2019年5年27日 トランスパーソナル 2.0 〜トランスパーソナル心理学の再考とアップデート〜

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トランスパーソナル 2.0 〜トランスパーソナル心理学の再考とアップデート〜
第1回  悟りxZONE

第4世代の心理学と言われ、自己を超越した意識状態も対象とするトランスパーソナル心理学。

曖昧な要素が多いため、長らくそれに纏わる書籍は宗教や精神世界の書棚に並んでいましたが、科学の進歩と共に状況は変化し、今やビジネス書として扱われるようになってきました。

昨年8月に出版された「ZONE」では、神秘的な体験が起こりやすいとされる5つの方法について紹介し、スピリチュアルな要素を取り除いた上で様々な神秘体験における共通の状態を4つの特徴としてまとめています。

それによって人間の持つ可能性が示され、イノベーティブな能力や処理能力の向上が期待されるとしてビジネス領域への応用を現実的なものとしました。

今ではゾーンに入るための方法も開発されてきているようで、誰もが簡単に体験できる日が近づいてきています。

しかし、いくつか気になる点もあります。

例えば同じ神秘体験でも、臨死体験や悟りのように、とらわれを手放して自律的に生きる方向へ進みやすいものと、一部の危険なスポーツやサイケデリクスのように依存や執着となりやすく、繰り返すことで破綻に進みやすいものがあるところなどです。

また、悟りのような体験ではより慈悲に沿った調和的な生き方を求めるのに対し、似たような体験ではあるものの軍事やスポーツでは争いや勝負事に対して、ある種の執着心を持ち続けることなどもそうです。

そうなると、ゾーン体験と悟り的体験は少し違うのではないかといった疑問が生じてきます。

例えばケン・ウィルバーは悟りにも二種類あると言い、「水平の悟り」と「垂直の悟り」といった表現をしていますが、だとしたら水平と垂直を生じさせるポイントは何なのでしょうか。

ゾーン状態の時に向上する能力も人によって違うようですし、体験している最中の状態が同じだとしても戻ってから違いが出るのであれば、ゾーン状態を体験することそのものよりも、そこへ至るまでの過程に違いがあるようにも思えます。

より正確なことについては今後の継続的な研究とそれを支える科学の進歩が待たれますが、各分野でご活躍されている方に現時点で分かることを伺いながら、人間の持つ可能性や人類の未来について仮説を交え対話してみたいと思います。

第一回目となる今回は、悟りを体現された数少ない僧侶である井上寛道老師をお招きし、悟りについてのお話や書籍ZONEについてのご感想をうかがいたいと思います。

■ゲスト:井上寛道老師 
1944年、静岡県生まれ。曹洞宗準師家、嵩山少林寺東堂。井上義衍老師につて参禅し、十六歳で大事了畢、印可証明受ける。半世紀以上にわたり禅の指導にあたっており、現在は、東京、埼玉、新潟、岡山、大阪神戸、高知京都、地元静岡県内などの各地の坐禅会で出家および一般を指導。難解とされる「正法眼蔵」なども平易な現代語を使ってわかりやすく自由自在に説く。著作に「げんにーび正法眼蔵現成公案提唱」「少林寺史」その他提唱録がある。
http://syobogenzo.blog.fc2.com/blog-category-1.html

■ナビゲーター:桐林 千登勢
日本トランスパーソナル学会 常任理事
一般社団法人ライフデザイン研究所 研究員
一般社団法人Wisdom2.0 Japan Administrative Manager

かつて犯罪被害体験をし、私という存在とは何か自問し探求し続け、自己超越する変性意識を体験。人間に秘められた可能性を促す穏やかな方法を探して心身の探求を続けている。
精神科クリニックでの心理カウンセラー、不登校・ニートのサポート校外部講師、犯罪被害者自助団体スタッフなどを経験しながら、誰もが生きやすい社会に向けた意識変容のための活動に取り組んでいる。

日程:2019/05/27 (月) 18:30 – 21:30
会場:hana−kichi(ハナキチ)
   港区1 南青山5丁目1−2 エリービル6階
参加費:3,000円
お申込み:
https://peatix.com/event/670039/view?fbclid=IwAR3lryJQbej4b_xBoHAOhtUsJHN4kk5acraM9xIEGVKGatgBswj_lhWeQQs
■タイム・スケジュール(予定)
18:30 イントロダクション(開場18:00)
18:40 書籍「ZONE」の内容紹介
19:00 井上寛道老師のお話
20:20 感想シェア、質疑応答
20:45 交流会
21:30 終了