摂食障害とプロセスワーク

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9月23日10:00~17:00

第1弾「摂食障害とプロセスワーク」

※「初心者」、「一般の方」も、大歓迎させていただきます。
1)今月のセミナーは、拒食症や過食症、すなわち「摂食障害」をメインテーマとして取り上げます。「摂食障害」は、「食を摂(と)る」ことに関する「障害、疾患」を意味します。拒食や過食は精神科や心療内科では、「うつ」に続いて多い訴えの一つです。心理カウンセリング、サイコセラピー、ファミリーセラピー、ボディワーク、コーチング、医療、教育の専門家やそうした専門職を目指す人、また今回のテーマに関心がある人、摂食障害に苦しんでいる人、そのご家族の人は、是非、この機会をご活用ください。
2)摂食障害は、たとえば、友人、知人、家族などの人間関係において、また部活、チーム、組織、仲間に加わる、なじむような場面において、
心理的ストレスが(過度に)加わり、それに耐えられず、
心理的な破たん体験、自信をなくすような失敗経験をしたことをきっかけに始まります。
摂食障害は、身体的なもの、器質的なものというより、人との「関係性」や「コミュニケーション」の問題が、深く関係している「心身症」の一つです。
3)摂食障害は、「ヤセていること」が美しい、カッコいいともてはやされる社会・文化的な背景のある国、地域、場所で、多くみられます。
罹患(りかん)している人のほとんどは女性で、典型的には思春期・青年期に始まります。
が、近年、低年齢化、さらには高年齢化が進んでいます。
ファッション(モデル)業界に見られるように、世界的に大きな社会問題になっています。
4)摂食障害は、「依存症」の1つです。
そのため、摂食障害の癒しには、依存症の側面から、
またそれを患っている人の人間関係、家族関係に潜む「共依存」の側面から
見ていくこと、アプローチしていくことが大切です。
今回は、摂食障害を取り上げる上で、依存症と共依存関係についても学びます。
5)摂食障害の一因は、人間関係における破綻や失敗と述べました。
その破綻や失敗は、(時に)「想定外の自己愛の痛みや傷つき」を生じさせます。
想定外の自己愛の傷つきによって、心はひどく痛み、「屈辱感」や「恥」の感覚を強いられたりします。
にもかかわらず、摂食障害の人の内面では、それらが『適切に取り扱われる』ことは、ありません/かつてなかったのです。
適切な形で取り扱うための「心的機能」が、心の中にに育まれて<いない>からです。
自己愛の傷つき、痛み、恥、屈辱感を適切に扱えるようになるには、『どうしたら』いいでしょうか?
どうすれば(how)、そうした感覚、感情への良質な心的機能を作り、育むことができるでしょうか?
それについて、基本からしっかりと学ぶことが、今回のセミナーの(最重要)目的の一つです。
6)摂食障害の人の場合、「自己愛の傷つきと、それに付随する痛み、恥、屈辱感」は、
心の中で、『放置』されたままでいます。
そのため、心は「疼(うずき)」ます。
その疼きを、何とかしようとする『防衛機制(心の守り方)』、『工夫』が、<摂食障害>です。
摂食障害には、多様な意味や目的が潜在していますが、「防衛、守り、工夫」は、その中でも、とても重要なものです。
そうした点から、摂食障害を理解することが大切です。
7)しかし、「防衛」は、反面、「病理」を維持、永続させてしまいます。
ですので、そのマイナス面にも、しっかりと目を向けなければなりません。
摂食障害は、
自己愛の傷つきに伴う、<痛み>、<恥>、<屈辱感>、<居場所のなさ>、<所在の無さ>を、
人<より>ヤセて、美しく、カッコよくなって、人に<勝利>することで、
「マイナスの情緒・感情」を、どうにかしようとする試みでもあります。
それは、ある種の『パワーゲーム』です。
それは、強いボスザルが、弱いサルの上に馬乗りになって「力」を誇示する「マウンティング・ゲーム」的です。
マウンティングとは、優越感、(インスタントでな表面的な)幸せ感、美感、高揚感を感じるために、
自分のほうが上だとアピールすることを言います。
摂食障害のヤセ願望には、「パワー誇示」という思い・意図が、秘められています。
8)摂食障害の人は、「ヤセ」ていると、優越感、強さ(パワー)、勝利感、特別感、選民感、
有頂天、「ハイ(high)な状態」、心理学で言う「躁(転)状態」、高揚感を感じます。
それは、ヤセ(ることができ)て<いない>状態に「投影」されるウツウツとした感じ、劣等感、敗北感を、カバーし、
気分を持ち上げ、いい気分にしてくれます。
9)摂食障害の「心」は、(A)誇大感、万能感、完全無欠感、優越感、選民感からなる側面と、
(B)劣等感、卑小感、無力感からなる側面との「2つに割れ(splitされ)」ています。
「心」の(A)、すなわち、誇大感、万能感、完全無欠感、優越感からなるところは、
私やあなたを、『病的』有頂天、ハイ(high)な状態、躁状態、いい気分にします。
心の(A)の側面は、(B)の劣等感、卑小感、無力感からなる側面を「排除」してくれますし、
また、「いい気分」、「うっとりした気分」にしてくれるところから、
摂食障害の人は、そこにアディクト(addict)、つまり依存していきます。
10)上の(A)の側面を「切り取って、固定」させ、そこに「同一化」し、「頑(かたく)なに執着」した心のあり様を、
クライン派のスタイナーやロゼンフェルトたちは、
『自己愛構造体(病的構造体)』と名づけています。
精神科医の松木邦裕によると、<自己愛構造体>は、
「ヤセている以外には自分を満足させ、安定させる道はないと誘う。
また、肥満や抑うつへの恐怖から摂食障害の患者を護る、との甘言を与える。
そして、治ろうとする心の健康な部分を、ヤセに協力するように拘束する。
こうして、摂食障害の患者たちは拒食や過食嘔吐、下剤乱用を続け、絶望感に陥りながらも、
ヤセへの希求から離れられない」、というようなことを述べています。
11)松木によると、摂食障害の癒しは、『心の健康な部分』と手を結ぶこと、
また、自己愛構造体の病理をあばいていくことで進みます。
しかし、どうやって(how)?
自己心理学や、間主観的アプローチは、そのために「太陽のアプローチ」を試みます。
それは、「北風」や「アンカバー(un-cover、暴露)」、「ブレークスル―」とは対照的な「カバリング(covering)」的やり方です。
このセミナーでは、摂食障害の癒しに向けた太陽のアプローチ的「メタスキル」、およびプロセスワークのスキルについても取り組みます。
※今回のセミナーでは、摂食障害に関心のある専門家の人だけでなく、
一般の人、初心者の人のご参加を歓迎いたします。

また、摂食障害に苦しんでいる人、およびその家族の人のご参加もお待ちします。
*このセミナーについてSNSや口コミなどを通じて、お知り合いの方にご紹介をしていただければ幸いです。

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日時: 9月23日(水、祝)10:00~17:00

開場:9:50

会場:都内(ご連絡をいただいた方に詳細をお知らせします)

講師:富士見ユキオ
認定プロセスワーカー、
トランスパーソナル&ホリスティック上級心理カウンセラー、
臨床心理士
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員

岸原千雅子
ミンデル夫妻認定プロセスワークのセカンド・トレーニング教師、
トランスパーソナル&ホリスティック上級心理カウンセラー、
臨床心理士、
ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
相続アドバイザー協議会認定会員、
英国IFA認定アロマセラピスト

参加費:20,000円+消費税(8%)

お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail: