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	<title>日本トランスパーソナル学会 &#187; Web連載</title>
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		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信・・その３９　パワハラの実態　その３</title>
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		<pubDate>Sat, 28 Aug 2010 02:04:01 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[【その３９】パワハラの実態・・その３
ちょいと、補足しますが、Ｄ課長がなぜパワハラなのか解説しましょう。
Ｄ課長の言動は、一貫性がありません。自分がプロジェクトの批判をしていたにも関わらず、Ａ氏が同様な理論を展開し始める [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>【その３９】パワハラの実態・・その３</p>
<p>ちょいと、補足しますが、Ｄ課長がなぜパワハラなのか解説しましょう。</p>
<p>Ｄ課長の言動は、一貫性がありません。自分がプロジェクトの批判をしていたにも関わらず、Ａ氏が同様な理論を展開し始めると、今度はＡ氏を徹底攻撃し始めています。これは、まったく矛盾した言動です。しかも、「無礼講だ」という言葉に従って、Ａ氏は自説を述べたわけですから、Ａ氏には、非難されるいわれはありません。おそらく、Ｄ課長は、Ａ氏のプロジェクト批判が、Ｄ課長の許容する範囲を超えたのでしょうが、火をつけたのはＤ課長であり、そうした火がなければ、Ａ氏は、管理職の前でプロジェクトの批判をするはずはないのです。</p>
<p>Ｄ課長にすれば、Ａ氏はＤ課長の気持ちを推し量りながら、「無礼講だ」と言われても、「いや、私には、上の方々の考えにどうこういう立場にありません。我々若いものは、上の方から言われたことをやるだけです」などと、控えめに答えるのが理想なのでしょう。</p>
<p>しかし、自分の思い通りに他人が動くはずという思いこみは、ハラサー（ハラスメントをする人）の特徴です。自分の思いなどというものは、他人にはわからないのが当たり前です。思いを分かってもらおうとしたら、本来は、きちんと説明しなければならないのです。ハラサーは、相手が自分の感覚を理解し、自分の気持ちよいように行動をとるだろうと言う都合のよい予測があります。しかし、それは自己中心的で傲慢な予測です。</p>
<p>Ａ氏の言葉の中に、なにかＤ課長の気に障ることがあったのでしょうが、その根拠は、明確には示されていません。彼は、自分の思い通りに発言しなかったことに腹を立てているのでしょう。ですから、Ｄ課長は、自分の怒りの根拠を、論理的に明確に示すことができなかったのです。その代り、「生意気だ」、「１０年早い」など、本来の論旨と違う精神論のカテゴリーに話をすり替えています。これは、カテゴリーエラーと言われるもので、ハラサー（ハラスメントをする人）が、よく使う手口です。</p>
<p>また、Ｄ課長の止まらない説教もハラサーの特徴です。Ｄ課長は、最初の焼き鳥屋での３０分の説教だけではなく、最後にＡ氏と会ったスナックでも、Ｃ課長からの静止があったのにもかかわらず、すきを見てはＡ氏の攻撃をしています。ハラサーは、自分の怒りを抑えることができないのです。</p>
<p>そして、Ａ氏の言い分を、Ｄ課長はまったく聞こうとしていません。ハラサーにとっては、自分の意見だけが絶対なのです。しかし、自分より強い立場の人に対しては、そうした傲慢なふるまいは表に出さず、むしろ従順です。「もし言ったら、お前がやったことをおれは、会社に話すぞ」というＣ課長の言葉に従う姿勢は、Ｃ課長の発言の背景にある会社という存在を恐れたからに他ありません。</p>
<p>では、Ａ氏はどうすればよかったかと言うと、Ｄ課長のハラスメントを収めるという観点では、どうしようもないのです。「すみませんでした。言いすぎでした」と言ったところで、Ｄ課長の攻撃は収まりません。「なんで、君は、自分の言葉を、そうやってすぐに翻すんだ。そういうところが、最近の若い奴は根性がないんだよ」などとなじられるのが関の山です。</p>
<p>Ａ氏のできることは、Ｄ課長の言葉をまともに受け取らないことです。要は、Ｄ課長のようなハラサーの言葉に巻き込まれず、Ｄ課長の理論に従って自分を批判しないことです。まあ、黙っているけれど、納得はしないというのがとりあえず妥当な態度でしょう。</p>
<p>Ａ氏のまずかったのは、最後にＤ課長と会ったスナックで、早く退散しなかったことです。ハラサーは、相手が降伏するまで、あきらめないので、さっさと退散してしまった方が得なのです。</p>
<p>しかし、向こうっ気の強いＡ氏は、退散する代わりに、Ｄ課長を睨みつけてしまいました。これは決定的なミスと言えます。相手を見るのは、問題ありません。ただし、ハラサーの怒りモードに巻き込まれて、ハラサーと対決する姿勢で睨みつけるのはいけません。Ａ氏は、睨みつけた時、すでに喧嘩モードになっていました。ハラサーを見るのなら、冷静に相手を見ることです。これは、なかなか難しいんです。自分の呼吸に注意を向け、自分の中に怒りがあっても、その怒りをじっと見つめる落ち着きが必要です。Ａ氏の場合、自分の怒りに飲み込まれていました。そして、そのとき、「やるんなら、やるぞ」という気持ちになってしまっていたのです。そうなると、ハラサーの次のアクションは、キレる以外ないのです。</p>
<p>ハラサーに対しては、じっくり呼吸を落ち着けて、ただ全体を眺めるような形で、相手を見るのがよいです。下を向いていると不安・恐怖が強くなりがちです。逆に、顔をあげて、全体を見ることで、恐怖のレベルは下がります。しかし、睨みつけてしまうと、双方の怒りがエスカレートしますので注意してください。落ち着いてハラサーを見つめ、自分のペースをくずさなければ、ハラスメントのエネルギーは次第に弱まってきます。</p>
<p>余談ですが、呼吸を落ち着けて相手を見るというのは、熊に出会った時の最も良い対応法なのだそうです。そうすると、熊は人間の視線から目をそらし、去っていくのだそうです。これは、最近、北海道旅行に行った時、地元の人から聞きました。</p>
<p>熊が去っていくのですから、ハラサーは、その場にいたたまれなくなるのは、当たり前と言えば、当たり前です。</p>
<p>Ａ氏は、怒っているのは当然としても、「やるんならやるぞ」という考えは避けるべきだったのです。怒りがあっても戦わない姿勢が必要なのです。</p>
<p>ハラサーの攻撃を受けた時、Ｃ課長のような、公平で冷静で、毅然とした態度をとれる度胸のある人に相談できると、いいのですが・・。そういう人が必ずいるわけではありません。</p>
<p>ただ、ハラサーは、やがて必ず別の人にも同じようなハラスメントをしますし、過去にも同じような事件を起こしていることでしょう。そうした事実は、やがて隠しようが無くなります。いつか、ハラサーには、よくない評判が立ち始めます。ハラサーは、やがて失脚するのです。</p>
<p>もし、うまく失脚せず、いつまでもハラスメントが止まらないようだったら、パワハラ相談室に報告することです。その際、できるだけ多くの賛同者がいるのが理想的です。また、ハラスメントの具体的な内容を記録しておくこともいいでしょう。</p>
<p>そして、ときには、パワハラ相談室の責任者がハラサーの場合があります。その場合は、その上の人に訴えるしかありません。しかし、社長自体がハラサーの場合、これは、社内では打つ手がありません。その場合、戦うのなら、法的手段に訴えるか、そんな会社には、こちらから見切りをつける決断が必要になります。</p>
<p>パワハラとは、やっかいなものです。</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会　常任理事　事務局長</p>
<p>ハートコンシェルジュ　カウンセラー</p>
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		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信・・その３８　パワハラの実態・・その２</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1987</link>
		<comments>http://transpersonal.jp/archives/1987#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 23 Aug 2010 10:47:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[【その３８】パワハラの実態・・その２
狭い店だったので、Ｃ課長とＤ課長は、すぐにＡ氏とＢ氏をみつけ、彼らのボックスにやってきました。「なんだ、お前らも来てたのか」とＣ課長。Ｄ課長は、なにも言わずに席に着きました。Ｃ課長は [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>【その３８】パワハラの実態・・その２</p>
<p>狭い店だったので、Ｃ課長とＤ課長は、すぐにＡ氏とＢ氏をみつけ、彼らのボックスにやってきました。「なんだ、お前らも来てたのか」とＣ課長。Ｄ課長は、なにも言わずに席に着きました。Ｃ課長は、「もう説教は終わりだぞ」とＤ課長に言い、Ａ氏、Ｂ氏、Ｃ課長は、いつものように楽しく馬鹿話を始めました。しかし、Ｄ課長が、再びＡ氏に向かって、先ほどの焼き鳥屋と同じ話を始めたのです。「お前は、若いくせになまいきだ」、「お前らは、上の言うことを聞いて黙って仕事しろ」などなどです。Ｃ課長は、Ｄ課長に「いいかげんにしろ。だいたいお前は、Ａと同じこと（プロジェクトに関する不満）を言っていたじゃないか」と、少々怒った顔でさとしました、Ｄ課長もさすがに、その時は、黙ったのです。</p>
<p>ところが、Ｄ課長の沈黙は長くは続きませんでした。Ｃ課長がトイレに立ったとたん、再びＡ氏に対する説教が始まったのです。内容は、まったく同じです。気の強いＡ氏は、何も返事をせず、Ｄ課長をじっと睨みつけました。沈黙をしながら、じっと自分を睨んでいるＡ氏に対し、Ｄ課長は、言葉を失いました。すると、その瞬間、Ｄ課長は、立ち上がり、テーブルにあった水割り用のピッチャーをつかむと、Ａ氏の頭にピッチャーの中の水をあびせかけ、そのまま店を出ていきました。</p>
<p>その後、事件が起きました。Ａ氏は、立ち上がり、Ｄ課長の後を追い、ドアの外で、Ｄ課長の名前を呼びました。もちろん、「Ｄ課長」などと呼びません。「おい、Ｄ」と、呼び捨てです。振り返ったＤ課長に向かって、Ａ氏は、右ストレートをＤ氏の胸に一発決めました。そのとき、Ａ氏は、非常に冷静でした。ドアの外で声をかけたのは、店に迷惑をかけないためでしたし、顔ではなく、胸を狙ったのは、Ｄ課長が脳しんとうを起こしてしまうことを避けたからです。そもそも、キレた人は、たいていフックになってしまうのですが、Ａ氏は、冷静にストレートをくりだしたのです。Ｄ氏は、その場にうずくまり、Ａ氏は、だまってそれを見ていました。Ａ氏は、それ以上Ｄ氏をなぐる気はありませんでした。一発で十分な手ごたえがあったからです。そして、そのとき、Ａ氏は、会社を辞めることを覚悟していました。管理職を殴るなど、サラリーマンにはあってはならないことだからです。これは、一瞬のできごとでした。</p>
<p>そこへ、スナックのママさんが、「やめてー！」と叫びながら出てきました。また、その後から、トイレから出てきたＣ課長が、「Ａ、やめろ！」と飛び出してきました。</p>
<p>しかし、うずくまっているＤ課長を見たＣ課長は、「おそかったか」とつぶやき、Ａ氏に向かって、「Ａ、もういいだろう」と言葉をかけました。そして、Ｃ課長は、Ｄ課長に向かって言いました。「今日のことは、Ｄ、お前が全て悪い。今あったことは、だれにも言うな。もし言ったら、お前がやったことをおれは、会社に話すぞ。」息も絶え絶えだったＤ課長は、力なくうなづきました。さらにＣ課長は、ママさんと、もうひとりいた店の女の子に「今あったことは、だれにも言わないように」と口止めをしました。Ｃ課長も、とても冷静だったのです。そして、幸い、店には、他に誰も客はいませんでした。</p>
<p>その後のＡ氏ですが、なんのおとがめもなく、無事にサラリーマン生活を続けました。Ｄ課長も、だれにも何も言わなかったのです。Ｃ課長の「もし言ったら、お前がやったことをおれは、会社に話すぞ」が効いたのでしょう。事件がばれてしまったら、Ａ氏はまずい立場に追いやられるでしょうし、会社に居場所が無くなって退職するかもしれません。しかし、同時にＤ課長の立場も無くなってしまうからです。</p>
<p>僕は、ここで、暴力はよろしくないという議論はするつもりはありません。同時に、Ａ氏を擁護するつもりもありません。</p>
<p>そして、Ｄ課長の行為は、パワーハラスメントと言えます。彼のＡ氏に対する攻撃は執拗で、論理に一貫性がなく、攻撃のための攻撃であり、さらには、Ａ氏に頭から水をかけると言う行動にまでエスカレートしていきました。</p>
<p>これまでのお話しの中からお伝えしたいことは、次の５つです。</p>
<p>１）パワハラは、しつこい。</p>
<p>２）パワハラは、相手を徹底的に侮辱する。それは、理不尽な行為である。</p>
<p>３）パワハラに対し、冷静に正当にジャッジする人がいて（この場合はＣ課長）、その人が毅然とふるまえば、パワハラの被害者は、救われる。</p>
<p>４）パワハラをするような、いわゆるハラサーには、根底に怯えがある。だから、Ａ氏の沈黙にＤ課長は耐えられなかったし、「もし言ったら、お前がやったことをおれは、会社に話すぞ」というＣ課長の言葉に従わざるを得なかった。</p>
<p>５）パワハラが新たな暴力を生むことがある。</p>
<p>つづく</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会　常任理事　事務局長</p>
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		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その３７・・パワハラの実態　その１</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1962</link>
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		<pubDate>Sun, 15 Aug 2010 11:13:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[【その３７】パワハラの実態・・その１
パワハラは、相変わらず、多いです・・というか、最近増えているように思えます。これから、お話しするのは、実際にあったパワハラの実態です。
Ａ氏は、大学院の修士課程を修了して、入社4年目 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>【その３７】パワハラの実態・・その１</p>
<p>パワハラは、相変わらず、多いです・・というか、最近増えているように思えます。これから、お話しするのは、実際にあったパワハラの実態です。</p>
<p>Ａ氏は、大学院の修士課程を修了して、入社4年目の28歳です。その頃、Ａ氏は、ある大きなプロジェクトにかかわっていました。Ａ氏にすれば、初めての大きなプロジェクトで、とても張り切っておりました。しかし、そのプロジェクトは、目的はよいのですが、どうもうまくオーガナイズできておらず、方針が定まらないため、数十人の人達が、毎日深夜まで残業するような事態になっておりました。その結果、プロジェクトに関わっている人達には、不満が充満していました。</p>
<p>そんな状態が１ヶ月ほど続き、中締めということで、みんな残業せずに早く帰ることができる日がありました。Ａ氏は、同じくプロジェクトに参加している1年後輩のＢ氏（27歳）と連れだって、退社後飲み屋街に繰り出しました。Ａ氏とＢ氏が、いきつけの焼き鳥屋に行くと、そこには、やはりプロジェクトに関わっているＣ課長と、Ｄ課長がすでに飲んでおりました。Ａ氏とＢ氏を見つけたＣ課長が手招きし、一緒に飲むことになったのです。Ａ氏とＢ氏は、先輩におごってもらえるかもという期待を持ちながら、Ｃ課長Ｄ課長の席に行きました。</p>
<p>Ａ氏もＢ氏も、Ｃ課長のことはよく知っていたのですが、Ｄ課長のことはよく知りませんでした。Ｃ課長は、なんでも話せる先輩で、若手からはとても人望がある人でした。Ｄ課長と飲むのは初めてでしたが、彼もなかなか気さくそうに見えました。その場での話題はやはり、そのとき関わっていたプロジェクトについてでした。Ｃ課長もＤ課長も、プロジェクトのやり方については、不満を述べておりました。Ａ氏とＢ氏は、若手なので自分からは意見を言わずに聞き役に回っていたのですが、Ｃ課長とＤ課長が同じような思いでいることに安心感を覚えました。</p>
<p>ほどよく酔いが回ってきた頃、Ｄ課長が、Ａ氏とＢ氏に向かって、「君ら若手も、いろいろ不満があるだろう。今日は無礼講だから、思ったことを何でも言ってみろ」と言います。後から思うと、「無礼講」などと言う言葉をまともに受け取ってしまったのが悪いのですが、酔いも回っていたＡ氏は、日頃感じていたことをとうとうと述べはじめました。ちょっと過激なことも言ったのですが、Ａ氏は、Ｃ課長とＤ課長がさっきまで話していたことと同じようなレベルだし、せっかくの無礼講だし、この際だから、あまり遠慮せずに自分の意見を言ってしまおうと思ったのです。気持ちよく話していたＡ氏は、Ｄ課長のかおがこわばってきたことには気づきませんでした。Ａ氏が我に帰った？のは、Ｄ課長の突然の「なんなんだそれは！」という言葉でした。</p>
<p>Ａ氏はなんのことやらわからず唖然としていると、Ｄ課長の機関銃のような説教が始まりました。「お前は生意気だ！」、「お前らみたいな若いのは、上から言われたことをただ聞いていればいいんだ！」、「えらそーなことを言うんじゃない！」、「そんな意見は10年早い」などと反論する余地もなく、矢継ぎ早に、Ａ氏はＤ課長から批判されました。Ｃ課長が、「まあ、いいじゃないか。お前が無礼講って言ったんだから・・」ととりなしても、Ｄ課長の怒りは収まりません。</p>
<p>その後も延々と、Ｄ課長のお説教が続きました。Ｃ課長は、「もういいかげんにしろよ」と言うのですが、Ｄ課長は、「若いものには、しっかりと言い聞かせなきゃだめだ！」と、聞く耳を持ちません。Ａ氏は、ショックを受けることはなく、ただばかばかしい思いでＤ課長のお説教を聞いていました。</p>
<p>Ａ氏の考えていたことは、「酔っ払いの相手をしても仕方がないので、早く退散しよう」です。Ｄ課長のお説教が一息ついた時（それまで30分ぐらいの時間が過ぎていました）、Ａ氏とＢ氏は、「ごちそうさまでした」と、まだ物を言いたそうなＤ課長とうんざりした顔のＣ課長にお礼を言い、その焼き鳥屋を出ました。</p>
<p>Ａ氏とＢ氏は、他の店で飲みなおすことにしました。「いやー、Ｄ課長が、ああいう人だとはねぇー」とＡ氏が言うと、Ｂ氏も「びっくりしましたね。飲みなおして気分を変えましょう」と言いました。Ａ氏とＢ氏は、気分よく飲み直し、その後、もう一軒寄ってから帰ろうと言うことになり、なじみのスナックに行き、その店のママさんたちと馬鹿話をしながら、楽しく飲んでいました。</p>
<p>そこに、なんと、Ｃ課長とＤ課長が入ってきたのです。彼らも帰る前にもう１軒というこんたんだったのでしょう。</p>
<p>つづく</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会　常任理事　事務局長</p>
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		</item>
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		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その３６　むむむな体験</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1958</link>
		<comments>http://transpersonal.jp/archives/1958#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 28 Jul 2010 11:16:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[【その３６】むむむな体験
この１ヶ月ほど、少々不安な日々が続いていました。実は、健康診断でひっかかって、癌の疑いありって言われてしまったのです。まあ、とほほ通信でこんなことを書いていると言うことは、結果から申し上げますと [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="text-decoration: underline">【その３６】むむむな体験</span></strong><strong></strong></p>
<p>この１ヶ月ほど、少々不安な日々が続いていました。実は、健康診断でひっかかって、癌の疑いありって言われてしまったのです。まあ、とほほ通信でこんなことを書いていると言うことは、結果から申し上げますと、癌ではなかったということになりました。まずは、ほっとしました。</p>
<p>発端は、血尿です。僕は元々、結石持ちで、１５年ほど前、１７年前に２度入院したことがあります。その時も血尿が出たので、今回もすぐにおさまるだろうと思っていたのですが、いつまでたってもとまらないんです。たまたま、そのとき、健康診断の予定を入れていたのですが、やはり血尿が出てしまいました。そのときは、肉眼ではわからなかったのですが・・。</p>
<p>その後、泌尿器科でＣＴとレントゲン検査となったのですが、案の上腎臓に結石がありました。結石の一部が出てきた時にどこかを傷つけて血尿になっているのかもしれないとのことでしたが、１週間以上も血尿が出ていることから、さらに詳細検査が必要と言うことになりました。お医者さんに原因を聞くと、いくつかの病名を説明してくれましたが、腎臓、膀胱、あるいは前立腺がんの可能性もあるとのことでした。</p>
<p>ネットで「血尿」と調べると、「もっとも怖いのが癌」などと書かれています。ただ、最近の医療の進歩はすばらしく、膀胱がんの中には、手術なしで治るものもあるらしいです。なんでも結核の治療薬を膀胱に注入するというのを一定期間続けると、がんが完治するのだそうです。そういえば、かつて「丸山ワクチン」というがんの治療薬があり、確かそれは結核の薬だったなと思います。そのころ、丸山ワクチンは、医学界からキワモノ扱いされていたように記憶していますが、やはりある所の癌には効果があったのですね。</p>
<p>おかげで、泌尿器系のがんの知識には詳しくなりました。</p>
<p>お医者さんからは、「来週、膀胱内視鏡をしてみましょうか」と軽くさわやかに言われました。・・と言うわけで、１週間後に、その検査を受けることになりました。</p>
<p>当日、病院に行くと、僕は別室に行き、ガウンに着替えました。看護師さんに「ここでお待ちください」と言われ、僕はベッドに腰掛けて先生を待っておりました。そのベッドには、妙なものがついていました。要は、女性が出産するときに足を乗せる器具が、ベッドの両脇に、昆虫の触角のように生えているのです。「へぇー、泌尿器科にも、こういうのがあるんだ」と、僕は、興味津津でした。</p>
<p>しばらく待っていると、看護師さんと先生がやってきました。看護師さんは、「あっ、下着は脱いでください」と言います。私は、素直に下着を脱いで、再びベッドに座ると、今度は、先生が、「それでは、ここに足を乗っけてください」と、またまたさわやかにおっしゃいます。な、なんと、例のベッドから生えている触角を、僕が使うはめになってしまったのです。両足を片足づつその器具の上に乗せ、僕は、あられもないかっこうになってしまいました。「もう、どうにでもして！」って感じです。しかし、それは、これから起こるめくるめく体験の序曲にすぎませんでした。</p>
<p>おもむろに、先生は、内視鏡を取り出しました。僕は、ギョエッ！っと思いました。膀胱内視鏡ですから、きっととても細いものだと勝手に想像していたのですが、な、なんと、それは、胃カメラと同じくらいの太さがありました。「えっ、それなんですか」と僕。先生は、これまたさわやかに、「そうです。これが内視鏡です」とおっしゃり、さらに、「まず、尿道を痛めないように、ゼリーを注入しますね」と言いながら、注射器で・・。</p>
<p>僕は、なんとも妙な感覚に、「麻酔は無いんですか」と聞いたのですが、「ありません」とのお答えでした。その後、いよいよ内視鏡検査です。これが、息が止まるような、そして、なんとも変な感じなんです。なにしろ、そもそも膀胱から外へという本来の流れに逆行するのですからね。</p>
<p>先生は、平然と「ここが前立腺です。ここは異常ありませんね」などと画面を見ながら説明してくれるのですが、僕はそれどころじゃありません。</p>
<p>内視鏡は、ついに膀胱まで達し、そこで、３６０度、膀胱内をチェックするのです。いやー、はっきりと映るものです。幸い、膀胱から尿道まで、異常はありませんでした。</p>
<p>検査が終わった時、僕は、精も根もつきはてたって感じでした。</p>
<p>結局、なんの異常も発見されず、２週間後に出た尿検査の結果も、癌の兆候なしということになりました。やれやれで、ございました。</p>
<p>しかし、がんの可能性ありなどと聞くと、やばいという気持ちになるものです。</p>
<p>入院ともなったら、カウンセリングオフィスはどうしようか？クライアントさんをだれにリファーしようか？入院先で、スカイプでカウンセリングはできないか？もしものことがあったら、家族に残す財産なんてほとんどない！やり残した仕事がいっぱいある！せっかく８月に本を出版するのに、それが店頭に並ぶのを見れないかも・・・などなど、不安（一部妄想）が膨らむばかりでした。</p>
<p>本当にがんになった人は、僕の感じた不安の比ではないんだろうなと思いました。</p>
<p>その不安がなくなって、とりあえず、やれやれです。</p>
<p>同世代のサザンの桑田さんが食道がんになったとのニュースがありましたし、僕も気をつけなきゃです。</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会　事務局長</p>
<p>ハートコンシェルジュ　カウンセラー</p>
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		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その３５　思いこみと現実</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1944</link>
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		<pubDate>Thu, 15 Jul 2010 07:18:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[【その３５】思いこみと現実
私は、以前、石油会社に技術屋として働いておりました。会社には１５年弱勤めたことになります。その会社を辞めたのは、カウンセリング心理学を勉強するためにアメリカの大学院に留学するためでした。退職希 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="text-decoration: underline">【その３５】思いこみと現実</span></strong><strong></strong></p>
<p>私は、以前、石油会社に技術屋として働いておりました。会社には１５年弱勤めたことになります。その会社を辞めたのは、カウンセリング心理学を勉強するためにアメリカの大学院に留学するためでした。退職希望を上司に話すまで、会社のプロジェクトにかかわり、管理職になるための研修などに参加していた私は、アメリカの大学院を目指していることを、会社の人達にはだれにも話しませんでした。つまり、私は、会社を欺いていたと言われても仕方のないことをしていたわけです。</p>
<p>私は、大学院に合格してからしばらく、退職のことを上司に切り出せずにいました。会社の人達から非難されるのではないかということを恐れていたからです。「ばかなことを考えるな」、「会社に恩を感じないのか？」、「やっぱりお前はだめなやつだな」など、上司からも同僚からも責められ、後輩たちからは冷たい目で見られるのではないかということを、私は想像していました。</p>
<p>しかし、現実は、私が想像していたことと全く違っていました。会社に退職希望を伝えた時、直属の上司は、一切私を非難せず、じっくり私の話を聞いてくれました。上司に話してしまったからには、おそらく二～三日のうちに会社の上層部や人事部の人達に、私が退職すると言うことが伝わっていたはずです。上司がこれだけ理解してくれたにもかかわらず、私はまだ、他の人達から非難されるだろうと想像していました。</p>
<p>ところが、私の退職を知った幹部の人達が、だれも私を責めないのです。元上司だった部長は、「おもいきったことやるなぁー。まあ、がんばれよ！」と声をかけてくれました。また、退職届を出してから一週間ほどたったころ、取締役から、「ちょっと部屋に来る時間あるかい？」と、直接電話がありました。当時管理職にもなっていない私に、取締役から直接電話があるなどと言うことはありえないことでした。私は、お小言を覚悟して取締役室に伺いました。しかし、取締役は、「面白いことはじめるんだねぇー。私もチャンスがあって若かったら、向後君みたいなことをやってみたかったねぇ」とおっしゃるのです。そして、切れ者のエンジニアと評判だった取締役が、意外にも心理学への興味を語ってくれました。</p>
<p>その後も、「送別会ラッシュになるだろうから」と、何人もの会社の幹部の方々から、退職の発表前に一対一の飲み会のお誘いを受けました。退職発表後は、毎日だれかが送別会を開いてくれました。その総数は、三〇〇人以上にも上ります。そして、どなたも、私を励ましてくれました。ありがたいことです。</p>
<p>私は、間違っていました。「皆から非難されるだろう」というのは、私の思いこみにすぎなかったのです。この思いこみは、私のひねくれた性格に起因するもので、それは、「どおせ、オレなんか・・」という自動思考（なにかあると自動的に働く思考パターン）の原因になっていました。</p>
<p>私は、それまでの人生の中で、この「どおせ、オレなんか・・」という考えのために、いくつものチャンスを逃してきました。目の前にチャンスが巡ってきても、それをつかまえそこなったり、自ら降りてしまったりしたことが多々あったのです。また、私のプレゼンテーションは、ひねくれたものになり、いまいち説得力に欠けていたので、強いパワーで人を引っ張っていくということが苦手で、どちらかというと一人で仕事をこなしてくと言う方向を選択していたのです。まあ、表面上は、明るく元気にふるまってはいましたが・・。</p>
<p>退職の時のこの経験は、私の「どおせ、オレなんか受け入れられるはずがない」という歪んだ信念をかえていくきっかけになりました。</p>
<p>最近、当時会社で同僚だったみなさんと飲みに行く機会がありました。10数年ぶりに会う人もいて、なつかしかったです。みなさん、だいぶ偉くなって、おなかのあたりが豊かになった半面、頭の方はさびしいというおっさんになっていましたけれど、相変わらず楽しい人達でした。</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会事務局長</p>
<p>ハートコンシェルジュ　カウンセラー</p>
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		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その３４　キンシャサの戦い</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1925</link>
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		<pubDate>Wed, 23 Jun 2010 05:41:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[【その３４】キンシャサの戦い
3月の半ばから、先週まで、セミナーの主催、自分自身のセミナー、新著の原稿締め切り、大学院のファイナルペーパーの採点、そして修士論文の審査と、目の回る状態で、とほほ通信がとどこおってしまいすみ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="text-decoration: underline">【その３４】キンシャサの戦い</span></strong><strong></strong></p>
<p>3月の半ばから、先週まで、セミナーの主催、自分自身のセミナー、新著の原稿締め切り、大学院のファイナルペーパーの採点、そして修士論文の審査と、目の回る状態で、とほほ通信がとどこおってしまいすみませんでした。やっと、最後の修士論文の審査が終わり、先週末から、自由の身になりました。やれやれ・・（私が勤めているのは、アメリカの大学院の東京サテライトキャンパスなので、修士論文の審査は6月になります）。</p>
<p>さて、自由の身になって、世の中をみわたすと、サッカーのワールドカップの話題で盛り上がっていますね。なんだか、岡田監督が急にヒーローになった感じですね。なんとか予選を突破してほしいです。しかし、デンマークは手ごわそう・・。</p>
<p>今回のワールドカップは、南アフリカ開催です。アフリカ初のワールドカップらしいですね。アフリカでのスポーツイベントというと、私などは、ザイールのキンシャサで行われた、モハメッド・アリとジョージ・フォアマンによるボクシングのヘビー級のチャンピオンシップを思い出します。1974年に行われたのですから、もう36年も前の話なんですが・・。</p>
<p>私は、当時高校3年生で、受験勉強などはそっちのけで、試合を見た記憶があります。</p>
<p>モハメッド・アリは、1960年のローマオリンピックで金メダルを取った後、プロに転向し、1964年にソニー・リストンを破ってチャンピオンになりました。アリは、試合前から対戦相手を何ラウンドにＫＯすると宣言するなど、大口叩きとかほら吹きとか言われもしましたが、実際にそうした宣言を実現させてからは、むしろ彼の大口は、何か神秘的なものさえ感じさせました。</p>
<p>アリのボクシングは、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と形容されたように、フットワークを多用し、ただブンブンパンチを振り回す当時のヘビー級のボクシングに、まったく新しいスタイルを持ち込みました。彼の試合は、とても華麗で、またスピード感がありました。あっという間に相手の急所にパンチを入れ、見ている側も何が起こったのかわからないうちに相手が倒れていきました。アリのボクシングは芸術でした。</p>
<p>アリは、その後も無敗のまま防衛を続けていきましたが、ベトナム戦争への徴兵拒否により、ヘビー級の王座を3何7ヶ月も奪われることになりました。プロのスポーツ選手が4年近くもブランクがあったら、普通再起はできるものではありませんが、アリは、1970年に再びリングに上ります。</p>
<p>それ以降のアリは、勝ち星は重ねるものの、往年の絶対的な強さは見られませんでした。1971年には、王者だったジョー・フレージャーに生涯初めての負けを喫しました。ジョー・フレージャーもまた、天才的なボクサーで、当時無敵とも史上最強とも言われたものです。</p>
<p>そのジョー・フレージャーを2回ＫＯ勝ちで破って王座に就いたのが、ジョージ・フォアマンです。フォアマンのパンチは強力で、「象をも倒す」と言われたものです。私の記憶では、フォアマンのパンチがフレージャーのボディーに決まった後、フレージャーが血を吐いて、その後ＴＫＯとなりました。あんなすごいＫＯシーンは初めて見ました。</p>
<p>フォアマンの初防衛戦は、1973年東京で開かれました。私は、家に早く帰って（確か、午後の授業はさぼって速く帰ったように記憶しています）、フォアマンの試合をテレビで見ました。</p>
<p>日本で初めてのヘビー級ボクシングのチャンピオンシップということもあり、リングサイドには、三船敏郎、勝新太郎など、たくさんの著名人が観に来ていて、試合前に延々と、そうしたゲストに対するインタビューが続き、なかなか試合が始まらず、イライラしたものでした。しかし、いざゴングが鳴ったら、１Ｒで、あっという間に挑戦相手のジョー・キング・ローマンをＫＯしてしまったのです。１Ｒ開始のゴングが鳴ったかと思ったら、ローマンがフォアマンのパンチですっ飛んで行ったのをはっきりと覚えています。私の同級生などは、ゲストへのインタビューがあまりに長いので、しびれをきらしてトイレに行って帰ってきたら、試合が終わっていたのだそうです。</p>
<p>それほど強いフォアマンに、アリがフレージャーを再戦して負かし、1974年10月に挑戦することになったのです。これが、キンシャサの戦いです。大方の予想は、圧倒的にフォアマン優勢でした。アリは、32歳で、ボクサーとしての峠は過ぎていたのに対し、フォアマンは25歳と若く勢いがありました。</p>
<p>しかし、アリは、この試合に勝ち王座を奪還するのです。１Ｒ目から、フォアマンはアリに襲いかかっていきました。最初のうちこそアリ得意のフットワークを使っていたのですが、ラウンド半ばには、ロープ際に追い込まれ、アリはサンドバックのようにフォアマンにボディーを打たれ続けました。</p>
<p>これが、２Ｒ以降もずっと続きます。アリは顔をガードしてはいるものの、フォアマンにボディーを打たれ続けるのです。でも、アリは倒れません。ほとんどの試合を１～２ＲでＫＯ勝ちしてきたフォアマンもしだいに、不思議そうな顔をしはじめます。</p>
<p>そして、運命の８Ｒ目。フォアマンは、それまでのラウンドと同じようにアリのボディーを打っていたのですが、さすがに疲れが出てきたのでしょう。一瞬緊張が緩みました。その瞬間に、ロープにもたれていたアリが華麗なフットワークで前に出て、フォアマンの顔面にパンチを決め、一瞬のうちに勝負が決まりました。フォアマンが倒れそのままアリのＫＯ勝ちになったのです。フォアマンのプロ41戦目にして初めての敗北でした。</p>
<p>アリは、最初からフォアマンの疲れと緊張が緩む瞬間をねらっていたのです。８Ｒ目のアリを改めて見ると、両手でガードしている奥から、しっかりとフォアマンを見据えていました。そして一瞬のスキを見逃さず、蜂のように刺したのです。</p>
<p>見事な戦いでした。これがキンシャサの戦い、あるいはキンシャサの奇跡と言われる試合です。</p>
<p>その後、アリは10度の防衛を果たしやがて引退しました。一方、敗れたフォアマンは、3年後に引退し、なんと宣教師になってしまいます。</p>
<p>しかし、ドラマはそこでは終わりません。フォアマンは、青年厚生施設建設費用ねん出のため1987年、38歳で再びリングに立ち、ボクサーとして復活します。38歳ですから、もうピークはとうに過ぎていて、その後、ホリーフィールド、モリソンといった当時のチャンピオンに挑戦することができたのですが、いずれも負けてしまいます。しかし、1994年フォアマン45歳の時に、王者のマイケル・モーラーへの挑戦権を獲得し、１０ＲＫＯ勝ちをおさめ、ヘビー級史上最年長のチャンピオンになります。そのとき、フォアマンは、キンシャサの戦いでのアリと同じような戦法を使います。つまり、相手に打たせて疲れさせて、疲れたところを１発で決めるという戦い方でした。</p>
<p>スポーツは、すばらしい。勝った側にも負けた側にもドラマがあります。３０年以上たった今も、こんなにはっきりと覚えているのですから・・。今年のワールドカップでは、日本チームには、みんなが３０年後に覚えているような戦いをすることを期待します。</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会　事務局長</p>
<p>ハートコンシェルジュ　カウンセラー</p>
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		<title>当学会会長 諸富からのメッセージ　２０１０年３月</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1738</link>
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		<pubDate>Sat, 20 Mar 2010 00:58:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>tatsumi</dc:creator>
				<category><![CDATA[会長メッセージ]]></category>

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		<description><![CDATA[春到来　４月２４-２５日　人生創造ワークショップ」開催迫る！
さて、いよいよ春ですね！
今年ははやくも桜の季節がやってきたようです。
私が講師をしています「気づきと学びの心理学研究会　アウエアネス」も新シーズン到来！　今 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong>春到来　４月２４-２５日　人生創造ワークショップ」開催迫る！</strong></p>
<p>さて、いよいよ春ですね！<br />
今年ははやくも桜の季節がやってきたようです。</p>
<p>私が講師をしています「気づきと学びの心理学研究会　アウエアネス」も新シーズン到来！　今年最初のワークショップ「<a href="http://morotomi.net/archives/5">４月２４-２５日「幸運体質」になる！　人生創造ワークショップ</a>」が少しずつ近づいてきました。この研究会の３大人気ワークショップのひとつです。</p>
<p>これからの1年、幸せの波（ハッピーウェーブ）にのって、人生を豊かにしていく方法を、キャリア心理学の大御所、クランボルツや、プロセスワークのミンデル、「魂の心理学」のヒルマンら、最新の心理学者の知見をもとに学んでいきます。このワークショップで、あなたも、「偶然（シンクロニシティ）」への感度を高め、それをチャンスに変える生き方を身につけましょう！</p>
<p>クランボルツ博士の「プランド・ハップンスタンス理論」によれば、真に幸福で豊かな人生を歩んでいる人が、そのターニングポイントとみなした要因の8割は偶然！だったのです。では単にラッキーな人が、真に幸福な人であったかというとそうではなく。真に幸福な人は、そうなるにふさわしい生き方を身につけており、そのために、さまざまな幸運な出会いに恵まれやすいというのです。</p>
<p>このワークショップ＋ＰＨＰからの新刊『幸運スィッチ！　ほんとうに幸せな人が秘かにおこなっている５５の習慣』、そしてピュアな歌声の藤田麻衣子さんのＣＤ『あなたもしあわせになる』が、私のオススメ「しあわせ3点セット」です（笑）。</p>
<p>とはいっても、もちろん、講師が私（諸富）ですので、このワークショップは、ちまたの「人生成功法」とはかなり異なる、深い内容を学んでいきます。人生はいつも上昇気流のときばかりではありません。人間関係のトラブル、病、老い、アディクションなど、さまざまな問題が存在しています。こうした問題に直面したときでも、その問題から学ぶべきことを学びながら成長していくことができる「自己成長の真髄」「真の幸福を手に入れる方法」を体験的に学んでいきます。</p>
<p>そして、そのために不可欠な「人間を超えた、おおいなるもの」とのスピリチュアルなつながりをしっかりと手にする方法を、ヒルマンの理論や、ミンデルの「パスアウェアネス（道の自覚）」「大地の智恵」を手がかりに、体験的に学びます。人生のさまざまな問題に直面しても揺るがない、たしかな幸福を手にするためには、人間を超えた「大いなる智恵」「うちなる神とのつながり」を保ち、その視点に自覚的に立ってものごとを眺める姿勢を身につけることがどうしても必要だからです。</p>
<p>死、老い、病、極度に混乱した精神状態、親しい人との離別、人間関係のもつれ・・・私たち人間は、こうした状況に置かれると、ふと、天を見上げ、こうつぶやきたくなります。「なぜ、いま、この私が、このような苦しみを与えられなくてはならないのだろうか。私にこのような試練が与えられるということに、いったいどのような意味があるというのだろうか・・・・」。これらは、人間が極限状態に置かれたときに問う問い、それゆえに、「解答不可能な問い」「答えなき問い」でもあります。</p>
<p>私のもとにカウンセリングを受けに訪れる方の多くが、「具体的な問題解決」や「症状の除去」以上に、このような「答えなき問い」への「自分なりに、深く納得できる答え」を求めて相談に来られています。表面的な訴えの背景に、こうした「たましいの叫び」が潜んでいるからです。フランクルが「人間の本質は正しく苦悩することにある」（苦悩の存在論）と言い、ニーチェが「人間は、苦しみの答えがないこと以上に、その苦しみの理由がないことに苦しむのである」と語ったように・・・・。</p>
<p>したがって、私のワークショップでは、単なる表面的な問題解決スキルの学習にとどまらずに、「人間を超えた、おおいなるもの」とのスピリチュアルなつながりをしっかりと保ち、「大いなる智恵」「うちなる神とのつながり」の視点に立って自分の人生を捕らえなおしていく姿勢を人間性/トランスパーソナル心理学の方法を通して、身につけていきます。</p>
<p>さらに・・・万が一、自殺したくなるほどつらいことがあっても「死にたくても死ねなくなるコツ」も、心理学の理論にもとずいて体験的にお伝えしていきます。</p>
<p>もちろん、諸富流に、心理学の理論にもとづく確かな智恵を、大きな気づきをともないながら、楽しくわかりやすく、学んでいきます。</p>
<p>「心理学は初めて！」という方も、どうぞ楽な気持ちで参加されてください。とことん、わかりやすく、説明します。</p>
<p>とはいっても、専門的な話の内容のレベルは、しっかり高いレベルをキープします。<br />
とことんわかりやすく話しますが、内容的には最新の大学院の授業以上のレベルです。<br />
人のこころにかかわるお仕事をされている専門家の方も、スキルアップのためにも、ぜひご参加ください！</p>
<p>教師や保育、看護にかかわっている方、カウセラー、コーチ、キャリアコンサルタントなどの方にもおすすめです。</p>
<p>みなさんとの出会いを楽しみにしています！！</p>
<p>【講師】：諸富 祥彦<br />
【場所】：都内<br />
【参加費】28,000円<br />
アウネネス会員　２千円引き<br />
トランスパーソナル学会会員　千円引き<br />
＊１日のみの参加　16,000円</p>
<p>いくつかのワークショップに同時に申し込むことで、さまざまな割引制度があります。（かなりお得になります）<a href="http://morotomi.net/archives/5">研修会のコーナー</a>のちらし裏面をごらんになってください。</p>
<p>【申込み方法】<br />
①　ご希望のワークショップ名<br />
②　お名前<br />
③　郵便番号・ご住所<br />
④　連絡先（電話・FAX・メール等）<br />
⑤　アウエアネス参加有の場合はその旨<br />
を、ご記入の上、メール、ファックス、郵便にてお申込みください。</p>
<p>※　お申込みをいただいた後、1週間以内にご連絡させていただきます。1週間過ぎても事務局から連絡がない場合は、届いていない可能性がありますので再度ご連絡ください。</p>
<p>気づきと学びの心理学研究会　＜アウエアネス＞事務局<br />
E-mail: awareness＊morotomi.net（＊を@に変換してください）<br />
FAX : 03-6893-6701<br />
住 所： 〒 101-0062　東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学14号館　諸富研究室内</p>
<h3>最新刊情報！</h3>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872904451/moki-22/" target="_blank"><img class="imgleft" src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/41waZI-kXOL._SL160_.jpg" alt="4872904451" border="0" /></a>『男の子の育て方　「結婚力」「学力」「仕事力」を育てるために０歳ー１２歳の子を持つ親が最低限しておくべきこと』（ＷＡＶＥ出版）</p>
<p>私のカウンセリング体験をもとにした、これまでにない実践的な男の子の育児法です。<br />
お子さんが４０歳になったとき、後悔しないために、今この本をお読みください。</p>
<h2>以下の本もよろしく!</h2>
<ul>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4810095444/moki-22/">教師の悩みとメンタルヘルス</a>』（図書文化）</li>
<dd>&#8211;悩める教師を支える会　10周年の実</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086501635/moki-22/ref=nosim/" target="_blank">魂のとびらをひらく　１２５の気づきの言葉</a>』（集英社be文庫）</li>
<dd>&#8211;１日30秒で気づきが得られる、とても深い内容の本です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434131591/moki-22/" target="_blank">自己成長の心理学　人間性/トランスパーソナル心理学入門</a>』（コスモスライブラリー）</li>
<dd>&#8211;記念すべき100冊めにふさわしい、私の本のベストアルバムのような内容です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828414959/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">絶対幸福の法則―うまくいっている人が、なぜか幸運を引き寄せている秘密の習慣</a>』(ビジネス社)。</li>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837964974/moki-22/" target="_blank">読むだけで心がスーッと軽くなる44の方法</a>』 (三笠書房　王様文庫)</li>
<dd>&#8211;かわいいイラスト満載で、予想以上の出来栄え。タイトルどおり、とても気楽に読める本です。最近、再販決定しました！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757216971/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">死ななくてすむ人間関係の作り方―無理しないで生きるための心理学</a>』(アスペクト　文庫）</li>
<dd>&#8211;「ビバ！依存症」など、かなり毒々しい刺激的なメッセージ本です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4753309037/moki-22/" target="_blank">フォーカシングの原点とその臨床的展開</a>』</li>
<dd>&#8211;これまでになかった骨太なフォーカシング本！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434135546/moki-22/ref=nosim/">ジェンドリン哲学入門</a>』（コスモスライブラリー）</li>
<dd>&#8211;日本ではじめてのジェンドリン哲学の入門書</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4188674121/moki-22/ref=nosim/">11の徳を教える道徳授業</a>』（明治図書）</li>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4182041283/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">クラス会議で学級が変わる！</a>』（監修　明治図書）</li>
<dd>–ある教師による、アドラー心理学による学級経営の決定版！</dd>
</ul>
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		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その３３　安全な場所からのジャッジメント</title>
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		<pubDate>Mon, 01 Mar 2010 10:01:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[【その３３】　安全な場所からのジャッジメント
オリンピックも終わりましたね。ＴＶ観戦している私にとっては、感動的な場面がいっぱいありました。
浅田真央選手とキム・ヨナ選手の戦いはすばらしかったし、上村愛子選手の滑りにの切 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong>【その３３】　安全な場所からのジャッジメント</strong></p>
<p>オリンピックも終わりましたね。ＴＶ観戦している私にとっては、感動的な場面がいっぱいありました。</p>
<p>浅田真央選手とキム・ヨナ選手の戦いはすばらしかったし、上村愛子選手の滑りにの切れ味にもしびれましたし、カーリングの面白さを知ったし、アルペン系の競技も0.01秒台の争いで見ごたえがありました。アスリート達は、すごい！</p>
<p>彼らは、ほんのぎりぎりの差の中で争っていて、ちょっとしたミスが命取りになる妥協の許されないような世界で生きています。</p>
<p>それに比べて、観戦している私なんぞは、お気楽なものです。暖かい部屋の中でコーヒーでも飲みながら、ＴＶを見て、あーだこーだ言っているわけですから・・。</p>
<p>この感動のオリンピック期間中、実は、少々暗い気持ちになったことがあります。それは、スノーボードハーフパイプの國母選手に関することです。國母選手は、みなさん御存じのとおり、出国時の腰パン騒動で一躍注目を集めました。彼のファッションに批判が高まり、その結果、彼は入村式に出られなくなり、記者会見で記者やレポーターの前で謝罪しなければならなくなり、彼が在校している東海大学は、応援を中止し、試合が終わって、帰国時のインタビューでも、レポーター達から彼の服装について質問される羽目になりました。</p>
<p>さらに、その間、ネット上では、國母選手に対する誹謗中傷が乱れ飛んでいました。私は、２チャンネルをはじめとするネットでの書き込みは見ない主義なのですが、今回は、國母選手に対する批判がひどすぎるということをツイッター情報で知ったので、ちょっと覗いてみたのです。</p>
<p>いやー、酷かった。勝手な憶測で、自分の思い込みをあたかも正義漢のような口調で書きこんでいるんです。内容はあまりにめちゃくちゃなので、ここでは紹介しませんが、週刊誌の中吊り広告で誰かを批判する時の見出しをさらに過激にしたような内容です。しかも、全て匿名です。読んでみて唖然としました。</p>
<p>こういう行為を、本来は「卑怯」と言うのです。</p>
<p>國母選手の服装については、だれかが、びしっと注意すればそれですむ話じゃないですか。私には、入村式の辞退も、記者会見も、大学の応援中止も、まったく無意味なものに見えました。そして、ネットでの誹謗中傷は、言語道断です。</p>
<p>僕が東海大学の総長だったら（そんなことは一生あり得ないけど）、「それでも、國母君は、うちのかわいい学生です！」って宣言して、全校をあげて応援しますよ。</p>
<p>このようにメディアやネット上で、だれかをターゲットにして徹底的に非難する風潮って、醜いなと思います。そもそも、そういうことをする人達は、安全な場所から、ほとんどが匿名で、しかも上から目線で批判を展開しています。非常にカッコ悪い。</p>
<p>この傾向は、しばしば見られます。数年前の「イラクの人質事件」における「自己責任論」なんかも、まさにその例です。また、いまだに蔓延している学校や職場でのいじめ問題なんかも同じメカニズムです。それ以外にも、さまざまな場所で、こうした一方的な非難の傾向が見られます。</p>
<p>どうも最近、暗黙のルールができやすく、それが強力な規範となって、それ以外の価値観は認めないという雰囲気にすぐになってしまうよう傾向が強まっているように思います。</p>
<p>これは、これから人類が進む方向だと言われているヴィジョンロジック（価値観の多様化を受け入れること）とは逆行する動きで、文化的な退行です。</p>
<p>ちなみに、ネット上では、國母選手へのマスコミをはじめとする対応については、かなり批判が出されていたと言うことを付け加えておきます。この辺に、少しは希望があるととらえたほうがいいのかどうか・・。マスコミの対応に対する意見の中にも、「ん？」というのもありましたし・・。</p>
<p>（第33回おわり）</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会　事務局長</p>
<p>ハートコンシェルジュ　カウンセラー</p>
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		</item>
		<item>
		<title>当学会会長 諸富からのメッセージ　２０１０年２月</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1702</link>
		<comments>http://transpersonal.jp/archives/1702#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 13 Feb 2010 02:19:01 +0000</pubDate>
		<dc:creator>tatsumi</dc:creator>
				<category><![CDATA[会長メッセージ]]></category>

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		<description><![CDATA[神はどこにいるのか
人生のさまざまな問題に直面し、思い悩んだ時・・・あまりに悩んんだため、もうすべてを投げ出したく経ってしまった時・・・私たちは平常心を失って、うろたえて、取り乱し、さらに問題を大きくしてしまいがちです。 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong>神はどこにいるのか</strong></p>
<p>人生のさまざまな問題に直面し、思い悩んだ時・・・あまりに悩んんだため、もうすべてを投げ出したく経ってしまった時・・・私たちは平常心を失って、うろたえて、取り乱し、さらに問題を大きくしてしまいがちです。</p>
<p>そして、そのような時、私たちは、こうつぶやきます。<br />
「神さま、あなたはどこにいるのですか」と。</p>
<p>神は、どこにいるのでしょうか。<br />
私たち人間から、はるかに遠くに・・・。<br />
そして、同時に、私たち人間のあまりに身近に・・・。<br />
私たち、一人ひとりのうちに、神は、存在しているのです。</p>
<p>けれども、人生で、あまりにつらい時、苦しい時、私たちはつい、このことを忘れてしまいがちです。そして、自分を「人生の犠牲者」の側に置きがちです。「私はこんなにつらいんだ・・・」と悲劇の主人公になったかのように思いがちなのです。</p>
<p>私にも、そんなときがあります。あまりにつらくて、悲しくて、ただただ、さみしくて、こころが痛くて、泣き叫びたくなることが・・・・。</p>
<p>そして、そんなふうに、「私はつらい」と泣き叫ぶとき、本人はただ、自分の苦しい胸のうちを語っているだけのつもりなのに、まわりの人は、自分が責められているかのように感じてしまいがちです。そして「つらいのは、私だって・・・」となり、お互いがお互いを責め合うことになりがちなのです。</p>
<p>多くの人間関係のトラブルにおいて、私たちは自分を「被害者や犠牲者の立場」＝「私だってつらいんだ」に置き、相手を責めがちなのです。</p>
<p>こうした悪循環から抜け出すために必要なこと。それは、私たちの「うちなる神」を思い出し、その視点に立って、全体を見てみることです。</p>
<p>ほんの一瞬だけ、「神の視点」に立って、状況全体を俯瞰し、自分自身に語りかけてみるのです。</p>
<p>そうすることで、私たちは、自分を「つらい。つらい」とばかり言っている犠牲者の立場から、離脱させることができます。神さまは、自分を犠牲者であるかのように思って、泣き叫ぶことなど、決してされないからです。</p>
<p>「神の視点」に立ってみることで、私たちは、冷静さを取り戻し、自分の内側から「賢明なる智慧の力」を引き出して、状況全体に対処していくことができるのです。</p>
<p>アーノルド・ミンデルのプロセスワークでは「大地の智慧」を経由することで、私たち１人ひとりのちに宿っている「全知全能の神」の智慧（プロセスマインド）を引き出していこうとします。私が最近、書き始めた本で提唱している「スピリチュアル・カウンセリング」も、つまるところ、私たち１人１人のうちにある、この「神の視点」を育んでいくことを目指しています。</p>
<p>解決しようがないほど複雑な問題にぶつかっているように思えるとき、一瞬、「神の視点」に立ってみる。すると、不思議なほど冷静になれて、賢明な智慧がわいてくることがあるものです。</p>
<p> では、死にたくなるほどつらいとき、泣き叫びたくなるほど混乱しているとき、私たちは何を通して、「神」とつながることができるのでしょうか。</p>
<p>私は、それは、「思い出」を通してだ、と思います。<br />
ドストエフスキーが「カマラーゾフの兄弟」のラストで語った言葉。</p>
<p>「私たちの中に、ひとつでも、大切な思い出があるのならば、最後はそれが、私たちを救ってくれるのです」</p>
<p>母から絶対的に愛された、という「思い出」。<br />
愛するあの人から、ほんの一瞬でもいい、たしかにあの時、あの瞬間は、絶対的な愛を注いでもらえた、という「思い出」。その「思い出」の中に神は姿をあらわし、私たちを救いとってくれるのだと思います。</p>
<p>いずれにせよ、私たちすべての人間の、１人ひとりのうちに、「神」が存在しています。<br />
「うちなる神」が、いない人間など、１人もいないのです。<br />
否、人間だけではありません。<br />
この世のあらゆるすべての存在のうちには、神性が宿っています。<br />
一杯のコーヒーのうちにも、一粒のチョコレートのうちにも・・・。<br />
すべては、「神のはたらき」がとった一つの形にほかならないからです。<br />
私たち人間の特別なところは、「全知全能の神」をイメージし、思い浮かべることができるところです。</p>
<p>「全知全能の神」を思い浮かべることができる・・・・そのこと自体、私たちのうちの一部に「全知全能の神」が宿っていることを物語っています。もちろん、神と人間のあいだには、絶対的な隔たりがあります。神は、人間から見れば、あまりに遠く、あまりに偉大な存在です。私たち人間は、あまりに小さく、愚かな存在です。</p>
<p>けれども、同時に、神は、ただちにそのままで私たち自身としてこの世に姿を現してもいます。あまりに遠く、あまりに親しい・・・ここに神の絶対的な逆説性があります。</p>
<p>ビクトール・フランクルは、「神とは、私たちのもっとも親密な、自己対話の相手である」と言います（『識られざる神』）</p>
<p>こうした神と人間との関係について、もっとも根源的な思索を展開した一人が、宗教哲学者、滝沢克己さんでしょう。滝沢先生は、「神、我らとともに在す」（インマヌエル）という「神と人との根源的なつながり、という原事実」に立つならば、親鸞の浄土真宗も、禅も、法華経も、キリスト教と同じ「根底」に立つ姉妹宗教であることを指し示したのです。</p>
<p>仏教とキリスト教だけではありません。あらゆる宗教は、この「原事実」を異なる角度から自己表現したものであり、同じ一つの「原事実」という「人間存在の根底」のうえに成り立つものだというのです。諸宗教の「対話」ではなく、諸宗教は「根底においては一つ」というのです。</p>
<p>実は、人生に思い悩んでいた二十歳のときの私にもっとも決定的な影響を与えた一人が、この滝沢克己先生でした。そして滝沢先生を経由しての、フランクルであり、八木誠一であり、久松真一でした。先日滝沢先生の生誕百年を記念して『滝沢克己を語る』という本が出版され、私もほんの4ページだけ、書かせていただきました。</p>
<p>滝沢先生は、「人間のあらゆるはたらきに先立って、絶対無条件に、一つの聖なる決定が直属している」と考えました。この「絶対無条件の、聖なる決定」こそ、「神、われらとともに在す」というインマヌエルの事実です。その上で、先生は超越者と人間との関係を「不可分、不可同、不可逆」という論理で捕らえたのです。</p>
<p>私は、この「神と人とは、不可分、不可同、不可逆」という思想に触れたときほど、目の前の霧が晴れて、ハッとした、という体験がありません。それほど、インパクトの大きな思想でした。この滝沢先生の思想に触れたからこそ、修士論文も、博士論文も書けたし、こうやって何とか今も生きていられるのだと思います。トランスパーソナル心理学の先駆的存在としても、もっと世界に知られるべき方だと思っています。</p>
<p>今回は、ちょっとまじめになりすぎたので、この1週間くらいの間に見た映画で、お勧めの作品と、最近、いつも聞いている曲を紹介しておきます。</p>
<p>○「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001RABG8C/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">トウキョウソナタ</a>」<br />
　何気ない日常がこんなふうに壊れていくのだ、という様子が見事に描かれています。かなり深い真実をさりげなく表現していて、こころにかかわる勉強をされている人には、絶対お勧めです。この1年に見た作品で一番かも。</p>
<p>○「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002HHQANK/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">さよなら絶望先生</a>」<br />
　アニメです。かなりキツイ内容なので、ついていけない人も多いと思いますが、笑いの中に深い真実が・・・。生徒と教師の関係って、実際、案外、こんなものかもしれません。糸色先生が、生徒の元気に救われている感じが好きです。僕ははまりました。教師のほうが生徒よりも、弱いですよね。</p>
<p>○「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002GUNDHE/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">幸福</a>」（市川昆監督）<br />
　子どものころにテレビで見た記憶があります。若いころの水谷豊が主演。うちの両親も毎月のように家出していたので、こういうのは、ぐっときます。子役の男の子の顔が、小学生のころの僕そっくりです。</p>
<p>○「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001510M8S/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">カンナさん　大成功です！</a>」<br />
　とにかく、元気が出る映画です。弱さに対するあたたかい視線にも救われます。整形したくなったりして。</p>
<p>○「アバター　３D」<br />
　これは映画館で見ないと。アァーと思ってる間に2時間すぎてました。</p>
<p>○「抱擁のかけら」<br />
　究極の愛！　</p>
<p>最近、毎日、聴いてる曲は<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YNVSO8/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">藤田麻衣子さん</a>です。</p>
<p>「パンジー」「会いたい」「恋に落ちて」「運命の人」・・・・歌詞も、声も、まっすぐな感じが心を浄化してくれます。</p>
<p>明日は、彼女のインストア・ライブに行って、サインをもらい（笑）→渋谷で散髪し→夜は某UWF系道場でキックボクシングの練習の予定。最後は、道場の雑巾がけです。（ウッシャ！）</p>
<h2>研修会情報</h2>
<p>○さて、「気づきと学びの心理学研究会　アウエアネス」主催による、今年最初のワークショップ「４月２４-２５日「幸運体質」になる！　人生創造ワークショップ」が少しずつ近づいてきました。</p>
<p>クランボルツやミンデルら、最新の心理学者の知見をもとに、偶然（シンクロニシティ）をいかして人生を豊かにする方法を学んでいきます。教師や保育、看護にかかわっている方、カウセラー、コーチ、キャリアコンサルタントなどの方にもおすすめです。</p>
<p>ちまたの「人生成功法」とは異なる、深い内容を、楽しくわかりやすく、けれども、心理学の最新理論にもとづき、スピリチュアルな大きな気づきをともないながら学んでいきます。</p>
<p>7月の「ほんとうの自分になる！　人間性心理学体験ワークショップ」8月の「運命の声を聴く！　トランスパーソナル心理学体験ワークショップ」と並ぶ、この研究会の３大人気ワークショップのひとつです。</p>
<p>今年１年、幸せの波（ハッピーウェーブ）にのって生きていくためにも、人のこころにかかわるお仕事をされている方は、スキルアップのためにも、ぜひご参加ください！</p>
<p>【講師】：諸富 祥彦<br />
【場所】：都内<br />
【参加費】28,000円<br />
アウネネス会員　２千円引き<br />
トランスパーソナル学会会員　千円引き<br />
＊１日のみの参加　16,000円</p>
<p>【申込み方法】<br />
①　ご希望のワークショップ名<br />
②　お名前<br />
③　郵便番号・ご住所<br />
④　連絡先（電話・FAX・メール等）<br />
⑤　アウエアネス参加有の場合はその旨<br />
を、ご記入の上、メール、ファックス、郵便にてお申込みください。</p>
<p>※　お申込みをいただいた後、1週間以内にご連絡させていただきます。1週間過ぎても事務局から連絡がない場合は、届いていない可能性がありますので再度ご連絡ください。</p>
<p>気づきと学びの心理学研究会　＜アウエアネス＞事務局<br />
E-mail: awareness＊morotomi.net（＊を@に変換してください）<br />
FAX : 03-6893-6701<br />
住 所： 〒 101-0062　東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学14号館　諸富研究室内</p>
<h3>最新刊情報！</h3>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872904451/moki-22/" target="_blank"><img class="imgleft" src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/41waZI-kXOL._SL160_.jpg" alt="4872904451" border="0" /></a>『男の子の育て方　「結婚力」「学力」「仕事力」を育てるために０歳ー１２歳の子を持つ親が最低限しておくべきこと』（ＷＡＶＥ出版）</p>
<p>私のカウンセリング体験をもとにした、これまでにない実践的な男の子の育児法です。<br />
お子さんが４０歳になったとき、後悔しないために、今この本をお読みください</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569775810/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41SAzrJWVgL._SL160_.jpg" alt="「いいこと」が次々起こる幸運スイッチ" style="border: none;" /></a>『いいいことが次々起こる　幸運スイッチ！』（PHP)</p>
<p>1日3分で、あなたの幸運スィッチをオンに！<br />
ほんとうに幸せな人がひそかにやっているコツを紹介。</p>
<p>■教師向けの本<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4188645229/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/415n4Y97FOL._SL160_.jpg" alt="生と死を見つめる「いのち」の道徳授業 中学校 (道徳授業を研究するシリーズ)" style="border: none;" /></a>『生と死を見つめる　いのちの道徳授業』（明治図書）</p>
<p>ようやく出ました！<br />
かなり深い、真剣勝負の授業満載です</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4182041283/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41l%2BKiLl0tL._SL160_.jpg" alt="クラス会議で学級は変わる!" style="border: none;" /></a>『クラス会議で学級は変わる！』（明治図書）</p>
<p>カリスマ若手小学校教師、森重君が書いた単著がついに発刊！<br />
明治図書ランキングで１位に。「学級作りの最終兵器」がこれだと私は思っています。</p>
<h2>以下の本もよろしく!</h2>
<ul>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4810095444/moki-22/">教師の悩みとメンタルヘルス</a>』（図書文化）</li>
<dd>&#8211;悩める教師を支える会　10周年の実</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086501635/moki-22/ref=nosim/" target="_blank">魂のとびらをひらく　１２５の気づきの言葉</a>』（集英社be文庫）</li>
<dd>&#8211;１日30秒で気づきが得られる、とても深い内容の本です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434131591/moki-22/" target="_blank">自己成長の心理学　人間性/トランスパーソナル心理学入門</a>』（コスモスライブラリー）</li>
<dd>&#8211;記念すべき100冊めにふさわしい、私の本のベストアルバムのような内容です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828414959/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">絶対幸福の法則―うまくいっている人が、なぜか幸運を引き寄せている秘密の習慣</a>』(ビジネス社)。</li>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837964974/moki-22/" target="_blank">読むだけで心がスーッと軽くなる44の方法</a>』 (三笠書房　王様文庫)</li>
<dd>&#8211;かわいいイラスト満載で、予想以上の出来栄え。タイトルどおり、とても気楽に読める本です。最近、再販決定しました！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757216971/moki-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">死ななくてすむ人間関係の作り方―無理しないで生きるための心理学</a>』(アスペクト　文庫）</li>
<dd>&#8211;「ビバ！依存症」など、かなり毒々しい刺激的なメッセージ本です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4753309037/moki-22/" target="_blank">フォーカシングの原点とその臨床的展開</a>』</li>
<dd>&#8211;これまでになかった骨太なフォーカシング本！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434135546/moki-22/ref=nosim/">ジェンドリン哲学入門</a>』（コスモスライブラリー）</li>
<dd>&#8211;日本ではじめてのジェンドリン哲学の入門書</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4188674121/moki-22/ref=nosim/">11の徳を教える道徳授業</a>』（明治図書）</li>
</ul>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その３２　現代の脱藩者</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1666</link>
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		<pubDate>Tue, 26 Jan 2010 02:34:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[【その３２】現代の脱藩者？
NHKの大河ドラマで竜馬伝がはじまったせいか、本屋に行くと坂本竜馬の本が並んでいます。また、去年からの歴女ブームで、幕末の志士関係の本も多いですね。これ、面白い現象だと思います。
幕末に活躍し [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="text-decoration: underline">【その３２】現代の脱藩者？</span></strong><strong></strong></p>
<p>NHKの大河ドラマで竜馬伝がはじまったせいか、本屋に行くと坂本竜馬の本が並んでいます。また、去年からの歴女ブームで、幕末の志士関係の本も多いですね。これ、面白い現象だと思います。</p>
<p>幕末に活躍した人達の多くは、脱藩者です。坂本竜馬もそうだし、幕末の志士達に多大な影響を与えた吉田松陰も脱藩した経験があります。</p>
<p>彼らは、藩という枠組みの中では、自分のやりたいことができないと感じていた人達です。彼らは、幕末から明治維新にかけて、大きな役割を果たしました。勝海舟などは、従来の制度にこだわらず、有為な人材を幅広く集めようとしていたらしく、脱藩者だろうがなんだろうが、有能な人材を世に出そうとしました。全ての脱藩者とは言えませんが、坂本竜馬や吉田松陰などをはじめ、実際有能な人達もたくさんいたわけです。</p>
<p>カウンセリングをしていると、不登校になった学生や、会社を休職した人達や退職した人達、それからひきこもりの人達、フリーターの人達などとお会いする機会があります。彼らとお話をしていると、彼らは、現代のシステムに嫌気がさした脱藩者なんじゃないかと思います。</p>
<p>「現在の脱藩者」の中には、興味深い考え方をしている人も少なくありませんし、彼らの問題意識には共感することも少なくありません。彼らは、自分の思いをためすことも、あるいは、主張することさえもできなかったのではないかと思います。</p>
<p>現在の日本は、みんな同じ価値観を持つことを強要されているように感じます。学校では偏差値でジャッジされ、仲間内でさえも空気を読まねばならず、公園デビューなんてばかばかしい規範があり、会社の中には見えない規範があって、その規範に反する発言は、はばかられます。</p>
<p>以前、ある会社を訪ねた時、みなさんが同じような発言をされるのに、違和感を持ちました。そもそも使う単語もしゃべり方も同じなんですね。「これからのビジネスモデルは・・」、「お客様とwin winの関係を・・」などなど、お話はもっともなんですが、しゃべり方まで同じとなると、ちょっと気味悪くなりますね。</p>
<p>以前あった「自己責任論騒ぎ」なんていうことがありましたが、私は、あれを見ていて、日本中がヒステリーになったみたいで恐怖すら感じたものです。2004年に起きたことなのですが、イラクで支援活動をしていた3人の若者が拉致された事件です。あの時、マスコミを含め、日本中が彼らが拉致されたのは「自己責任だ」と大合唱していました。まったく気味悪い現象です。この傾向は、今でも変わらないと言ってよいでしょう。</p>
<p>これでは、脱藩もしたくなるでしょう。</p>
<p>「学校や会社をドロップアウトした人達と、幕末の脱藩者はちがう。幕末の志士は、立派な志があったじゃないか。世の中を変えようとしていたではないか」という人達もいるかもしれませんが、私はそうは思わないんですね。</p>
<p>幕末には、尊王攘夷という大義名分があったから元気だったのであって、そういうものがなかったら、志士になっていった人達もうつうつとしていたのではないかと思います。</p>
<p>だから、学校や会社からドロップアウトした人達を、十把一絡げに負け組みたいに見ている風潮は、どうも嫌ですね。もちろん問題があって退学したり退社したりした人もいるのでしょうけど、それは特殊なケースだと思いますが・・。</p>
<p>私は、ドロップアウトした人達が、ちゃんと主張できて、いつでもやりなおしのきくシステムができていかないといけないと思うんです。</p>
<p>私には少々アイデアがあるのですが、10年くらいかけて、そうしたシステムを作ってけたらと思います。まあ、今は金なし力なしですが・・。これは私の初夢であります。</p>
<p>（第32回おわり）</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会　事務局長</p>
<p>ｶｳﾝｾﾘﾝｸﾞｵﾌｨｽ　「ハートコンシェルジュ」　カウンセラー</p>
]]></content:encoded>
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		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>当学会会長 諸富からのメッセージ　２０１０年１月</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1653</link>
		<comments>http://transpersonal.jp/archives/1653#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 07 Jan 2010 07:03:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>tatsumi</dc:creator>
				<category><![CDATA[会長メッセージ]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://transpersonal.jp/?p=1653</guid>
		<description><![CDATA[みなさんの「たましい」が満たされますように
あけましておめでとうございます！
みなさんは、新年のおまいりには、いかれましたか？
私も、大晦日のさいたまスーパーアリーナで疲れ切ったからだを元旦は、夕方４時にようやくベッドか [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong>みなさんの「たましい」が満たされますように</strong></p>
<p>あけましておめでとうございます！</p>
<p>みなさんは、新年のおまいりには、いかれましたか？<br />
私も、大晦日のさいたまスーパーアリーナで疲れ切ったからだを元旦は、夕方４時にようやくベッドからおこして、東京で三社参りを昨日いたしました。その後、なんだかマリア様を近くで感じたくて、ある教会のミサにも足を運びました。</p>
<p>みなさんは、どんなことをお祈りされたでしょうか。<br />
私がお祈りしたのは、次の二つのことです。</p>
<p>まず一つは「今年も１年、私に与えられたミッション（使命）をすこしでも果たせますように。神さまが、私に語りかけてくださっている、その静かな呼び声（サイレント・コーリング）を、少しでもきちんと聴き取って、日々の生活にいかせますように。もし何か、私が間違った道を歩んでいるときには、何かのサインを送ってくださいませ」。私が、いつも神さまとの対話で口にしている言葉です。<br />
どんな人の、どんな人生にも、意味があります。一人ひとりの人間のたましいには、見えないミッション（使命）が刻印されていて、それが日々の出来事との取り組みの中で浮上し、形をなしてくるのが人生です。</p>
<p>ほんとうのスピリチュアル・カウンセリングとは、一人ひとりが自分の内面の奥、深くに入っていき、そこで「私の人生に与えられたミッションとは何か」「私の今の生き方が、ほんとうに、そのミッションにつながる道にかなっているかどうか。違っているとすれば、どうすればいいのか」を自分自身に問うていき、人生の軌道修正をはかっていくお手伝いをしていくことだと私は考えています。</p>
<p>お一人、お一人が、単に、浅薄な意味で「幸せ」になってほしいのではなく、「たましいの次元」で満たされた生き方、たとえ絶えず逆境にあっても「これが私の私らしい生き方だ」という、深いところでの確信を抱ける人生を見つけていってほしい、というのが私の願いです。</p>
<p>私のカウンセリングや、著作や、気づきと学びの心理学研究会（アウエアネス）のワークショップで、私がお伝えしていきたいと思っていること、すなわち、私のライフワークは、この「たましいの次元の幸福」、「たましいの自己実現」のサポートです。</p>
<p>そしてその最善の方法の一つが、ほんものの傾聴であり、フォーカシングであり、プロセスワークをはじめとしたトランスパーソナル心理学だと私は思っているのです。</p>
<p>そしてもう一つ、私がお祈りしたことは「私にとって大切な出会いを、こころをこめて大切にできますように。大切な人とのつながりを、こころをこめて、大切にできますように。もし突然、人生の終わりのときがきても、後悔しないように、大切な人と、きちんとつながっていることができますように」</p>
<p>昨年の末に、富山で教育カウンセラーの研修会があり、そこでほかの先生方と飲んだとき、話題に出たのが、「私たちの仲間で、同世代で、もう亡くなった方が、けっこういるよな」という話でした。ほんとうに、無念、残念です。</p>
<p>私自身も、あまりからだが強いとは言えないほうですので、ひとごととは思えません。しかも、ここ１０年くらい、仕事が忙しいのにかまけて、食事は不規則、運動もほとんどしていません。もちろん私だって、まさか今年・・・なんてことは夢にも思っていません。まだまだ四十代半ばですし、したいことは、山ほどあります。けれど、その「もしや」が突然やってくるのが、人生です。四十代半ばや、五十そこそこで亡くなっていった仲間は決して少なくないのです。そして万が一、その「もしや」がやってきたときに、いちばん後悔するかもしれないなと思ったのが・・・「人とのふれあい」ということでした。「もし死が当然やってきて、そのとき、人生でとても大切な人と、きちんとつながれていなかったら、後悔のあまり、死ぬに死ねきれないな・・・」ということでした。</p>
<p>「大切な人とのつながりをこころをこめて大切にする。いつこの人生が終わっても悔いが残らないように・・・」これが私の今年一番のテーマかもしれません。</p>
<p>このメッセージをお読みになってくださった方、お一人おひとりが、私にとって「大切な方」です。どうぞ、今年も１年、どうぞよろしくお願いいたします。</p>
<p>そしてもう一つ、健康管理は自己責任。運動不足を解消しなくては・・・と思い、最初は近くのフィットネスジムにでも通おうかと思いましたが、現実には仕事はすごく忙しいし、書きたい本もある。ふつうのジムでは結局、すぐに足を運ばなくなってしまうと思いました。</p>
<p>そこで・・・多少、家からも遠いし、内容的にもリスキーですが、「私の大好きなあのスポーツ」のジムに通ってみようと思い立ち、昨日、入会申し込みのメールを出しました。年末にもちょっと気になり、見学に一度行きましたが、クリスマスイブの日だったせいか、元世界王者クラスとか、元ＵＷＦの方しかジムにおらず、すごい迫力に怖気づきましたが・・・３日坊主覚悟で、やってみようと思います。</p>
<p>ちょっと自信ありませんが・・・「今しか、できないことをやってみよう！」ってな感じです。もちろん、ミッションの実現に向けて、心理学のほうも、がんばります！</p>
<h2>研修会情報</h2>
<p>さて、今年最初のワークショップ<br />
４月２４-２５日「幸運体質」になる！「人生創造ワークショップ」の受付がいよいよ始まりました！クランボルツやミンデルら、最新の心理学者の知見をもとに、偶然（シンクロニシティ）をいかして人生を豊かにする方法を学んでいきます。</p>
<p>教師や保育、看護にかかわっている方、カウセラー、コーチ、キャリアコンサルタントなどの方にもおすすめです。ちまたの浅薄な「人生成功法」「願望実現法」とは異なる、深い内容を、楽しくわかりやすく、けれども、心理学の最新理論にもとづき、スピリチュアルな大きな気づきへと向かいながら学んでいきます。</p>
<p>この研究会の３大人気ワークショップのひとつです。<br />
今年１年、幸せの波（ハッピーウェーブ）にのって生きていくためにも、人のこころにかかわるお仕事をされている方は、スキルアップのためにも、ぜひご参加ください！</p>
<p>【講師】：諸富 祥彦<br />
【場所】：都内<br />
【参加費】28,000円<br />
アウネネス会員　２千円引き<br />
トランスパーソナル学会会員　千円引き<br />
＊１日のみの参加　16,000円</p>
<p>以下の７月、８月のワークショップとあわせて、３つのワークショップに参加する「６日間　人気ワークショップコース」は、特別割引73,000円（この研究会でもっとも人気のある３つのコースを連続して学びます）</p>
<p>・７月１８-１９日　「ほんとうの自分」になる！　人間性心理学体験ワークショップ こころのメッセージに耳をすます　　自分らしく生きるための心理学です（ゲシュタルト、マズロー、ロジャーズ、フォーカシング）。</p>
<p>・８月７-８日「運命の声」を聴く！「スピリチュアルな自己発見」トランスパーソナル心理学体験ワークショップ<br />
「前世、来世、守護霊」などの視点から深い自己探求にすすみます（ウィルバー、ミンデル、グロフ、ハコミ、プロセスワーク、ヒルマン）。</p>
<p>今年度の６つのワークショップすべてに参加する１２日間フルコースは128,000円です。</p>
<p>【お申込み方法】<br />
①　ご希望のワークショップ名<br />
②　お名前<br />
③　郵便番号・ご住所<br />
④　連絡先（電話・FAX・メール等）<br />
⑤　アウエアネス参加有の場合はその旨<br />
を、ご記入の上、メール、ファックス、郵便にてお申込みください。</p>
<p>※　お申込みをいただいた後、1週間以内にご連絡させていただきます。1週間過ぎても事務局から連絡がない場合は、届いていない可能性がありますので再度ご連絡ください。</p>
<p>気づきと学びの心理学研究会　＜アウエアネス＞事務局<br />
E-mail: awareness＊morotomi.net（＊を@に変換してください）<br />
FAX : 03-6893-6701<br />
住 所： 〒 101-0062　東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学14号館　諸富研究室内</p>
<h3>最新刊情報！</h3>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872904451/moki-22/" target="_blank"><img class="imgleft" src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/41waZI-kXOL._SL160_.jpg" alt="4872904451" border="0" /></a>『男の子の育て方　「結婚力」「学力」「仕事力」を育てるために０歳ー１２歳の子を持つ親が最低限しておくべきこと』（ＷＡＶＥ出版）私のカウンセリング体験をもとにした、これまでにない実践的な男の子の育児法です。</p>
<p>お子さんが４０歳になったとき、後悔しないために、今この本をお読みください。</p>
<h2>以下の本もよろしく!</h2>
<ul>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047101982/moki-22/ref=nosim/" target="_blank">「生きづらい時代の幸福論」（角川oneテーマ新書）</a>』</li>
<dd>&#8211;９人の偉大な心理学者の教えを紹介！後半は諸富の「ほぼ自伝」です！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086501635/moki-22/ref=nosim/" target="_blank">魂のとびらをひらく　１２５の気づきの言葉</a>』（集英社be文庫）</li>
<dd>&#8211;１日30秒で気づきが得られる、とても深い内容の本です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434131591/moki-22/" target="_blank">自己成長の心理学　人間性/トランスパーソナル心理学入門</a>』（コスモスライブラリー）</li>
<dd>&#8211;記念すべき100冊めにふさわしい、私の本のベストアルバムのような内容です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837964974/moki-22/" target="_blank">読むだけで心がスーッと軽くなる44の方法</a>』 (三笠書房　王様文庫)</li>
<dd>&#8211;かわいいイラスト満載で、予想以上の出来栄え。タイトルどおり、とても気楽に読める本です。最近、再販決定しました！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4753309037/moki-22/" target="_blank">フォーカシングの原点とその臨床的展開</a>』</li>
<dd>&#8211;これまでになかった骨太なフォーカシング本！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434135546/moki-22/ref=nosim/">ジェンドリン哲学入門</a>』（コスモスライブラリー）</li>
<dd>日本ではじめてのジェンドリン哲学の入門書</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4188674121/moki-22/ref=nosim/">11の徳を教える道徳授業</a>』（明治図書）</li>
<li>『クラス会議で学級が変わる！』（監修　明治図書）</li>
<dd>&#8211;ある教師による、アドラー心理学による学級経営の決定版！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4810095444/moki-22/">教師の悩みとメンタルヘルス</a>』（図書文化）</li>
<dd>&#8211;悩める教師を支える会　10周年の実践にもとづくアドバイス</dd>
</ul>
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		</item>
		<item>
		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その３１　今年はじめて知ったこと</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1637</link>
		<comments>http://transpersonal.jp/archives/1637#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 21 Dec 2009 04:58:18 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[【その３１】今年はじめて知ったこと
年もおしせまってきました。
２００９年もいろいろなことがありましたね。
総決算と言うわけで、今年私が、はじめて知ったことを書いてみます。
【その１】辛さは、味覚ではなく痛覚である。
私 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="text-decoration: underline">【その３１】今年はじめて知ったこと</span></strong><strong></strong></p>
<p>年もおしせまってきました。</p>
<p>２００９年もいろいろなことがありましたね。</p>
<p>総決算と言うわけで、今年私が、はじめて知ったことを書いてみます。</p>
<p>【その１】辛さは、味覚ではなく痛覚である。</p>
<p>私は、辛い料理が好きなんですが、辛みというのは味覚じゃなくて痛覚なのだということを聞きました。ちなみに味覚とは、苦味、酸味、甘味、塩味、旨味なんだそうです。旨味っていうのがよくわからないな？？？なんでも、こんぶのだしなどででる味のことなのだそうです。</p>
<p>しかし、そうなると辛い料理の好きな私は、味音痴で痛みの好きなマゾってことになるのかな？？？</p>
<p>【その２】ブラックホールに吸い込まれる時、宇宙の終わりが見えるかもしれない。</p>
<p>ブラックホールに吸い込まれる人を外から見ると、相対性理論によれば、時間がだんだんゆっくり進んでいくように見えるらしいです。でも吸い込まれている人は、普通に時間が進んでいる・・。</p>
<p>そして、ブラックホールに吸い込まれる瞬間には、外から見ると、まったく静止しているように見えるのだそうです。つまり、永遠に時間が止まっていて、吸い込まれる瞬間にたどり着かないんだそうです。</p>
<p>・・と、いうことは、ブラックホールに吸い込まれていく人が、周りを見渡すと（そんな余裕はないかもしれないけど）、すごいスピードで宇宙が年取っていくのが見えるはずです。なにしろ、周りから見ると、時間の進みがゼロなわけだから、逆に吸い込まれる側からまわりを見ると、無限大の速さで時間が進んでいくわけです。</p>
<p>だから、ブラックホールに吸い込まれる人は、宇宙の終わりまで見ることができるのかもしれないというわけです。</p>
<p>【その３】ビッグバンの時、宇宙は、光より速く膨張したことがある。</p>
<p>最近の物理学では、そういうことになっているのだそうです。なんでも、ビッグバンで宇宙が始まった瞬間のほんのちょっとの間にインフレーションとものが起こり、光より速く宇宙が膨張したのだそうです。・・んー、よくわからん。</p>
<p>【その４】恵比寿と代官山は近い。</p>
<p>オフィスが恵比寿に移ったのですが、代官山とこんなに近いとは知らなかった。恵比寿から代官山まで、歩いて１０分かからないんですね。恵比寿から電車で代官山まで行くとすると、JRで渋谷まで出て東横線に乗り換えるか、宮崎あおいさんでおなじみの東京メトロの日比谷線で中目黒まで行って東横線に乗り換えるという手があるのですが、たぶん、歩くのとたいして変わりがないのでしょうね。</p>
<p>【その５】お米をふくろにつめて電子レンジでチンとするとカイロ代わりになる。</p>
<p>これは、友達夫婦から教わったのですが、お米を布の袋に詰めて電子レンジで２分ほどチンすると、しばらく暖かいんです。友人の奥さんが作ってくれて、実際にやってみたのですが、首に巻いて寝ると心地よいです。</p>
<p>【その６】秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない。</p>
<p>生物学の話です。生命とは不思議なものです。なにしろ、例えば、人間の体は、基本的に水とタンパク質（と脂肪？）でできているわけですから、放っておくとすぐに腐り始めるわけです。これは、物理学の中のエントロピーの法則「秩序は、無秩序に進む」にも合致します。それなのに、人間の生命が８０年程度維持できて、しかも成長していくというのは、ニュートン先生が発見したこの大法則に反しているようにも見えます。</p>
<p>生命が維持され成長する秘密は、細胞が劣化する前に壊され、新しい細胞と入れ替わるからなのだそうです。新陳代謝は大切なわけですね。どうも最近代謝が悪いような気がしますが・・。</p>
<p>【その７】量子コンピュータというものが研究されている。</p>
<p>量子力学を応用した量子コンピュータというものが、次世代コンピュータとしてさかんに研究されているらしいです。しくみはさっぱりわかりませんが、情報の処理速度が大幅に速くなるのだそうです。ただし、時々間違いも起こる可能歳があるらしいです。</p>
<p>間違いが起こり得るところなんかを考えると、コンピュータは、ますます人間の脳に近くなるのかな？</p>
<p>【その８】アメリカでは、ポピュラースピリチュアリティというのが受けている。</p>
<p>最近アメリカでは、ポピュラースピリチュアリティという考え方が流行しているようです。要は、ポジティブシンキング系のことらしいです。アメリカのトランスパーソナル学会では、あまり取り上げていないのですが、人間性心理学会あたりではさかんに講演会やワークショップが開かれているのだそうです。</p>
<p>ポジティブシンキング系の考えは、まあ、それはそれでいいんですが、ポジティブなフィーリングじゃないとダメみたいな議論になるのは、よくないと思いますねぇ。ネガティブシンキングもネガティブフィーリングも重要だと思うんですよね。ネガティブシンキングやネガティブフィーリングをしっかりと見据えることにより、ポジティブシンキングやポジティブフィーリングが生まれることはたくさんあるわけですから。単にネガティブなものに蓋をするだけだと、かえって悪い影響が出てくるように思います。</p>
<p>【その９】数学者がフェルマーの定理を証明するのに、３００年以上かかった。</p>
<p>・・のだそうです。フェルマーの定理自体は、中学生レベルでも理解可能なのですが、それを証明するって言うのは、難しいんですね。これは、サイモン・シンの本を読んで知りました。</p>
<p>中学生レベルでも理解できてまだ解決できていない数学的問題はいくつかあるそうです。例えば、ゴールドバッハの予測「４以上の偶数は、２つの素数の和で表すことができる」というもので、例えば、４＝２＋２、６＝３＋３、８＝３＋５、１０＝５＋５・・ということです。ゴールドバッハの予測は、１００年以上数学者が奮闘しても、今現在解けていないのだそうです。</p>
<p>100年以上証明されることのなかったポアンカレ予想と呼ばれる難問（これは、中学生レベルでは、設問自体がとてもわからない）は、ロシアのべレルマンという数学者が、2002年～2003年にかけて解いたと言われているのだそうですが、当のベレルマンさんは、40歳という若さで、研究所をやめ、実家で母親の年金で生活しているのだそうです。天才は、大変だぁ・・。</p>
<p>【その10】「私は正直者です」という人が、本当に正直かどうかということは証明できない。</p>
<p>その人（Aさんとしましょう）が、本当に正直者であって、「私は正直者です」ということもあるでしょう。でも、Aさんがうそつきでも同じことを言うわけです。Aさんは、うそつきだから、「私はうそつきです」と言ったら、正直なことを言ったことになってしまいます。Aさんがうそつきであるならば、やはり「私は正直者です」と言わざるを得ないのです。</p>
<p>屁理屈の私は、論理学はけっこう好きなんですが、これには今まで気付かなかった。</p>
<p>【その11】出川哲朗は、レギュラーまったくなしで１０年以上お笑い界で生き残っている。</p>
<p>島田神助さんがTV番組の中で言っていました。そうだったら、すごいです。</p>
<p>ところで、ダチョウ倶楽部はどうなんだろう？</p>
<p>【その12】フィンランドの１５歳は、学力が高い。</p>
<p>2006年の学習到達度の調査結果では、フィンランドは、57か国中、科学的リテラシーが1位で、読解力と数学的リテラシーが共に2位だということです。ちなみに日本は、科学的リテラシーが5位で、読解力が15位、数学的リテラシーが10位でした。そのためか、フィンランドの中等教育に関する本や、講演会がけっこう多いんですね。フィンランドを参考にする程度ならいいとは思いますが、あんまりシリアスにとらえない方がいいんじゃないかな？</p>
<p>【その13】３階がなくて４階がある建物があった。</p>
<p>札幌出張に行った時、そういうビルがありました。なんでだろう？？？</p>
<p>【その14】彗星の尾っぽはふたつある。</p>
<p>一つだと思っていたのですが、そうじゃないらしいです。彗星は太陽に近づいてガスと塵を放出するのですが、太陽風と磁場に影響されるガスと、彗星の軌道に沿って進む塵のふたつの尾ができるのだそうです。</p>
<p>【その15】サンドバックの中身は、砂じゃなかった。</p>
<p>布が詰まっているのだそうです。</p>
<p>【その16】近視が自然に治る人がいる。</p>
<p>レーシックじゃなくて、自然に治ってしまう人がいます。私の友人の一人がそうです。また、解離性同一性障害の人の交代人格の中には、視力の違う人もいるらしいと言うことを聞きました。</p>
<p>【その17】真珠湾の水深は12メートル。</p>
<p>これは、加藤陽子さんの本を読んで知ったことです。真珠湾攻撃の時、日本側の戦闘機は海上で魚雷を落下させ、停泊しているアメリカ側の戦艦や空母などを攻撃するわけですが、当時の常識では、真珠湾の水深が12メートルと浅いため、それは不可能とされていました。戦闘機から魚雷を落とすと、魚雷は一度60メートルの深さまで沈んだ後に浮上し、目標物に向かっていくというのが、そのころの常識だったわけです。</p>
<p>しかし、日本軍は、水深12メートルでも魚雷を目標物に当てる練習を、地形が似ている鹿児島湾でしたんですね。また、確か何年も前に読んだ三好徹さんの「興亡と夢」という本の中に、魚雷にも羽のようなものをつけて深く沈まないようにしたということが書いてあったように記憶しています。</p>
<p>真珠湾攻撃の良い悪いは置いておいて、当時の日本は、技術的にはすごいことをしてたんですね。</p>
<p>また、アメリカ側では、日本の暗号を解読していたはずなのに、真珠湾でなんの準備もしていなかったことをかねがね不思議に思っていたのですが、理由がわかったように思います。要は、アメリカとしては、戦艦や空母を真珠湾の中に停泊させておけば、12メートルの水深なのだから、魚雷攻撃されても大丈夫と踏んでいたのでしょうね。</p>
<p>【その18】頭で反応していたら、ピッチャーのボールは打てない。</p>
<p>ピッチャーが投げる瞬間、目でボールの握りを確認し、球種とコースを予測し、それを神経を通じて腕、腰、両足など身体の各部分に情報を伝達し、その情報をもとにバッターがバットを振るとなると、情報の伝達に時間がかかり過ぎ、プロのピッチャーのように140㎞ものスピードがあると、どうしても振り遅れてしまうのだそうです。ですから、なんでイチロー選手があんなにヒットが打てるのかは、今のところわかっていないのだそうです。</p>
<p>【その19】腸内の細菌の数は、人間の全身の総細胞数より多い。</p>
<p>人間の細胞の数が６０兆個というのは知っていましたが、腸内に巣くっている細菌の数がそれよりはるかに多いと言うのには驚きました。腸内細菌の数は、１２０兆～１８０兆個もあるのだそうです。細菌は、ただ巣くっているだけではなく、人間が生きて行くのに必要なのだそうです。こうなると、人体はひとつの宇宙ですね。福岡伸一さんの「科学者たちはなぜ見誤るのか？」という本で知りました。</p>
<p>【その20】見出しは、「デモは終わった、さあ就職だ」</p>
<p>60年安保の直後の週刊文春の記事の見出し（正確には第2段）は、「デモは終わった、さあ就職だ」だったのだそうです。半藤一利さんの本「昭和史戦後編」から知りました。当時、そーゆー見方もあったんですね。</p>
<p>【その21】嵐は、デビュー以来１０年紅白に出場していなかった。</p>
<p>年末これだけTVで言われればねー。</p>
<p>【その22】チャーチルは強運の持ち主だった。</p>
<p>第二次世界大戦中、チャーチルは急死に一生を得たことがあるのだそうです。チャーチルが乗っていた車がドイツの爆撃を受け、車の左側が大きく損傷を受けるということがありました。いつもは右側の座席に座るのが習慣だったチャーチルが、なぜかその日は左側に座っていたおかげで難を逃れたのだそうです（「本当にあった戦争の話」より）。</p>
<p>【その23】量子力学の世界では、多世界解釈が脚光を浴びている。</p>
<p>「神はサイコロを振りたまわず」というのは、アインシュタインが量子力学に対して言った言葉です。彼は、確率論的に解釈する量子力学に違和感を覚えたのでしょうね。</p>
<p>その量子力学の世界では、多世界解釈なる理論が研究されているようです。要は、世界は事象があるごとに枝分かれしていくという理論なのだそうです。サイコロを振って１の目が出れば、１の目が出たという前提で進んでいく世界に、２の目が出れば、２の目が出たと言う前提で進んでいく世界に・・という具合に、世界がどんどん生産されていくわけです。・・ということは、私が今日スリランカカレーではなくて、駅前のカレーうどんを食べようと決意したとたん、世界が変わると言うことですよね。ムムム・・。</p>
<p>【その24】2ミリの蘭が咲いた。</p>
<p>この12月4日、エクアドルで、幅2ミリの蘭の花が咲いているのが発見されたのだそうです。世界最小とのことです。</p>
<p>・・と、言うわけで今年もいろいろなことを学びました。</p>
<p>（第31回おわり）</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会　事務局長</p>
<p>ハートコンシェルジュ　カウンセラー</p>
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		</item>
		<item>
		<title>トランスパーソナル関係書籍バックナンバー（１１月）</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1628</link>
		<comments>http://transpersonal.jp/archives/1628#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 12 Dec 2009 04:57:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>tatsumi</dc:creator>
				<category><![CDATA[わたしの本棚]]></category>

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		<description><![CDATA[TOPページで掲載した書籍のバックナンバーです。
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向後 善之『カウンセラーへの長い旅―四十歳からのアメリカ留学』

諸富 祥彦 『生きづらい時代の幸福論 [...]]]></description>
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<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434133136/transpersonal-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51QKTIVgJ8L._SL160_.jpg" alt="カウンセラーへの長い旅―四十歳からのアメリカ留学" style="border: none;" /></a><br />
向後 善之『カウンセラーへの長い旅―四十歳からのアメリカ留学』</p>
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諸富 祥彦 『生きづらい時代の幸福論 ――9人の偉大な心理学者の教え』</p>
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諸富 祥彦『自己成長の心理学―人間性/トランスパーソナル心理学入門』</p>
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レイフ・エスキス著, 菅靖彦 翻訳　『教師としていちばん大切なこと』</p>
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アーノルド ミンデル 著、青木 聡 ・ 富士見 幸雄　翻訳『大地の心理学―心ある道を生きるアウェアネス ドン・ファン、ファインマン、老子の教えに学ぶ』</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434128876/transpersonal-22/" target="_blank"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/41%2BPEbwq-iL._SL160_.jpg" alt="4434128876" border="0" /></a><br />
ジェイムズ ホリス 著、 神谷 正光 ・青木 聡 翻訳 『「影」の心理学―なぜ善人が悪事を為すのか』</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その３０　どーも違和感のある言葉</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1584</link>
		<comments>http://transpersonal.jp/archives/1584#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 30 Nov 2009 14:16:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://transpersonal.jp/?p=1584</guid>
		<description><![CDATA[【その３０】どーも違和感のある言葉
カウンセリングの業界で使われる言葉で、どーも違和感のある言葉があるんです。
まあ、私はひねくれものだから・・。
例えば、「癒し」です。わかるんですけどね。あんまり「癒し、癒し」って言わ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="text-decoration: underline">【その３０】どーも違和感のある言葉</span></strong><strong></strong></p>
<p>カウンセリングの業界で使われる言葉で、どーも違和感のある言葉があるんです。</p>
<p>まあ、私はひねくれものだから・・。</p>
<p>例えば、「癒し」です。わかるんですけどね。あんまり「癒し、癒し」って言われると、もし、私がクライアントだったら反発しちゃうかもなんて思ってしまいます。「私は、癒していただかなくてもけっこうですっ！問題が解決すりゃぁいいんですっ！」みたいなこと言ってしまうかもしれません。「癒し」を強要されているみたいで嫌になってしまうかもしれません。それに、そもそも、カウンセリングというのは、自分に向き合うというプロセスがあるわけで、少なくとも途中経過では「苦しさ」もあると思います。気持ちよく癒される目的だったら、温泉やエステに行った方が「癒される」ようにも思うのですが・・。さらに言えば、「癒される」というよりも「すっきりする」っていう解決もあるような気もしますしね。</p>
<p>「癒し」と同じく、普通は動詞で使われるのに名詞化されているのが、「気付き」ってやつですね。「どんなことに気付きましたか？」って言うのが普通だと思うのですが、「どんな『気付き』がありましたか？」なんて言われると、ぞっとしちゃう。なんだか、大仰な「気付き」を述べなきゃいけないって気持ちになっちゃいます。</p>
<p>「ちょっと気分が楽になりました」なんてことは、あまりに小さいことで、「気付き」というものに当てはまらないんじゃないかなんて考えてしまうかもしれません。しかし、そういう小さな「気付き」も大事なんです。・・おっと、「気付き」って使ってしまった！</p>
<p>それから、「共感」っていうのもねぇ。普通は使わないですよね。共感とは、「他人の気持ちを自分のことのように感じること」と定義されます。そのへんの感覚は、日々の生活の中でも感じることなのですが、なんとなく「共感」って言われると、なんだか特別なことに感じられてしまいます。</p>
<p>「共感」はカウンセリングの専売特許じゃないわけで・・。</p>
<p>また、カウンセリングは「共感」だけでは成り立たない場合も少なくないんですよ。「直面化（コンフロンテーション）」と言って、これまで避けていた自分のテーマに直面するプロセスも重要なんです。そして、直面化の後にやっと共感が生まれるなんてこともいっぱいありますからね。</p>
<p>私がクライアントだとして、カウンセラーに怒りを感じていたとして、ありったけの罵詈雑言、例えば「あんたは、最低のカウンセラーだ！」をぶつけたとき、カウンセラーが「あなたの怒りももっともですね」なんて共感のふりをされたらたまらないです。共感（にせ共感）の乱発はやめてほしいと思うでしょう。</p>
<p>「傾聴」っていうのも、どうも好きになれない。</p>
<p>要は、「よく聴く」ってことでしょ？それを、「傾聴」なんて言っちゃうと、なんだか特別なカウンセリングテクニックみたいに聞こえてしまいます。普通のことなんですよ。相手の話をちゃんと聴こうと思ったら、みんな自然に「傾聴」になるんです。</p>
<p>「転移」、「逆転移」というのも、うさんくさい。</p>
<p>転移とは、クライアントがカウンセラーに感じる感情や思考などのあらゆる反応、逆転移とは、その逆でカウンセラーがクライアントに対して起こす反応のことを示します。ちなみに、転移、逆転移にはさまざまな定義があって、ここで示したのは、実存主義セラピーの大御所ヤーロムが主張している定義です。</p>
<p>この「転移」、「逆転移」はだいたい、「クライアントはカウンセラーに転移を起こしていますね」とか、「それは、カウンセラーの逆転移ですね」などと使われます。・・何を言っているのかわからない・・。そういうことを言う方は、たいていの場合、恋愛感情のことを指しているみたいですけど、そうだったら、そう言えばいい・・。</p>
<p>さらに言えば、病名も嫌いですね。「双極性障害ですね」とか、「ＤＩＤ（解離性同一性障害）の典型的な症状ですね」とか、「ＡＤＨＤですね」なんて、もし言われたら、なんとなく嫌だな。病名じゃないけど、「ＡＣですね」とか「共依存ですね」も嫌ですね。私は、どうもレッテルを貼られるのが嫌いなんです。</p>
<p>「そんなわけのわからないレッテルで、私のことなんかわかるもんか！」って気持ちになってしまいそうです。</p>
<p>うつだろうが、不安だろうが、その根底にある状況を表すことはできません。同じトラウマを受けたって、ある人はうつになるだろうし、ある人は不安になるということです。薬を選ぶ精神科医にとっては必要な区別かもしれませんが、カウンセラーにはあんまり必要ありません。</p>
<p>器質的な問題がかかわるもの、例えば「自閉症」とかは、うつや不安と同列にはできないので、ある程度仕方がないのですが、レッテルを貼るというのは、どうも好きになれないですねぇ。</p>
<p>もちろん、病名を聞いて安心する人もいますから、そういう人にはお伝えした方がいいですけどね。例えば、「なんだかわからないけどやる気がない」という人に「うつ」という病名を伝えた方が、本人が納得するし安心するみたいな場合ですね。</p>
<p>カウンセラーが一般向けのセミナーをやる時に、「癒し」だとか「気付き」だとか「共感」だとか「気付き」などの専門用語？は、必要最小限にした方がよいと思います。また、病名を説明する時、器質的な原因のもの以外は、「これは便宜上のもので、病名自体にはあまり意味がない」ということを伝える必要があるでしょうね。</p>
<p>ある日、事例研究会というものに参加したら、参加していたどこかの先生が発表者に対して、「その事例ではロールはやらなかったのですか？」と聞いていました。私は、「ロール」とは、「ロールプレイ」のことかと思ったのですが、それは、とんでもない間違いで、「ロール」とは、「ロールシャッハテスト（心理テストの一種）」のことなのだそうです。勝手に略さないでよ！！って言いたいです。</p>
<p>専門用語の羅列は、なんか、現実に起こっていることと遊離してしまっているような気がしますし、カウンセラー側からの「私、その筋の専門家です」というえらそーな感じを受ける人もいるかもしれません。だいたいわざわざそんな言葉を使わなくったって説明は可能ですし、そっちの方がわかりやすい。</p>
<p>私は、もっと普通の言葉でカウンセリングを伝えたいと思っています。</p>
<p>（第30回おわり）</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会　事務局長</p>
<p>ハートコンシェルジュ　カウンセラー</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>当学会会長 諸富祥彦のスピリチュアル・メッセージ（11月）</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1567</link>
		<comments>http://transpersonal.jp/archives/1567#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 23 Nov 2009 00:23:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator>tatsumi</dc:creator>
				<category><![CDATA[会長メッセージ]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://transpersonal.jp/?p=1567</guid>
		<description><![CDATA[だいじょうぶです。あなたのからだは、「白く輝く、聖なる光」に包まれています。邪悪なエネルギーから自分を守りましょう。
諸富です
みなさん、いかがおすごしですか。
最近、私のまわりで、何人かの方が、あまりにも大きな苦しみに [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><em>だいじょうぶです。あなたのからだは、「白く輝く、聖なる光」に包まれています。邪悪なエネルギーから自分を守りましょう。</em></strong></p>
<p>諸富です<br />
みなさん、いかがおすごしですか。</p>
<p>最近、私のまわりで、何人かの方が、あまりにも大きな苦しみに押しつぶされそうになられています。急に寒くなったここと関係しているのかもしれません。</p>
<p>こんなとき、多くの方は、「なにか、自分に原因があるのかも」と考えて、自分を責め始めます「私の過去や、子どもの頃の親やきょうだいとのかかわりに原因があるのかも」「いつも私が、自分を否定してしまうのは、周囲から愛をもらえなかったから・・・」と原因を探し始める方も少なくありません。</p>
<p>自分のものの見方や考え方(認知の仕方）に歪みがあることに問題があると考えて、考え方や受け取り方(認知）の修正をしようとされる方も少なくありません。</p>
<p>しかし私の経験では、悩みの浅い方は別にして、ずーっと何年も何年も続いているような、深い悩みを抱えている方の多くは、このようにして、「何に原因があるのだろう」「自分をどう変えたらいいんだろう」と考えれば、考えるほど、さらに「心の闇」に捕らわれて、抜け出せなくなってしまいます。</p>
<p>「考えすぎる癖」がついていること自体に、心の闇から抜けだせなくなってしまっている問題の本質があることが少なくないからです</p>
<p>「考える癖」にストップをかけましょう。<br />
「考えすぎるのをやめること」が、大切なのです。</p>
<p>でも、ただ、「考えないようにしましょう」と言われただけでは、なかなか実行できるものではありません。何か大きな支え、安心感を与えてくれるものが必要です。</p>
<p>ここで、「自分を超えた、より大きな何か」「スピリチュアルな、おおいなる存在とのつながり」が大きな意味を持ってきます。</p>
<p>私がお勧めなのは、「白く輝く、美しい光」に自分のからだ全体が包まれて、守られているイメージを思い浮かべて、それをからだ全体で感じ取ることです。</p>
<p>あなたは、「目には見えないけれど、たしかに存在する、この大いなる何か」「愛と智慧に満ちたエネルギーの流れ（＝大いなる、いのちの流れ）」の中から、この世界に産み落とされた存在です。</p>
<p>両手のひらを広げて、よく感じ取ってください。</p>
<p>あなたのからだ全体を包んでいる、エネルギーの流れが、幾重にも広がっていることにすこしずつ、すこしずつ、気づいていかれていくと思います。</p>
<p>ほら<br />
ほら<br />
いかがですか</p>
<p>慣れくると、あなたのからだ全体を包んでいる、「白く輝く光」がうっすらと見えてくることと思います。</p>
<p>その「白く輝く光」こそが、あなたをこの世界に送ってきた「大いなる何か」の贈り物。<br />
あなたをいつも守ってくれて、あなたがあなたらしくいることができるように、包んでくれている〈白く輝く、聖なる光〉なのです。</p>
<p>何か、つらいこと、あなたの気持ちをいらだたせたり、落ち込ませるような何かがあった時には・・・・この、〈白く輝く、聖なる光〉が、いつもあなたのからだ全体を包み、守ってくれていることを思い出しましょう。</p>
<p>無理にイメージする必要はありません。<br />
ただ、シンプルに、思い出せばいいのです。</p>
<p>そうすれば、その〈白く輝く、聖なる光〉が、あたかもバリアーのようになって、あなたを邪悪なエネルギーから守ってくれていることに気づかれると思います。</p>
<p>誰かがあなたを恨んでいるとき。<br />
誰かからの否定的な言葉が聞こえてきたとき。<br />
誰かがあなたに嫉妬のまなざしを向けて、あなたをひきずり落とそうとしているとき。</p>
<p>そのために心がいらだったり、落ち込んだりして、自分が自分らしくいられなくなってしまいそうなとき・・・・。</p>
<p>そんな時、その度に、この〈白く輝く、聖なる光〉が、いついかなるときでも、あなたのからだ全体を包み、守ってくれていることを思い出しましょう。</p>
<p>深ーい呼吸を何度も繰り返して、ゆったりしたペースを取り戻しましょう。そして、この〈白く輝く、聖なる光〉に守られて、自分が完全に安心して、自分らしくいることができているイメージを思い浮かべるのです。</p>
<p>いやな人、嫌いな人、あなたを攻撃してくる人・・・そんな人々の存在に気づいたら、無理してそばにいる必要はありません何も言わず、スッと離れて、「自分らしくいられる自分」「自分のエッセンス(本質）に忠実に生きていることができる、素直な、自然体の自分のペース」を取り戻すのです。</p>
<p>だいじょうぶです。</p>
<p>何も心配する必要はありません。</p>
<p>あなたはこの〈白く輝く、聖なる光〉にからだ全体を包まれた、守られた存在なのです。</p>
<p>このことをしっかりと心に刻んでおけば、いかなる邪悪なエネルギーや想念も、あなたがあなたらしくいられることを妨げることはできないでしょう。<br />
あなたはいつも、完全に守られて、あなたの本質(エッセンス）と一つなのです。</p>
<p>忘れないでください。</p>
<h2>「気づきと学びの心理学研究会　アウエアネス」のコーナー</h2>
<p>本日（11月22日のベーシックエンカウンター・グループ）をもって今年度のプログラムはすべて終了しました。</p>
<p>参加された方にしかわかりませんが、同じ悩みや迷いを分かち合っている存在として、深くつながりあえていることを、深く実感できたすばらしいグループでした。私自身は、今までで一番安心できたグループだったかもしれません。</p>
<p>ある参加者の方が言われた「諸富先生の存在以上に、メンバーの方々が、すごく安心できる方ばかりだったのが、とてもよかった」という言葉に深く同意します。</p>
<p>すばらしい方々とディープな、深くつながることができている2日間を共有できて、ほんとうにしあわせでした。</p>
<p>メンバーのみなさん、ありがとう！！</p>
<p>「参加メンバーの質の高さ」こそが、私のワークショップの最大の魅力ですね！</p>
<h2>２０１０年　気づきと学びの心理学研究会　アウエアネス主催のワークショップ（体験型研修会）予定</h2>
<p>①４月２４-２５日「幸運体質」になる！　<br />
偶然（シンクロニシティ）をチャンスに変える生き方！　人生創造ワークショップ　<br />
（クランボルツ、ミンデル、シンクロニシティ）</p>
<p>②７月１８-１９日　「ほんとうの自分」になる！　人間性心理学体験ワークショップ<br />
こころのメッセージに耳をすます　　自分らしく生きるために<br />
（ゲシュタルト、マズロー、ロジャーズ、フォーカシング）</p>
<p>③８月７-８日「運命の声」を聴く！　　「スピリチュアルな自己発見」<br />
トランスパーソナル心理学体験ワークショップ<br />
前世、来世、守護霊などの視点から深い自己探求へ<br />
（ウィルバー、ミンデル、グロフ、ハコミ、プロセスワーク、ヒルマン）</p>
<p>④９月１８－１９日　心のメッセージに耳を傾ける　フォーカシング・ベーシックコース<br />
自分自身の声を聴く　自分のこころの声をていねいに聴いていく<br />
（ロジャーズ、ジェンドリン、フォーカシング）</p>
<p>⑤１０月９－１０日　心のメッセージに耳を傾ける　フォーカシング・アドバンスコース<br />
他者との深いレベルの共感と傾聴による自己発見　インタラクティブなリスニング（ロジャーズ、ジェンドリン、ほんものの共感、インタラクティヴ・フォーカシング）</p>
<p>⑥１１月１３-１４日　新プログラム　プロセス指向心理学体験ワークショップ<br />
気づきと学びの最高のアプローチ　ミンデルのプロセスワークのエッセンスを諸富流にわかりやすく、かつ、深く体験していきます！<br />
（ミンデル、プロセスワーク、夢、からだ、方向性、大地、神）</p>
<p>どのプログラムも「　楽しく、深く、真剣に！　」を基本方針に楽しく学びながら、深い学習が可能な内容になっています！<br />
初心者の方も、プロの方も、はじめての方も、再学習の方も大歓迎です！</p>
<p>■ 講　師　：　諸　富　祥　彦<br />
■　場　所　：　都　内<br />
■参加費　28.000円　アウエアネス会員（昨年の参加者）27,000円<br />
①＋②＋③　４月７月８月　６日間　人気ワークショップコース　73,000円<br />
（この研究会でもっとも人気のある３つのコースを連続して学びます）<br />
④＋⑤＋⑥　９月１０月１１月　６日間　専門探求コース　73,000円<br />
（フォーカシング、プロセス指向心理学にしぼってより深く学びます）<br />
①＋②＋③＋④＋⑤＋⑥　１２日間フルコース　130,000円<br />
（すべてのＷＳにフルで参加できるお得なコースです）<br />
②＋③　４日間　人間性／トランスパーソナル心理学　基幹コース　49,000円<br />
（この研究会の定番ワークショップ。まずはここは押さえたい！という内容です）<br />
④＋⑤　フォーカシング４日間コース　　49,000円<br />
（フォーカシングの基礎から、カウンセリングやコーチング、キャリアアドバイザーへの<br />
臨床的応用やリスニングの技まで一気に学べます）<br />
１日のみの参加　16,000円</p>
<blockquote><p>■　申込み方法：<br />
①　ご希望のワークショップ名<br />
②　お名前<br />
③　郵便番号・ご住所<br />
④　連絡先（電話・FAX・メール等）<br />
⑤　アウエアネス参加有の場合はその旨<br />
を、ご記入の上、メール、ファックス、郵便にてお申込みください。</p>
<p>※　お申込みをいただいた後、1週間以内にご連絡させていただきます。1週間過ぎても事務局から連絡がない場合は、届いていない可能性がありますので再度ご連絡ください。</p>
<p>気づきと学びの心理学研究会　＜アウエアネス＞事務局<br />
E-mail: awareness＊morotomi.net（＊を@に変換してください）<br />
FAX : 03-6893-6701<br />
住 所： 〒 101-0062<br />
東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学14号館　諸富研究室内</p></blockquote>
<p>個人セッションの申し込みはzombieee11*ybb.ne.jp(*を@に）まで<br />
１時間12,000円　９０分15,000円です</p>
<h2>以下の本もよろしく!</h2>
<ul>
<li><strong>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047101982/moki-22/ref=nosim/" target="_blank">「生きづらい時代の幸福論」（角川oneテーマ新書）</a>』</strong></li>
<dd>&#8211;９人の偉大な心理学者の教えを紹介！後半は諸富の「ほぼ自伝」です！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086501635/moki-22/ref=nosim/" target="_blank">魂のとびらをひらく　１２５の気づきの言葉</a>』（集英社be文庫）</li>
<dd>&#8211;１日30秒で気づきが得られる、とても深い内容の本です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434131591/moki-22/" target="_blank">自己成長の心理学　人間性/トランスパーソナル心理学入門</a>』（コスモスライブラリー）</li>
<dd>&#8211;記念すべき100冊めにふさわしい、私の本のベストアルバムのような内容です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828414959/moki-22/" target="_blank">絶対幸福の法則　うまくいっている人が、なぜか幸運を引き寄せている秘密の習慣</a>』(ビジネス社）</li>
<dd>&#8211;今年出す「幸福三部作」の第一段。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837964974/moki-22/" target="_blank">読むだけで心がスーッと軽くなる44の方法</a>』 (三笠書房　王様文庫)</li>
<dd>&#8211;かわいいイラスト満載で、予想以上の出来栄え。タイトルどおり、とても気楽に読める本です。最近、再販決定しました！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757216971/moki-22/ref=nosim/" target="_blank">死なないための人間関係</a>』(アスペクト　文庫）</li>
<dd>&#8211;「ビバ！依存症」など、かなり毒々しい刺激的なメッセージ本です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4753309037/moki-22/" target="_blank">フォーカシングの原点とその臨床的展開</a>』</li>
<dd>&#8211;これまでになかった骨太なフォーカシング本！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434135546/moki-22/ref=nosim/">ジェンドリン哲学入門</a>』（コスモスライブラリー）</li>
<li>日本ではじめてのジェンドリン哲学の入門書</li>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4188674121/moki-22/ref=nosim/">11の徳を教える道徳授業</a>』（明治図書）</li>
<li>『クラス会議で学級が変わる！』（監修　明治図書）</li>
<dd>&#8211;ある教師による、アドラー心理学による学級経営の決定版！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4810095444/moki-22/">教師の悩みとメンタルヘルス</a>』（図書文化）</li>
<dd>&#8211;悩める教師を支える会　10周年の実践にもとづくアドバイス</dd>
</ul>
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		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その２９　そんなことをしていいなんて誰が言った？！</title>
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		<pubDate>Wed, 18 Nov 2009 01:48:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[【その２９】そんなことをしていいなんて誰が言った？！
小学校４年か５年の時、私は、友人たちとよからぬことをして、先生に激しく怒られたことがあります（まあ、しょっちゅう怒られていたのですが・・）。確か、自作のロケットを屋上 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="text-decoration: underline">【その２９】そんなことをしていいなんて誰が言った？！</span></strong><strong></strong></p>
<p>小学校４年か５年の時、私は、友人たちとよからぬことをして、先生に激しく怒られたことがあります（まあ、しょっちゅう怒られていたのですが・・）。確か、自作のロケットを屋上から飛ばしているのがばれた時だったと思います。ちなみに、自作ロケットの作り方は、キケンなので、ここではお伝えしません。</p>
<p>その時、先生が、「そんなことをしていいなんて、誰が言った！」とえらい剣幕で怒っておられました。私にとって先生に怒られるのは日常茶飯事だったので、なんということもなかったのですが、その時の記憶を鮮明に覚えているのには、理由があります。</p>
<p>私は、先生の「そんなことをしていいなんて、誰が言った！」という言葉にひっかかちゃったんです。先生は、顔を真っ赤にして怒っていたのですが、私の頭の中は、「？マーク」でいっぱいになりました。</p>
<p>「？マーク」の元凶は、「していいと言われたことしか、やっちゃいけないのか？」という疑問で、その疑問から、「だとしたら、『これから、勉強していいでしょうか？』といちいち聞いて許可を得なければならないのだろうか？」、「いやまてよ、『息をしてもいいですか？』とも聞かなければならないのか？これじゃぁ、死んでしまう・・」などなど、先生のお説教はそっちのけで、あれこれ考えていました。私にとっては、先生は、まるで昔のサイレント映画のように口をパクパクさせているように見えていました。</p>
<p>そのとき、「あっ！」とひらめいたんです。「『してよいこと』は、決めることができないんだ！」ということです。別な言い方をすると、「規則として決められるのは、『してはいけないこと』だけ」なのではないかということです。</p>
<p>だけど、例えば、野球で打者が打ってセーフになろうとするのであれば、１塁に向かうわけで、規則としては、「１塁に向かわなければならない」ということになります。</p>
<p>そうすると、「『してはいけない』だけではなく、『しなければならない』も規則になるのではないか？」ということが、私の中で新たに疑問として浮かびました。しかし、それも簡単に解決します。「打者は、打った後、セーフになろうと思ったら、１塁に向かわなければならない」は、「打者は、打った後、セーフになろうと思ったら、１塁以外に向かってはならない」と言い換えることができるわけで、結局、規則は、全て『してはいけないこと』に集約されます。</p>
<p>私は、この発見に夢中になりました。</p>
<p>まったく話を聞かずにそんなことばかり考えていた私に、先生は気付いたんでしょうね。先生は、言いました。</p>
<p>「向後、おまえ、聞いているのか？！」、「何を考えているんだ！」</p>
<p>それで、つい・・・、私の「大発見」をしゃべっちゃったんですね。結果は火を見るより明らかです。先生は激怒し、他の二人が許されたのに、私だけさらにお説教を食らうことになりました。</p>
<p>やれやれ。</p>
<p>まあ、先生には怒られちゃったけれど、その時の私の「大発見」は、正しいんじゃないかと思うんですね。</p>
<p>『していい』ことを決めていったら、窮屈でたまらない。</p>
<p>なんでこんな昔の小学校の４、５年のころのとほほな経験を思い出したのかと言うと、それには、きっかけがあるんです。</p>
<p>新人のカウンセラーは、ベテランカウンセラーから、スーパービジョンを受けるものなのですが、時に、「私が受けていたのとはえらく違うスーパービジョンを受けているなぁ」と思う例があるんですね。ある新人カウンセラーが、自分の思いつきでなんらかのアプローチをしたとき、スーパーバイザーから、「そんなことをして良いなんて言っていない」って言われたという話を聞きました。そして、その新人カウンセラーが試みたことは、私には別に悪い方法には思えませんでした。</p>
<p>逆に私は、そのスーパーバイザーが、なんで、「そんなことをして良いなんて言っていない」という言葉の矛盾に気付かないんだろうと疑問に思いました。そして、その言葉の背景には、「自分のやり方以外は許さない」という傲慢なコントロールの意思があるように思えます。</p>
<p>ちなみに、私はアメリカ時代合計８人のスーパーバイザーにつきましたが、こんな言い方をする人は、ひとりもいませんでした。</p>
<p>だいたい、スーパーバイザーが許可する方法だけ採用して良いなんてことになったら、新人カウンセラーは委縮してしまうでしょう。そうしたら、クライアントさんのケアよりもスーパーバイザーに怒られないことを優先してしまうかもしれないじゃないですか。</p>
<p>もちろん、師匠の型を真似ると言うのは、新人には必要な部分もあるかと思いますが、型にはめすぎて、新人の新鮮なアイデアをつぶしてしまったら、もったいない。</p>
<p>基本的に、「規則」というのは、少ない方がいいと思います。特に、人対人のかかわりのなかで動いていくカウンセリングみたいな分野にはね。なにしろ、クライアントさんひとりひとり違うのですから・・。</p>
<p>カウンセリングにおいては、「クライアントさんを傷つけない」という規則（厳密には倫理ですが）が、最優先されなければならないものであって、もし傷つけてしまった時などには、「カウンセラーは、クライアントさんに対して、屁理屈を言って自分をごまかしてはならない」というのが、大事な姿勢になります。</p>
<p>その原則さえきちんと守っていれば、クライアントさんのプロセスは自然に進んでいくのですから。</p>
<p>あまり「こうしなければならない」という教育をしていると、かえってクライアントさんのプロセスを邪魔しちゃうのではないかなと思います。</p>
<p>（第29回おわり）</p>
<p>向後善之</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その２８　山本迪夫さんのこと</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1541</link>
		<comments>http://transpersonal.jp/archives/1541#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 03 Nov 2009 14:17:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://transpersonal.jp/?p=1541</guid>
		<description><![CDATA[【その２８】山本迪夫さんのこと
最近、松田優作さんのＤＶＤが発売になったことを、ＴＶで知りました。探偵物語なんかもよく見てたし、遺作となったブラックレインはかっこよかったですね。
僕がはじめて（ＴＶで）松田優作を見たのは [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="text-decoration: underline">【その２８】山本</span></strong><strong><span style="text-decoration: underline">迪夫</span></strong><strong><span style="text-decoration: underline">さんのこと</span></strong><strong></strong></p>
<p>最近、松田優作さんのＤＶＤが発売になったことを、ＴＶで知りました。探偵物語なんかもよく見てたし、遺作となったブラックレインはかっこよかったですね。</p>
<p>僕がはじめて（ＴＶで）松田優作を見たのは、「太陽に吠えろ」です。彼の殉職シーンとそのときのセリフ「なんじゃ、こりゃー？！」は、当時とても話題になりました。その松田優作さんの殉職シーンを撮ったのが、山本迪夫監督です。</p>
<p>山本さんとは、家が近くだったこともあり、我が家にも時々訪ねてこられ、僕が小さいころからいろいろとお世話になりました。いつもブルーのサングラスをかけていて、情熱的に映画やＴＶのことを話していたかと思うと、ちょっとした冗談を言って、はにかんだような笑みを浮かべる方でした。ＴＶで松田優作さんのＤＶＤを紹介している番組を見ていて、山本さんのことがなつかしく思い出されました。</p>
<p>山本さんは、2004年8月23日にがんで亡くなりました。</p>
<p>その数ヶ月前に、僕は、山本さんに偶然出会いました。その時、僕は実家を訪ねていたのですが、たまたま妻と散歩をしていて隣の駅まで歩いていた時、山本さんと奥様に偶然会ったのです。山本さんは、その時すでにがんが発見されていて、闘病生活を続けられていました。しかし、偶然僕らがお会いした時、とてもお元気そうだったのです。山本さんは僕らを発見すると、「やあ」と例のはにかみ笑いで手を振り、「ちょっとあがっていかないか」と言ってくれました。僕らは、一も二もなく、お宅におじゃまさせていただきました。</p>
<p>僕らは、リビングに案内されました。そして、リビングのテーブルには、大きな江戸の地図がありました。博学な山本さんは、「ここが薩摩藩邸で・・」などと、僕らに説明してくれました。外様の藩邸は、大きいけれど、江戸城から見ればちょっと外側にあるということを、その時初めて知りました。その詳細な地図は、山本さんの同級生が作ったものなのだそうです。山本さんは、「次は、時代物を撮りたいんだよ」と、その構想を僕らに語ってくれました。</p>
<p>僕らは、とても楽しいひと時を過ごしました。</p>
<p>それから、数カ月後、山本さんは、帰らぬ人となりました。</p>
<p>僕らがお会いした時、山本さんはとてもお元気そうにしていたのですが、実はがんが進行していたのだそうです。１ヵ月後山本さんは入院し、その後は、もはや緩和ケアしか選択がない状況でした。毎日痛み止め（それは、やがてモルヒネになったのだそうですが）の点滴を打つ毎日でした。</p>
<p>その日、山本さんは、とてもすっきりした顔をされていたそうです。そして、看護師に、「頭をクリアにしたいから、しばらく点滴を止めてくれないか」と言ったのだそうです。点滴を止めると、痛みがぶり返すのではないかと医師も看護師も心配したのですが、山本さんの決意は固く、結局、しばらくの間モルヒネの点滴を止めることになりました。</p>
<p>点滴を止めた後、山本さんは、傍らに置いてあった本、司馬遼太郎の「覇王の家」をとりだし、一心に読み始めたのだそうです。「覇王の家」は、徳川家康の物語です。山本さんの前には、あの江戸の地図はありませんでしたが、彼の頭の中には、あの江戸を作り日本の覇者となった徳川家康の姿がありありと浮かんでいたのではないかと思います。やがて、本を置き、少し間をおいて山本さんは、「もういいよ」と言いました。そして、モルヒネの点滴が再開され、山本さんは、そのまま息を引き取られました。</p>
<p>山本さんは、最後までご自分の次回作の構想を練っておられたのではないのでしょうか。</p>
<p>「もういいよ」と言った時、山本さんは「覇王の家」をモチーフとした作品を完成させたのでしょう。そして、満足して息を引き取られたのではないかと思います。「覇王の家」のラストシーンが、彼にははっきりと浮かんでいたのではないかと思います。</p>
<p>山本迪夫さんは、最後までかっこいい人でした。</p>
<p>（第28回おわり）</p>
<p>向後善之</p>
]]></content:encoded>
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		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その２７　ﾌｨﾝﾗﾝﾄﾞで中等教育そしてﾊｰﾊﾞｰﾄﾞへ！</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1519</link>
		<comments>http://transpersonal.jp/archives/1519#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 19 Oct 2009 09:46:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://transpersonal.jp/?p=1519</guid>
		<description><![CDATA[【その２７】フィンランドで中等教育そしてハーバードへ！ 
とあるお店で、昼すぎにコーヒーを飲んでいた時のことですが、隣で、主婦の方がおふたりお話をされていたのを、それとはなしに聞くことがありました。
彼女たちは、子供の受 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="text-decoration: underline">【その２７】フィンランドで中等教育そしてハーバードへ！</span></strong><strong> </strong></p>
<p>とあるお店で、昼すぎにコーヒーを飲んでいた時のことですが、隣で、主婦の方がおふたりお話をされていたのを、それとはなしに聞くことがありました。</p>
<p>彼女たちは、子供の受験の話をされています。カイセイだの、アザブだの、ワセダだの、ケイオーだのと、名門校の名前がポンポン出てきて、まあにぎやかです。話の中に７２とか７３とかの数字が、出てくるのですが、偏差値のことなんでしょうね。それにしても、よくご存じなので感心します。</p>
<p>まあ、こうした会話はよく耳にすることで、興味もないので、私は持ち歩いていた文庫本を読んでいたのですが、そのうち、「えっ？！」と思う言葉が（主婦のおふたりの方から）飛び込んできて、思わず、文庫本から目を離してしまいました。</p>
<p>私が驚いた言葉は、「中学浪人」という言葉です。</p>
<p>彼女たちの話によれば、最近よりよい高校に進学するために、浪人する子供がいるそうなのです。それを「中学浪人」と言うのだそうです。最初、小学校を卒業した子が志望校に入るために浪人するのかと思ったら、そうじゃなくて、中学を卒業した子が浪人することを「中学浪人」と言うのだそうです。</p>
<p>今、私立有名校が受験に有利ということもあるし、名門大学にエスカレーター式に進学できる学校は、相変わらず人気なのでしょうね。しかし、中学浪人とは・・。</p>
<p>彼女たちのお話に耳をそばだててみると、高校に進学しながら、よりレベルの高い学校を受けるために、一応受かった高校には進学手続きをするのですが、それは、みかけだけで、実は中学浪人している子供が増えているのだそうです。</p>
<p>「●▲さんの息子さんも＠＊高校に進学しながら勉強して、1年遅れでワセダに入りなおしたのよ」、「いいところ入るためなら、中学浪人もありよね」などなど、まあ、にぎやかです。あげくのはてには、「大学は、ワセダ、ケイオーぐらいには入ってほしいわよね」だそうです。とほほですね・・、まったく。</p>
<p>ワセダやケイオーに入るのはどれだけ大変なことなのかわかっているのでしょうか？そして、自分たちが受験で苦労したことをすっかり忘れちゃっているのでしょうか？簡単に、「・・ぐらい」って言っちゃうんですからね。彼女たちの子供たちがストレスでつぶれなきゃ良いのですが・・。</p>
<p>そもそも、大学を出てからの方が、人生長いのだし・・。</p>
<p>お受験は、それだけにとどまりません。次々に新手が現れます。<br />
去年の年末、朝日新聞だったと思いますが、最近、東大ではなく、ハーバードやエールなどの海外の大学をめざす日本人が増えてきたとのことで、そのための予備校もあるという記事を読みました。</p>
<p>その記事を読んで、そのうち、「西海岸なら、スタンフォードかＵＣ校、東海岸ならアイビーリーグかＭＩＴぐらい入れなきゃね」なんて会話が飛び交うんじゃないかと思っていたのですが、どうやら、冗談じゃなく、本当にそんな時代になりつつあるみたいです。</p>
<p>私は、最近「カウンセラーへの長い旅」という本を出したのですが、いざ出版すると、売れ行きが気になるもので、ちょこちょこアマゾンのランキングなんかをチェックしています。ランキングを見ていると、いろいろな発見があります。</p>
<p>私の本は、「海外教育・留学」や「留学ガイド」部門に分類されているのですが、その部門にリストされている本の中で、「5歳からはじめるハーバード留学準備」なんて題名を見つけたりして、いやはや驚いています。中身がどんな本なのかは知りませんが、5歳からそんなことを目標にするんですかねぇー。んーーー。上位ランクの中に、けっこう「ハーバード本」が多いですねー。</p>
<p>アメリカは大学名で学校を選ぶ人も、そりゃーいますけど、少数なんですがね。多くの学生は、「何を勉強したいから○◎大学」とか、「＠％＄先生の下で勉強したいから■◆大学」という選び方をするケースが多いと思います。「学部はどこでもいいから有名大学に」という強迫的な選び方は、アメリカにいたとき、私の周りでは聞いたことがありませんでした。</p>
<p>「ハーバード本」以外で目につくのが、フィンランド教育関係の一連の本です。どうやら、フィンランドは教育レベルが高く、15歳の学力が世界一なのだそうです。</p>
<p>なんでも、2006年の学習到達度の調査結果では、フィンランドは、57か国中、科学的リテラシーが1位で、読解力と数学的リテラシーが共に2位です。ちなみに日本は、科学的リテラシーが5位で、読解力が15位、数学的リテラシー10位です。</p>
<p>そのためか、フィンランド教育関係の本が、アマゾンの「海外教育・留学」部門でのきなみ上位に君臨しているんです。謙虚に「海外に学べ！」というのは、明治以降日本の得意分野ですし、それはそれで、有意義だとは思います。多くの本は、教育関係者が参考にするための目的で書かれたものなのでしょう。しかし、中には、子供の留学体験の本もちらほらありました。</p>
<p>ひょっとして、そのうちフィンランドの小中学校に、日本人の子供が大挙しておしかけるなんてムーブメントが起きるのではないかなんて思ってしまいます。</p>
<p>「フィンランドで中等教育を受け、めざすは、ハーバード！」なんてキャッチコピーができるのかも？？</p>
<p>日本のお受験もグローバル化？？？</p>
<p>いいのかな？これで・・。</p>
<p>（第27回おわり）</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会事務局長</p>
<p>ハートコンシェルジュ　カウンセラー</p>
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		<title>当学会会長 諸富祥彦のメッセージ（10月）</title>
		<link>http://transpersonal.jp/archives/1505</link>
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		<pubDate>Mon, 12 Oct 2009 15:16:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>tatsumi</dc:creator>
				<category><![CDATA[会長メッセージ]]></category>

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		<description><![CDATA[の感覚を大切に
諸富です
みなさん、いかがおすごしですか。
最近、私が感じているのは、ひとり、ひとりのたましいよりも、のほうが、先にある、という感覚です。
大切なあの人とはじめて出会ったときに感じた、あの
重要な意味を持 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><たましいのつながり>の感覚を大切に</strong></p>
<p>諸富です<br />
みなさん、いかがおすごしですか。</p>
<p>最近、私が感じているのは、ひとり、ひとりのたましいよりも、<たましいのつながり>のほうが、先にある、という感覚です。</p>
<p>大切なあの人とはじめて出会ったときに感じた、あの<運命の感覚></p>
<p>重要な意味を持つ出会いは、この、<たましいのつながり>に引き寄せられるようにして、起こってくるもののように感じています。</p>
<p>みなさんは、いかがですか。</p>
<p>けれども、この、<たましいのつながり>の感覚を私たちはつい、忘れてしまうのです。そして目先のことにあくせくしているうちに、大切な何かを失ってしまう・・・そんなことになってしまいがちです。</p>
<p>「いつか、そのうち・・・」<br />
「いずれ、またあとで・・・・」<br />
このような思いが、大敵です。<br />
<たましいのつながり>がある人とふれあえる時間は、有限です。<br />
失われた時間は、二度と、戻ってきません。<br />
時間を逆行させることは、できないのです。</p>
<p>カント、ハイデガーといった大哲学者は、「人間存在の本質は、時間である」ことを見抜いていました。環境との相互作用の中で時間をつくりだすことが、人間特有の本質なのです。</p>
<p>人生で、もっとも大切なものは、お金ではありません。<br />
地位でも、名誉でも、業績でもありません。<br />
時間です。とりわけ、「大切な人と、ふれあう時間」です。<br />
なぜならその機会は、一度失われてしまうと、二度と、戻ってこないから・・・。<br />
「今の、あの人」と、深くふれあうチャンスは、「今、この時」を逃せば、一生、やってこないのです。</p>
<p>あなたの「大切な、あの人」に「いつか、伝えたいメッセージ」があるのなら、今、伝えましょう。<br />
その機会は、いつ、永遠に失われてしまうか、わからないのですから。</p>
<p>悔いのない人生を生きるために、一番大切なことは、このことだと思います。</p>
<p>気づきと学びの心理学研究会　アウエアネス<br />
今年度のプログラムはすべて終了しました<br />
来年度の申し込みが可能です</p>
<p>★２０１０年　気づきと学びの心理学研究会　アウエアネス主催のワークショップ（体験型研修会）予定</p>
<p>①４月２４-２５日「幸運体質」になる！　<br />
偶然（シンクロニシティ）をチャンスに変える生き方！　人生創造ワークショップ　<br />
（クランボルツ、ミンデル、シンクロニシティ）</p>
<p>②７月１８-１９日　「ほんとうの自分」になる！　人間性心理学体験ワークショップ<br />
こころのメッセージに耳をすます　　自分らしく生きるために<br />
（ゲシュタルト、マズロー、ロジャーズ、フォーカシング）</p>
<p>③８月７-８日「運命の声」を聴く！　　「スピリチュアルな自己発見」<br />
トランスパーソナル心理学体験ワークショップ<br />
前世、来世、守護霊などの視点から深い自己探求へ<br />
（ウィルバー、ミンデル、グロフ、ハコミ、プロセスワーク、ヒルマン）</p>
<p>④９月１８－１９日　心のメッセージに耳を傾ける　フォーカシング・ベーシックコース<br />
自分自身の声を聴く　自分のこころの声をていねいに聴いていく<br />
（ロジャーズ、ジェンドリン、フォーカシング）</p>
<p>⑤１０月９－１０日　心のメッセージに耳を傾ける　フォーカシング・アドバンスコース<br />
他者との深いレベルの共感と傾聴による自己発見　インタラクティブなリスニング（ロジャーズ、ジェンドリン、ほんものの共感、インタラクティヴ・フォーカシング）</p>
<p>⑥１１月１３-１４日　新プログラム　プロセス指向心理学体験ワークショップ<br />
気づきと学びの最高のアプローチ　ミンデルのプロセスワークのエッセンスを諸富流にわかりやすく、かつ、深く体験していきます！<br />
（ミンデル、プロセスワーク、夢、からだ、方向性、大地、神）</p>
<p>どのプログラムも「　楽しく、深く、真剣に！　」を基本方針に楽しく学びながら、深い学習が可能な内容になっています！<br />
初心者の方も、プロの方も、はじめての方も、再学習の方も大歓迎です！</p>
<p>■ 講　師　：　諸　富　祥　彦<br />
■　場　所　：　都　内<br />
■参加費　28.000円　アウエアネス会員（昨年の参加者）27,000円<br />
①＋②＋③　４月７月８月　６日間　人気ワークショップコース　73,000円<br />
（この研究会でもっとも人気のある３つのコースを連続して学びます）<br />
④＋⑤＋⑥　９月１０月１１月　６日間　専門探求コース　73,000円<br />
（フォーカシング、プロセス指向心理学にしぼってより深く学びます）<br />
①＋②＋③＋④＋⑤＋⑥　１２日間フルコース　130,000円<br />
（すべてのＷＳにフルで参加できるお得なコースです）<br />
②＋③　４日間　人間性／トランスパーソナル心理学　基幹コース　49,000円<br />
（この研究会の定番ワークショップ。まずはここは押さえたい！という内容です）<br />
④＋⑤　フォーカシング４日間コース　　49,000円<br />
（フォーカシングの基礎から、カウンセリングやコーチング、キャリアアドバイザーへの<br />
臨床的応用やリスニングの技まで一気に学べます）<br />
１日のみの参加　16,000円</p>
<blockquote><p>■　申込み方法：<br />
①　ご希望のワークショップ名<br />
②　お名前<br />
③　郵便番号・ご住所<br />
④　連絡先（電話・FAX・メール等）<br />
⑤　アウエアネス参加有の場合はその旨<br />
を、ご記入の上、メール、ファックス、郵便にてお申込みください。</p>
<p>※　お申込みをいただいた後、1週間以内にご連絡させていただきます。1週間過ぎても事務局から連絡がない場合は、届いていない可能性がありますので再度ご連絡ください。</p>
<p>気づきと学びの心理学研究会　＜アウエアネス＞事務局<br />
E-mail: awareness＊morotomi.net（＊を@に変換してください）<br />
FAX : 03-6893-6701<br />
住 所： 〒 101-0062<br />
東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学14号館　諸富研究室内</p></blockquote>
<p>個人セッションの申し込みはzombieee11*ybb.ne.jp(*を@に）まで<br />
１時間12,000円　９０分15,000円です</p>
<p>以下の本もよろしく!</p>
<ul>
<li><strong>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047101982/moki-22/ref=nosim/" target="_blank">「生きづらい時代の幸福論」（角川oneテーマ新書）</a>』</strong></li>
<dd>&#8211;９人の偉大な心理学者の教えを紹介！後半は諸富の「ほぼ自伝」です！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086501635/moki-22/ref=nosim/" target="_blank">魂のとびらをひらく　１２５の気づきの言葉</a>』（集英社be文庫）</li>
<dd>&#8211;１日30秒で気づきが得られる、とても深い内容の本です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434131591/moki-22/" target="_blank">自己成長の心理学　人間性/トランスパーソナル心理学入門</a>』（コスモスライブラリー）</li>
<dd>&#8211;記念すべき100冊めにふさわしい、私の本のベストアルバムのような内容です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828414959/moki-22/" target="_blank">絶対幸福の法則　うまくいっている人が、なぜか幸運を引き寄せている秘密の習慣</a>』(ビジネス社）</li>
<dd>&#8211;今年出す「幸福三部作」の第一段。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837964974/moki-22/" target="_blank">読むだけで心がスーッと軽くなる44の方法</a>』 (三笠書房　王様文庫)</li>
<dd>&#8211;かわいいイラスト満載で、予想以上の出来栄え。タイトルどおり、とても気楽に読める本です。最近、再販決定しました！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757216971/moki-22/ref=nosim/" target="_blank">死なないための人間関係</a>』(アスペクト　文庫）</li>
<dd>&#8211;「ビバ！依存症」など、かなり毒々しい刺激的なメッセージ本です。</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4753309037/moki-22/" target="_blank">フォーカシングの原点とその臨床的展開</a>』</li>
<dd>&#8211;これまでになかった骨太なフォーカシング本！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434135546/moki-22/ref=nosim/">ジェンドリン哲学入門</a>』（コスモスライブラリー）</li>
<li>日本ではじめてのジェンドリン哲学の入門書</li>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4188674121/moki-22/ref=nosim/">11の徳を教える道徳授業</a>』（明治図書）</li>
<li>『クラス会議で学級が変わる！』（監修　明治図書）</li>
<dd>&#8211;ある教師による、アドラー心理学による学級経営の決定版！</dd>
<li>『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4810095444/moki-22/">教師の悩みとメンタルヘルス</a>』（図書文化）</li>
<dd>&#8211;悩める教師を支える会　10周年の実践にもとづくアドバイス</dd>
</ul>
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		<title>おじんカウンセラーのとほほ通信　その２６　見えない虐待</title>
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		<pubDate>Mon, 05 Oct 2009 10:54:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kougo</dc:creator>
				<category><![CDATA[Web連載]]></category>
		<category><![CDATA[おじんカウンセラーのトホホ通信]]></category>

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		<description><![CDATA[少し前になりますが、高校生の起こしたある事件について、週刊誌が「事件の陰に母親の溺愛」と報道していて、「あーまたか」という気持ちになりました。あまりにワンパターンな表現ですよね。
マスコミは、紋切り型に「母親の溺愛」など [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>少し前になりますが、高校生の起こしたある事件について、週刊誌が「事件の陰に母親の溺愛」と報道していて、「あーまたか」という気持ちになりました。あまりにワンパターンな表現ですよね。</p>
<p>マスコミは、紋切り型に「母親の溺愛」などと興味本位に書いてしまうのですが、私は、「母親の溺愛」が、問題の本質ではないと思うんです。</p>
<p>親子関係がゆがんでいる場合、溺愛という表面的な行為があるとしても、その背景に、過干渉、理想のおしつけといった過度なコントロールが存在します。そのコントロール自体が問題の本質です。</p>
<p>なにしろ、最近子供はけんかしないらしいですからねー。けんかしそうになると、親をはじめとしておとなが寄ってたかって止めてしまうみたいで・・。もちろん、怪我しちゃまずいのでしょうが、少々ほったらかしにしといてもいいんじゃないかと思うのですが・・。昔は、「子供のけんかに親が出る」なんてばかにされたものなのですがねぇー。</p>
<p>また、学校でいじめの問題などがあって、いじめている側を学校が注意しようものなら、モンスターペアレントとか呼ばれる親が、学校に抗議するらしいですからね。</p>
<p>とにかく、危険がないようにおとなが露払いしちゃうんですね。これじゃあ、危機対応能力なんて育ちようがありません。</p>
<p>それだけでなく、そうした過干渉で、無菌状態にしながら、同時に親の理想を、過度に子供に押し付けるといったことが、しばしば見受けられます。</p>
<p>不安の時代の反映なのでしょうか？経済の先行きも不透明だし、格差社会はひそかに拡大しているしという背景があり、その結果、「自分の子だけは、なんとかしなきゃ・・」という意識が強くなってきているのでしょうか？</p>
<p>この過干渉と理想の押し付けといったコントロールは、何も母親に限ったものではなく、父親にもそういう傾向があり、その傾向が近年多くなっているのではないかと思います。だから、「母親の溺愛」という言葉でくくってしまうと、本質が見えなくなると思うんです。</p>
<p>そもそも、親と言うのは、適度に手を抜く、あるいは失敗する方が、子供の成長にとって望ましいといわれています。しかし、これだけ社会が不安になると、なんとか完璧に子供を育てようという傾向が強くなってしまうのかもしれません。完璧に育てれば、子供は、やがて良い学校に進学し、安定した会社に勤めることができ、あるいは、食いっぱぐれのない資格を持つことができ、その結果人生における安全が確保できると考えているのでしょうか？でも、それは、幻想です。</p>
<p>さて、それでは、完璧に理想的な子供に育てようとしてしまったら、子供の内面は、どうなるのでしょうか？</p>
<p>実は、「完璧」というものは存在しません。「理想的」と言ったって、それは、親にとって都合のよい物かもしれませんが、子供にとって「理想的」とは限らないでしょう。要は、「完璧」も「理想」も、親が勝手に思い込んでいる幻想にすぎないと言ってよいでしょう。</p>
<p>完璧という思いに固執してしまうとき、そこには、無意識のコントロールが働きはじめます。理想を求めるあまり、子供を無意識に自分の思い通りに動かそうとしてしまうのです。清く正しく美しい子供の姿は、親にとっては喜ばしいものなのでしょうが、子供にとっては、居心地の悪いものになります。</p>
<p>子供は、残虐な部分もあります。思春期になれば、性的な興味も当然のごとく出てきます。しかし、そういう親たちは、子供の暗の部分をきちんと見ようとはしません。「暗の部分」といったって、それは、その親にとっての「暗」であるだけの話で、どんな子供にも存在するものなので、暗でもなんでもないのですが・・。</p>
<p>そうした親のもとでは、子供は、親の幻想である完璧さを演じざるを得ません。そうしないと、親からの愛を受けられないからです。</p>
<p>こうして完璧そうに見える家族関係ができあがります。例えば、子供は親に口答えせず、親がなにも言わなくてもせっせと勉強し、読む本は世界文学全集で、お笑い番組などには見向きもしません。</p>
<p>一見理想的な子供に見えても、実は、その内部では、親による無意識的なコントロールが存在しているわけです。このコントロールが行き過ぎた場合、それは、「見えない虐待」と呼ばれます。</p>
<p>親も、周囲の人たちも、そして、子供も、その実態がつかめないというのが、「見えない虐待」のこわさです。わかりにくいために、被害者には、だれも気づかないうちに大きな傷がついてしまいます。</p>
<p>その代表例が、「ダブルバインド」と「ミスティフィケーション」と呼ばれる、主に親から子になされる介入です。</p>
<p>「ダブルバインド」は、ほぼ同時に矛盾するメッセージを伝えるということです。「なんでも好きなことを言いなさい」と言われて、自分の意見を述べたら、「そういうことは、おとなになってから言いなさい」と言われてしまうような介入を指します。「ダブルバインド」を受けた子供が戸惑ってしまうのは、当然のことです。なにしろ親の言うとおりにしたら、逆に怒られてしまったのですから。「ダブルバインド」を受け続けると、自分が何を感じ何を考えているのかがわからなくなってしまいます。</p>
<p>「ミスティフィケーション」は、イギリスの精神科医R.D.レインが提唱していた概念で、子供の感情を搾取してしまう巧妙な介入です。例えば、子供の希望が明らかではないうちに、あるいは、子供の希望をまったく無視して、「○△クンは、女の子なんかには、興味ないんだよねー」なんて言ってしまうやり方です。こんなことを言われ続けたら、女の子にワクワクする気持ちは、罪悪として認識されるようになってしまいかねません。それって、とても不健康な状況ですね。</p>
<p>ダブルバインドやミスティフィケーションは、どこの家庭でも時には、行われると言ってよいでしょう。たまに行われるのなら、問題はほとんどないのですが、それがひっきりなしに行われてしまうと、深刻な心の傷を子供に与えます。</p>
<p>こうした介入を受けた子供たちは、他者（親）の心の動きに常に敏感になり、それに自分を合わそうとし始めます。その過程で、ワクワクした気持ち、反抗する気持ちなどは、罪悪感や自己嫌悪感、自責の念を伴うものとなり、その結果、自分の気持ちを抑え、やがて、それは、自分を失うといった感覚に至ります。子供たちは、他者の要求に答えようとして、必死に勉強したり、せっせと習い事に通い、けっして親に逆らわずに、不健全と言われるTV番組には目もくれず、自分の中の内的葛藤は微笑みでごまかすというようなことをしだします。</p>
<p>そうして、自己を失っていくにつれ、彼らの内面的な空虚感は、耐え難いものになっていきます。そのため、ますます、親の価値観に完璧に沿おうとします。そうでないと、自分が何者であるのか見失ってしまうような感覚に襲われるからです。</p>
<p>そのことに、親を含め周囲の人は、だれも気づかない場合が少なくありません。彼らが親の期待にたまたま沿うことができるとき、彼らは、完璧なよい子に見えるからです。そうした場合には、子供自身も、自分の心が搾取されていることに、ほとんど気づくことができません。</p>
<p>「見えない虐待」を受けてきた人は、親の期待に沿えなくなるとき、あるいは、自分のやり方が必ずしも世の中で通用しないことがわかってきたときに、目に見える形で危機をむかえます。その時、彼らは、自分の中の空虚感と直面せざるを得ません。それは、恐怖の体験です。自分の中心には何も無い・・そんな感覚に襲われます。そして、彼らは、どうやって、その危機を乗り越えたらいいのか迷い、途方にくれてしまいます。なぜなら、彼らは、それまでの人生で、自らの力を信じることを禁じられてきたからです。</p>
<p>ある人は、過呼吸になり、また、ある人は、空虚感を埋めるために過食に走り、また、自分の中のおぞましさを吐き出すかのように嘔吐を繰り返します。リストカットをする人もいるでしょうし、ひきこもる人もいるでしょう。もちろん、「見えない虐待」が原因でなくても、こうした状態に陥ることは多々ありますし、また、「見えない虐待」を受けた全ての人が、こうした状態になるわけではないことは、言うまでもないことです。</p>
<p>彼らが回復するのは、自分自身と再会したときです。他者からの期待は、自分自身の希望とは必ずしも一致しません。その違を受け入れ、自分の感覚や感情や希望を自覚し、自分が、けっして空虚な存在などではなく、生きるエネルギーに満たされた存在であることに気づいたとき、彼らは、やっとそれまでの苦悩から解放されます。</p>
<p>どうも、最近、「見えない虐待」が蔓延しているように思えます。</p>
<p>（第２６回おわり）</p>
<p>向後善之</p>
<p>日本トランスパーソナル学会事務局長</p>
<p>ハートコンシェルジュ　カウンセラー</p>
]]></content:encoded>
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