『セラピストークライアント関係』に根差したライブ・スーパービジョン ~プロセスワークの臨床的発展~

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『セラピストークライアント関係』に根差したライブ・スーパービジョン
~プロセスワークの臨床的発展~

連続講座、10月11日(木)19:00~20:50開始
(毎月第2木曜日、全10回)

*若干名の方を募集します。先着順です!

1)この連続講座の主題は、「セラピストークライアント関係」に根差したライブ・スーパービジョンです。

セラピスト、カウンセラー、コーチ、ファシリテーター、ボディワーカー、ケースワーカー、ナース、医師など、対人援助職の専門家、および、そうした専門職を目指す方や学生にお勧めの連続講座です。

2)なぜ、この連続講座では、「セラピストとクライアントの関係性」に着目するのでしょうか。

それは、私たちの臨床経験から言うと、「精神病圏」や「パーソナリティ障害圏」、「トラウマ」、「依存症」などに深く関係する「解離」、「スプリッティング」、「離人症」、「心理的麻痺/鈍麻」といった心理的また身体的に困難なテーマに対して、従来の深層心理学的ワーク(夢分析や絵画療法など)や、ボディーワークや、ドリームボディワークなどでは、十分に取り組むことができないからです。

そうではなく、(プロセスワークの「関係性チャンネル」に、終始/排他的に着目して~ですので、他のチャンネルは、「従属的」なものになります~)「今・ここで立ち現れるセラピストークライアント関係」を取り扱ってこそ、上記の難しい心身的課題に「真に」向き合える契機が、また、それらに癒しが生じるチャンスがが生まれるからです。

3)ここで言う「セラピストとクライアントの関係」とは、「量子力学」的なものを指します。

量子論以前の近代科学では、「対象/観察される側」と、「観察者」は、分かれていました。

「観察者」は、実験対象(ガラスで仕切られた実験空間)の外」にいて、対象に影響を受けない「客観的」、「中立的」立場から、「対象」を、「観察」していました。

それに対して、「対象」は、ガラスで仕切られた「内側」にいて、一方的に見られ、「外」からの影響を一切受けず、「観察されて」来ました。

「対象側」には、「観察」、プロセスワークで言う「アウェアネス(自覚、気づき)」が求められません。

(ちなみに、アウェアネスがないことを、プロセスワークでは、
「メタ・コミュニケーター」がない、と、捉え、それを「精神病圏」や「戦争状態」の典型的特徴、と仮定します)

4)ですので、近代科学は、プロセスワーク的アウェアネスの観点からすると、

(1)「(ガラスで仕切った)客観的観察者」と、

(2)精神病ないしは戦争状態にある観察される対象に、

分断した、と例えられます。

これは、ミッシェル・フーコーが提示した「パプティコン」

~刑務所で、看守が高い場所から受刑者たや、刑務所全体を、
一望監視する施設を意味します~

のメタファーを思い起こさせます。

5)これに対して、量子力学的立場は、セラピストがパプティコンを実践することはできない、と考えます。

理由の一つ目は、量子の次元では、観察に「客観性」はありえず
~観察が即、観察される側(外が即、内)に影響をもたらすためであり~、

また、観察者は、(従来観察される側とされて来た)観察される側と一緒の状態

~これをプロセスワークでは「エンタングルメント(もつれ合い)」と言います~

に、あるからです。

6)理由の二つ目は、

そうすると、セラピストは、自分もその一部である「エンタングルメントとしての関係」を「どう『観察』するか」にあります、

が、(そうすると、繰り返しますが、「観察」は客観的でも、中立でもありえず)、「観察する側」が、*実は/同時に「観察される側」でもある*、といった不思議な状態に常に/ずっとあるからです。

*こうした議論の前提には、観察者と観察される側、外と内に、
明確な境界がないことがあります。

7)しかし、実際の臨床では、観察者と観察される側、外と内を、「明確に分断/仕切る」ことができなければなりません。

また、同時に、観察者と観察される側を明確に分けれない次元をも、扱える必要があります。

さらには、観察者と観察される側にはっきりした境界のない量子力学的次元と取り組むトレーニングがなされていなければなりません。

8)この連続講座では、そういったこと全般についてのトレーニングを、ライブ・スーパービジョン形式で、徹底的に、繰り返し試みます。

(今回は、ここまでとさせていただきます)

関係性に基づいたプロフェッショナルなセラピストークライアント関係に、関心のあるみなさまのご参加をお待ちしています。

このテーマの初心者の方も、大歓迎させていただきます。

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日時:毎月第1金曜日 19:00~20:50
     第1回は、10月11日(木)

講師:富士見ユキオ

会場:港区赤坂

参加費:99,500円(初めての方)

      94,500円(二回目の方)

      89,500円(三回目以降の方)

      84,500円(五回目以降の方)

*若干名の方を募集します。先着順です!

お問い合わせ先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:
URL:www.fujimi.in