副会長就任のあいさつ(青木聡)
前期より引き続いて副会長を務めることになりました。前期は病気のため、ほとんど学会に貢献する仕事ができませんでしたので、再任されて恐縮しています。今期こそちゃんと仕事をしなさいという意味であろうと受け取り、気を引き締めています。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2008年の夏、私はサン・フランシスコのJohn F.Kennedy大学で開催された「第1回インテグラル・セオリー・カンファレンス」に参加してきました。このカンファレンスは、世界各地の40ヵ国以上から、500人を超えるインテグラル・セオリーの研究者や実践者が一堂に集結して盛大に行われました(キャンセル待ちで参加できなかった人も300人以上いたそうです)。大変な熱気と興奮の渦に包まれた祝祭空間を体感することができ、参加して本当に
よかったと思います。残念ながら日本人の参加者は私一人でしたが、韓国、中国、香港、インド、インドネシアなど、アジア諸国からの参加も少なくありませんでした。
カンファレンスのオープニング・セレモニーが最高潮に盛り上がる中、私はその雰囲気をどこかで経験したことがあると感じていました。そう、日本トランスパーソナル学会の第一回大会の盛り上がりによく似ていたのです。洋の東西を問わず、「第一回」というのは華やかに盛り上がるものなのでしょう。しかし、一点だけ決定的に違っていました。それは参加者がとても積極的かつ主体的に参加していたことです。
日本トランスパーソナル学会の第一回大会は、有名な先生の講演やイベントがいくつも並んでいて、さながら大博覧会の様相を呈していました。とても楽しかったことを覚えています。それに対して、インテグラル・セオリー・カンファレンスは、発表者が120人を優に超え(なんと参加者の4人に1人が発表していたことになります!)、シンポジウムが12種類も開かれていました。有名な先生の講演を拝聴することが目的の受身の参加者は一人もおらず、休憩中でも2、3人が集まると、もう何かしら議論が始まっているような、そんな熱いカンファレンスでした。一人でゆっくりしたくても、すぐに前から後ろから「どこから来たのか?」と話しかけられるので、英語が話せない私はすごく大変でした。
しかし、そんなカンファレンスの雰囲気に慣れてくると、参加者が主体的に学びあい、相互に交流しあう活気のある集まりが心底うらやましくなってきました。その場にいるだけで「ここに仲間がいる」という喜びが感じられるのです。日本トランスパーソナル学会も、「ここに仲間がいる」と思えるような、豊かな相互交流の場として発展していくことを願ってやみません。副会長として、そのための企画やイベントを実現するために尽力したいと思います。会員の皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。







