メンタライゼーションと心の癒し

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「メンタライゼーションと心の癒し」
~心理療法の最先端、基本、そして古典から学ぶ~

開催日:4月15日(日)

遠方の方も、USB(音声データ)と資料の形で、
セミナー内容をご購入いただけます。

*お問い合わせ・お申込みは、以下にお願いします。
Mail:
Fax:03-5570-2860

1)4月のセミナーでは、「メンタライゼーション」を
メインに、心の癒しについてとり組みます。

あなたは、「メンタライゼーション」という言葉、
概念をご存知でしょうか。

メンタライゼーションは、
最も新しい、しかし同時に古典でもある
心理療法の基礎概念です。

精神分析、愛着理論、認知療法、
対人関係療法、クライエント中心療法・・・など、
あらゆる心理療法やコーチングに貫かれた、
対人援助のエッセンスです。

メンタライゼーションは、実は、
心理療法にとっては、普遍性を秘めた、
重要な概念です。

しかし、さまざまな流派や理論において、
これまでその重要性が、
はっきりと意識化・認識化される
ことはありませんでした。

今回のセミナーで、じっくり学ぶことで、
あなたのカウンセリング、心理療法、コーチングは
より骨太で、より緻密に、また
洗練されたものになることでしょう。

2)メンタライゼーションは、
提唱者のP.フォナギーやJ.G.アレンによると、
「心で心を想うこと」を指します。

「メンタライズ”mentalize”」の
接尾辞の”~ize”は、「~化する」を意味します。

たとえば、”realize(リアライズ)”は、「real+ize」、
つまり「リアル化する、現実化する」の意味です。

メンタライズの「メンタル(mental)」は、
「心、精神」を意味しますが、そこに、接尾辞のizeがつくと、
「メンタル化する」、すなわち「心(理)化、精神化する」
という意味になります。

その名詞である「メンタライゼーション」の直訳は、
「メンタル化、心理化、精神化」です。

3)では、何を心理化するのでしょうか?

どのようなものを、精神化する必要があるのでしょう?

答えは、セミナーでじっくりと解説します。

4)心理化されていない、精神になっていないものを
メンタル化する(メンタライズする)ためには、
心づくりが欠かせません。

逆に、心づくりがされていないと、
メンタル化できないものが、
「身体化」あるいは「行動化」という脇道から
現れざるを得なくなります。

メンタライゼーションは、心づくりを目指し、
心のテーマを心で扱うことを可能にしてくれます。

5)メンタライゼーションをベースに置いた
療法や治療のことを、
MBT(Mentalization-Based Treatment/Therapy)と
言います。

それは、各種パーソナリティ障害、アダルトチルドレン、
依存症・嗜癖、共依存症、解離、産後・育児うつ、
DV、PTSDなどの癒しに有益です。

6)さて、心になっていないもの、
精神化されていないプロセスの代表的なものに、
ビオンが述べた、
「考えられていない考え(考える人のいない考え)」
「名づけようのない恐怖」があります。

構造人類学者、レヴィ・ストロースは、それを、
「加工・料理されていない生のもの」
と呼びました。

それらはいずれも、精神病水準のプロセスです。

精神病水準のプロセスは、
心理・精神化(メンタライズ)されずに、
「行動化(acting out)」、
「エナクトメント(enactment、無意識の実演化)」
「知性化」される傾向にあります。

行動化、エナクトメント、知性化は、
心がないために、心というフィルターを通らず・通さず、
脊髄反射によって、直接、表出されたものです。

7)それらを、行動化、エナクトメント、知性化といった形で
漏らさず、どうメンタライズ(=心理化)するか、
それが、メンタライゼーションをベースにおいた心理療法の
主要テーマです。

これは同時に、心理療法全般が目指すものでもあります。

クライエント自身が、行動化ではなく、
自らの心で、心を取り扱うことができるように、
心づくりを応援する。

そのためには、関係療法的なかかわりが欠かせません。

心づくりには、他者による良質なメンタライズの提供、
心で心を想う、心を使うかかわりが、不可欠だからです。

このあたりについて、事例を交えながら、
セミナーでは特に詳しくお伝えします。

8)心で心を想うとは、どういうことでしょうか?

心は直接見ることも、手で触れることもできません。

そんな心で、どう心を想うことができるのか。
それは、何を意味するのでしょうか。

具体的に、どのように心で想い、心を使い、働かせるのか。

いくつかの具体的なケースから、その実際、
心理療法のエッセンスである、心の癒しの技術について、
わかりやすくお伝えしていく予定です。

9)メンタライゼーションは、各セラピー
~精神分析、愛着理論、認知療法、対人関係療法、
クライエント中心療法、プロセスワーク、
サイコシンセシス、トランスパーソナル心理療法~で、
さまざまに、実践されてきています。

この新しい、しかし古典的な心理療法の神髄を、
今回、あなたとご一緒に学べる機会を楽しみにしています。

*このセミナーでは、プロ・カウンセラー、セラピスト、
コーチ、ファシリテーターなどの対人援助職の方、
また、そうした領域でのプロをめざす方の
プロとしての力量の増進を意図しています。

初心者の方、一般の方のご参加も、心から歓迎いたします。

*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。

*当日セミナーにご参加できない方は、USBと資料の形で、
セミナー内容をご購入いただけます。

*お知り合いの方に、このセミナーをご紹介いただけると幸いです。

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日時:4月15日(日)10:00~17:00

開場:9:50

会場:都内

講師: 富士見ユキオ
 開業カウンセラーとして、28年目。
 夫婦カウンセラー、ファミリーセラピスト、
 臨床心理士
 ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
 交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
 相続アドバイザー協議会認定会員、
 ニューヨーク州立大学卒業(人類学部)、
 米国トランスパーソナル心理学研究所に、日本人として初めて留学する。
 MA(修士)。
 認定プロセスワーカー(日本にプロセスワークを紹介、導入する)、

 岸原千雅子
 ミンデル夫妻認定プロセスワーク セカンド・トレーニング教師、
 臨床心理士、
 ファミリービジネス・アドバイザー資格認定保持者、
 交渉アナリスト1級 日本交渉協会認定、
 相続アドバイザー協議会認定会員、
 英国IFA認定アロマセラピスト、
 お茶の水女子大学卒業(文教育学部)。
 修士、
 日本ホリスティック医学協会理事、
 日本トランスパーソナル学会理事。

参加費:20,000円+消費税(8%)

*USB+資料の形で、遠方の方にも、セミナー内容を販売しています。

お問い合わせ・お申込み先:
インスティテュート ・ オブ・プロフェッショナル・サイコセラピー
(IPP)事務局
Mail:
Fax:03-5570-2860

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《新・連続講座のご案内》

「井筒俊彦とビオンに学ぶ神秘主義的心理療法」
3月23日(金)スタート
毎月第4金曜日19:00~20:50、
全10回開催(2018年3月~12月)

《開催中の連続講座・ご案内》

「ケース(事例/症例)を通して、病態水準を内側から身に着けよう
~関係療法的かかわりをライブ・スーパービジョン&ロールプレイ形式で学ぶ~」
2018年1月11日(木)スタート・開催中
毎月第2木曜日19:00~20:50 全10回

※いずれも、USBと資料の形でご購入いただけます。
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