臨床事例から学ぶ「コミュニティ心理学とワールドワーク」

第1弾、8/18(日)

臨床事例から学ぶ「コミュニティ心理学とワールドワーク」

1)「ワールドワーク」は、

「個人療法」から、「関係&家族療法」へと発展を遂げたプロセスワークが、

さらなる変貌と深みを得て、「コミュニティ療法」となったものです。

2)その中心概念の一つは、「都市の影たち(city shadows)」という言葉ですが、

それは、家族療法の「IP(患者と同定された人)」や、

ユング心理学の「シャドウ(影)」、

プロセスワークの「場における2次プロセス」などから生まれた考え方であり、

そこから後に、ワールドワークのキー概念である、「ゴーストロール(幽霊役割)」が

作られていきました。

3)このセミナーでは、「ゴーストロール」はもちろん、

その考え方の基本である、「IP」や「シャドウ」についても、初歩から説明します。

4)ワールドワークで、重要な他の概念に、「ホット・スポット(hot spot)」があります。

それは、震災以降、良く使われるようになった言葉ですが、
プロセスワークでは、その言葉を、約20年ほど前に採用しました。

プロセスワーカーの中には、「ホット・スポット」の他に、

「コールド・スポット(cold spot)」を提唱する人もいますが、

このセミナーでは、「ホット・スポット」と「コールド・スポット」の両方について
その基本を学びます。

5)「ホット・スポット」と「コールド・スポット」が重要な理由は、

プロセスワークの初期のドリームボディワーク以来、
実は、ミンデルが一貫して主張してきた「重要な裏テーマ」の、
『緊張』が、そこに在る/はびこっているからです。

「緊張」と上手くつき合えないと、

私たちは身体に、「慢性病」や「致命的病」を患いかねない、

対人関係は、「暴力的/DV的」なものになりかねない、

国家間においては、「戦争」を始めかねない、

とミンデルは、警告し続けてきました。

6)しかし、「緊張」と取り組むのは、至難の業です。

なぜか?

理由は、それが、しばしば、

メラニークラインの提唱した「妄想―分裂ポジション」における

(専門的なトレーニングを受けていない場合、取り扱いが極めて困難な)

『スプリッティング(分割排除)』や『解離』や『空白』、『無感覚』、『鈍感さ』に
関連していているからです。

7)そうしたさまざまな点を、今回は、「具体的な事例/症例」を通じて、
『まるごと』トレーニングすることを意図しています。

ワールドワークの全体像、およびその具体的実践を学ぶ機会は
あまりありません。

ワールドワークの応用は、コミュニティ心理学や組織心理学などですが、

今回は、スクールカウンセリング、NPO、産業領域、コンサルティング、
医療領域、司法領域、福祉領域からのケースから、

ワールドワークの実践と可能性について取り組みます。

プロセスワークのコミュニティ心理学やワールドワーク、
オープンフォーラムに関心があるみなさまのご参加をお待ちしています。

専門家の方はもちろん、この分野に関心を抱いている初心者の方、一般の方の
ご参加も大歓迎いたします。

<募集>コミュニティ心理学やワールドワークに関係があると思われる
「事例/症例」を募集します。ケース発表を希望する方は、
以下に、是非お問い合わせください。

お問い合わせ先:gdmwx113@ybb.ne.jp

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日時:8/18(日) 10:00~17:00(開場9:50)

講師:富士見ユキオ

会場:都内

参加費:21,000円(税込)

お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:
URL:www.fujimi.in