東北支部セミナー「さわやかに…自己表現」参加者感想・アンケート
日本トランスパーソナル学会東北支部 主催
「さわやかに・・・自己表現」
~心を言葉にして相手に伝える コミュニケーション~
日 時:2009年3月14日(土)
講 師:石垣 美幸
(上級教育カウンセラー、シニア産業カウンセラー 他)
※ 上記は終了しました。
★ 後日寄せられた、参加者の感想文より
『さわやかに・・・自己表現』を受講して 村上朋子(会員)
私はこのセミナーで、「場に流れる温かい雰囲気とファシリテーターの伴奏によって安心して他者を信頼し自由に自己表現できること。」、「自己表現には、直接表現、直接報告、間接表現があること。」、「自己理解や他者理解、つまり人間関係を深めるために振り返りがとても大切であること。」、「自分の中に自己を客観視できる目をもつことが大切であること。」などを体験的に学ぶことができました。
内容的にもそのひとつひとつが納得できることばかりで、とても充実した一日を過ごせたと思います。
私はこれまでにも、「自分を知る」、「私が私らしくいる」、「他者との関係を深める」、「仕事に生かす」などいくつかの“自分を見つめるためのワークやセミナー”に参加していますが、翌日からまた普段の生活に戻るといつの間にか忘れてしまいます。
それを日常に生かしていくためには、自分が感じたことを充分に振り返り、感じたことを互いにシェアし、自分の中に落とし込んでいくことがとても大事だということに改めて気づきました。
また今回は“素の自分でいること”ができたことで自由に自己表現ができましたし、そのおかげで初めて出会った方との関係が次第に深まり信頼が培われていくプロセスを味わうこともできました。場(会場)に流れている穏やかな雰囲気は私の心を温かくし、その居心地の良さは他のメンバーに対して安心して心を開くことを促してくれたと思います。
私は、もともと自己表現を途中でやめてしまう傾向があります。これまでにも最後まで自分の考えや気持ちを伝えないために誤解されてしまうこともたびたびあります。
以前参加した別のセミナーでのことですが、私はその場にいるのが嫌になった経験があります。そこに流れている緊張感漂う硬い雰囲気を不快に感じてどうしても安心することができず、他者をも信頼できないまま自由な自己表現がまったくできませんでした。それは、私や他のメンバーが大切にされていない、尊重されていないと感じていたからです。
自然で自由な自分でいられなかった私は「どうして皆は平気な顔してワークを続けていられるのだろう。それができない私はダメな人間なんだ。」と自分を責めていました。もちろん人には、相性もあるとは思いますが、少なくとも私にとってとても不愉快なものでした。
今回、セミナーが終わってからの振り返りで気づいたことは、以前の私が、「自由に自己表現出来なかった」あるいは「素の自分でいられなかった」のは、場の雰囲気だけではなく、その時その場で、私自身が自分の中にある「嫌だ」、「無言になり気まずい」、「その場から立ち去りたい」などの感情を持っていることを認めていなかったからだということです。
プラスの感情もマイナスの感情もどちらをも認めることによって初めて肯定的自己表現が出来るのだと思いました。つまり、場に流れる雰囲気はファシリテーターと参加者が創っていくものだということです。
このように、じっくりと「振り返り」を行うことによって『自分の感じていること』や『心の変化』に気づき、「観察する自己(カウンセラーの自分)」が育ち、自己理解や他者理解が深まり、自分らしくさわやかに自己表現できることで関係が良くなっていくのだと思います。
昨年の3月、ある面接試験を受ける前日にも、今回の講師の方に「そのままの自分をしっかり表現して来てね」と応援の言葉を頂いていました。その頃から比べると、だいぶ自由に自己表現できるようにはなってきていますが、ゆっくりでも着実に前進している自分を感じています。今後もさらに肯定的な自己表現ができるようになっていきたいと思っています。
今回は、私が援助者として関わっている方もセミナーに参加しています。その方から受講を終えた際に感想をいただき、掲載も承諾していただきましたので紹介させて戴きます。
「(今回は)学校で心理学を学んでも、自分が経験したことがあっても教科書にはのっていない、答えは一つではないことなど、自分の経験だけでは計れない貴重な体験をさせていただきました。疲れたけれど充実した一日でした。またこのようなセミナーに参加したいと思います。」
私は、この方に以前からいろいろなセミナーやワークの案内を提供させて戴いています。今回は初めてご自分で申し込みをされて参加することができました。自信にも繋がったように思います。
自己表現することは簡単ではないし、ゆっくりしかできないけれど、このように「感想」というかたちで書面上で自己表現する機会を与えてくださった東北支部役員の方々に感謝いたします。
セミナーでの体験をお話をしたら幾人かの方から、「今回のようなセミナーがあったら、参加したい」という声を聞きました。今後も是非、開催してください。
【 参加者アンケートより 】
1. 研修会へ参加しての感想
・ 密度が濃くて、駆け足のようだったので同じテーマで何度かに分けてじっくり感じたり、味わってみたかった
・ それなりに体が動かせてよかった。少人数でのシェアは良かった。事例があがった時に、もう少しフォーカシングとの関係が具体的に説明できたらよかった。フォーカシングを出したのだから
・ 疲れたが、自分なりの気づきがいくつかあった。日常でも生かせると思うので、とてもいい経験だった
・ 自分を出せたと思うし、自分を出していただけたと思い、良い会だった。
・ 内容が盛りだくさんで、まだ自分の中に落ちかねているが、資料をもう一度読み直して反芻したい
・ 言葉での表現は難しいものだった。心が空っぽだと言葉が出てこなかった
・ 今日は午後からの参加となり、午前中の石垣さんのトークが聞けなかったことが残念だった。自分の中のいろいろな思いが話せ、受け止めてくれるそんな空間、ちょっと表現が難しい。でも心がすっきりした気分になれたのはなぜかな・・・?
・ しばらくぶりの研修会・・・とても刺激になり、やはり私にとっては必要な時間だな・・・と痛感した。これからもぜひ開催を希望する
・ 自分の現在の状況からの進歩のヒントがもらえたような気もする。その反面、頭の中にもやのように湧いてきたものを考えてみたいと思う。
・ とにかく楽しかった。来てよかったと思う。また来たい。
・ 初めて参加したが、自分のことを改めて考えるきっかけとなったし、様々な方と話ができてとてもよかったと思う。
・ 人生に役立つ話だった。今の世の中、人間性が失われてゆく時代、コミュニケーション、今後の人生を考える意味で参考になった。ただ、午前中質問の時間があれば。
・ 自分の気持ちを相手に伝えることの大切さを感じた。自分の中にカウンセラーをつくり、自分で自分に気づいてあげる。自分の体や心の声に気づくと自分でケアができて、自分も認めることができていいなと思った。もっと、自分とゆっくり向き合う時間を作れるといいなと思った。
・ 講義やワークショップを通して、自分の視野が広がったように思う。午後の家族の事例を考えるワークは自分にとって難しい課題だったが、いろいろな方の意見を伺うことができて勉強になった。フォーカシングについては初めて聞くお話だったので、もう少しお話を伺ってみたいと思った。
2. 今後、どのような企画を希望するか
・ フォーカシングのやり方と実習。コミュニケーションの具体的なワークなど。今回頂いた資料をじっくり話し合う
・ 人間の生き方、生きがい論、人生とは何か
・ 今日のようなセミナーがあったらまたぜひ参加したい。次回はもう少し上手に自己表現できたら良いのだが・・・
・ エンカウンター・・・しばらくぶりに参加したい。人生について・・・生きがいなど・・・
・ アサーションをもう少し続けてやりたい
・ 今回のような企画が一番いい
・ 諸富さんの運命の呼び声を聞いて生きる方法
・ ワークのある研修会
3. その他・支部への要望など
・ 他支部での交流イベントなど、お薦めの研修会などがあれば是非知らせて欲しい
・ 頑張ってください
・ 支部ブログがあったら楽しい