ケン・ウィルバー インテグラル思想の可能性

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ケン・ウィルバー インテグラル思想の可能性

ケン・ウィルバー
インテグラル思想の可能性
~危機の時代への処方箋~

『進化の構造』(1995/2000)の発表以降、ケン・ウィルバーの思想は、個人の内面領域だけでなく、世界の全領域を対象とする統合的な思想として確立されました。実際、ウィルバーの確立したAQAL(All Quadrants, All Levelsの略)といわれるモデルは、心理臨床や医療や能力開発といった個人を対象とした領域だけでなく、企業組織の組織改革や文化統合、及び、地方自治体の政策策定や戦略構築をはじめとする集合領域においても積極的に活用されはじめています。

今日、わたしたちは、多様な感性や思惑をもつ関係者がいりみだれる、非常に複雑化した世界に生きています。そうした状況の中でわたしたちが直面する課題や問題は、困難なものとなり、また、その規模は巨大化しています。とりわけ、資源の枯渇や生態系の崩壊をはじめとする、人間の生活環境の劣化は、今、人類の生存そのものを脅かす深刻な脅威として顕在化しています。この未曾有の危機の時代の中で、わたしたちはこれまでに人類が想像してきた諸々の叡智を統合して、目前に存在する実務的な課題や問題に適用していく能力を鍛錬することを要求されています。
ケン・ウィルバーのインテグラル理論は、こうした時代的な要請にこたえるために創造されたものです。今回は、「World Shift」という現代的な問題意識をもつ参加者の方々と対話をとおして、インテグラル理論の概要とその実用的な可能性について探求することができることを祈念しています。

参考資料:鈴木 規夫他著『インテグラル理論入門』(I & II)(2010年 春秋社) 

第1部(10:00~12:00) 「ウィルバーの意識論とその実践法 – 人間を統合的に理解する」
第2部(13:00~15:00) 「ウィルバーの世界論とその実践法 – 世界を統合的に理解する」
第3部(15:15~16:30) 「ウィルバーとワールドシフトの対話」

詳細

【日時】 2011年1月9日(日)10:00~16:30
【費用】 一般5,000円 JTA会員4,000円
【場所】 川崎市武蔵小杉駅そば(詳細はお申し込み時にご連絡します)

【申込・問合】:サトルエネルギー学会
秘教科学分科会(神尾)
Tel & Fax 03-3672-8473 

講師:
鈴木 規夫(すずき のりお)
(インテグラル・ジャパン代表)

【講師のプロフィール】       
 
鈴木 規夫Ph.D.(インテグラル・ジャパン代表取締役)
人間の心理的発達と能力開発の領域において10年以上にわたり研究と実践に取り組んでいる。企業組織における人材育成を主要な活動としており、主に発達段階の測定、リーダーシップ・パイプラインの構築、及び、エグゼクティブ・コーチングとリーダーシップ・トーイニングを担当している。2004年にCalifornia Institute of Integral Studiesで博士課程を修了。専門は、東洋と西洋の心理学。日本に帰国後、アメリカの現代思想家ケン・ウィルバーのインテグラル思想の普及のための活動を展開している。2005年より、個人の統合的成長を目的とする実践のプログラム(Integral Life Practice)、及び、組織文化の統合的変容のプログラム(Culture of Leadership Program)というインテグラル思想を基盤としたプログラムの実施に中心メンバーとして参加している。また、ケン・ウィルバーの主催するインテグラル・インスティトュートの創立メンバー。現在は、International Advisory Boardの一員として参加している。共著『インテグラル理論入門』(I & II)(春秋社)、訳書『実践インテグラル・ライフ:自己成長の設計図』(ケン・ウィルバー他、春秋社)

主催 サトルエネルギー学会