

それは、今の心の状態、自分のあり様を不問にして、
不快、不安、苦しみを、見捨て、排除、放置しようと
するア プローチです。

11)ブッダ、クライン、メイ、アドラーは、
不快、不安、苦を無くすのではなく、
心や意識を拡大、深化させることで、
結果としての解放と自由と救済を志向します。

不快、不安、苦を無くすために、快や変化のない
安定や楽のみを追求すると、
いつの間にか、それらに嗜癖し囚われ、
隷属することになりかねません。

快、変化のない安定や楽の過度の追及の行きつく先は、
空虚、孤立、絶望、無意味、人格崩壊だったりします。

不快、不安、苦悩からの逃走が、人を逆に拘束し、
不自由にします。

12)さて、ここまでは、<心あるいは情緒次元>の
リベラルアートと解放の心理療法に関するものです。

この講座では、加えて<魂次 元>にも目を向けます。

13)魂次元のリベラルアートには、
古今東西のシャーマニズムが有益です。

あなたは、シャーマニズムについてご存知ですか?

たとえば、北米および南米のシャーマニズム。

たとえば、西洋のシャーマニズムともいえる錬金術やタロット。

たとえば、中国のシャーマニズムであるタオイズム。

今回、魂の解放とタオの自由で自発的な動きを尊び敬うために、
深層心理学的アートセラピーの技法を複数活用し、
体験を通して魂次元の解放と自由についても取り組みます。

それに当たって、プラトンやソクラテスの「死の練習」
に関して考えます。

14)ここで不可欠なのは、魂次元におけるコンテイナーです。

心の次元におけ るコンテイニング(受け容れ)能力と、
魂次元におけるコンテイナー作りについて、
今回あなたと取り組みます。

15)自由は、選択肢の多様化、多次元化とともに増します。

あなたの心や魂の次元が豊かになると、あなたは
「生理的な快-不快」に、また、「安心ー不安」に対して、
盲目的に脊髄反射しなくなります。

「快-不快」や「安心-不安」と「あなた」との<間>に、
『心』や『魂』を介在させ、
主体的に選択し、意志を発揮できるようになります。

ここでいう意志は、サイコシンセシスの
「トランスパーソナルな意志」です。

詳しくは、講座でご説明します。

16)快-不快や安心-不安に対して、あなたが脊髄反射すると、
あなたは快や安心だけ を、過剰に求めるようになります。

それは、躁転(manic defence)であり、退行、酔っぱらった状態です。

これは、心や魂の自由からの逃走です。

17)この連続講座では、リベラルアーツを多次元的にとらえ、
心と魂に関する解放の心理学を学びます。

たくさんのアートセラピー技法をご用意しています。

あなたのご参加を、心からお待ちしています。

*USB+資料の形で、遠方の方、当日ご参加できない方にも、
講座内容をご購入いただけます。

*お知り合いの方に、この講座をご紹介いただけると幸いです。

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日時:11月22日(金)19:00~20:50

毎月第4金曜日、19:00~20:50、全10回

会場:港区赤坂。先着順です。

小さな会場です のでご希望の方は、お早めにお申し込みください。

開場:18:50

講師:

富士見ユキオ
開業カウンセラーとして、30年目。
夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト、
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)、
米国トランスパーソナル心理学研究所に、
日本人として初めて留学する。MA(修士)。
認定プロセスワーカー
(日本にプロセスワークを紹介、導入する)

岸原千雅子
臨床心理士、「アルケミア」こころとからだの相談室代表。
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級  日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト、
お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
認定プロセスワーク 2ndトレーニング教師、
日本ホリスティック医学協会理事、
日本トランスパーソナル学会理事。

参加費:初めてご参加の方 120,000円+消費税(10%)

2回目の方 115,000円(5,000円の割引き)+消費税

3回目の方 110,000円(10,000円の割引)+消費税

    4回目の方 105,000円(15,000円の割引)+消費税

    5回目以上の方 95,000円(25,000円の割引)+消費税

*USB+資料の形で、遠方の方にも、
講座内容をご購入いただくことが可能です。

お問い合わせ・お申込み先:
インスティテュート・オブ・プロフェッショナル・
サイコセラピー(IPP)事務局
Mail:info@ipp.tokyo
Fax:03-5570-2860

*下記フォームからお申し込みいただけます。
クリックしてご活用ください。
http://bit.ly/2PzMLHB

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《今後のセミナーご案内》

2019年11月24日(日)
12月28日(土)29日(日)年末集中セミナー

2020年 1月26日(日)
2月24日(月・祝)
      3月29日(日)

《開催中の連続講座・ご案内》

☆「ファイナンシャル・セラピー/カウンセリング入門」
10月10日(木)スタート
毎月第2木曜日、19:00~20:50、全10回

◎お金についての個人・家族の悩み、マネー障害について、
ファイナンシャルプランナーとカウンセラーやセラピストが
専門的知と実践を持ち寄り、連携して取り組む新しい 分野を
日本で初めて本格的に学ぶ講座です。

老後資金、借金返済、買い物依存、ギャンブル依存、
ゲーム依存や引きこもりの問題、お金の共依存関係、
ファミリービジネス(同族企業)における事業承継や相続、
などなどにかかわる援助職や専門家、また悩みを抱える方々に
学んでいただくまたとない機会です。

☆「家族の発達心理学~変容・再生する家族とは~」
7月5日(金)スタート・開催中
毎月第1金曜日19:00~20:50
全10回(2020年5月まで)

◎家族メンバーの発達段階が、複雑に絡み合う家族という場。
家族システム全体の発達段階も踏まえて理解し、
家族の変容・再生を考える10回連続講座です。

※いずれも、USBと資料の形でご 購入いただけます。
(詳細は、お問い合わせください)