境界パーソナリティ障害水準とプロセスワーク

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【第1弾】 11/23(水、祝)10:00〜17:00

「境界パーソナリティ障害水準とプロセスワーク」

(1)境界パーソナリティ障害の中核には、
「見捨てられる不安」あるいは
「遺棄される、放置される、置きざりにされる不安」などがあり、

そうした不安を感じないための代表的「防衛」には、
「スプリッティング(心を割ってしまうこと)」があると言われています。

(2)「スプリッティング」とは、
神経症水準に至って初めて可能となる防衛の、
「抑圧」とは異なります。

抑圧には、抑圧できるだけの
「ある程度丈夫な自我」が必要です。

しかし、境界パーソナリティ障害水準には、
そうした自我の力が備わっていないために
(まだ、育まれていないために)、
抑圧とは別の「守りの方法」が求められます。

それが、「スプリッティング」です。

(3)「抑圧」は、意識から、無意識を締め出すものであり、
意識と無意識の間に「境界線」を引くために、
「横の分裂法」と言われます。

(4)これに対して、境界パーソナリティ障害水準は、
「抑圧」のようには無意識を排除できませんので、
「意識・自我意識」を「割ること」を試みます。

それが「スプリッティング」ですが、
これは「自我」を「縦に割る」ため、
「縦の分裂法」と呼ばれます。

「縦分裂」は、何のためにするかといったら、
「見捨てられる不安、おざなりにされる不安、
(話などに耳を傾けられず)流される不安」などを
感じないようにするためです。

(5)そうした不安を感じないようにしているために、
境界パーソナリティ水準の人は、外から見ると、
一見、「強そうに見えたり」、「怖そうに見えたりします」

それは、対人関係上生じるであろう不安からの守りのためです。

一方、内面では、不安と背中合わせのため「緊張」が耐えません。

(6)今回のセミナーでは、そうした境界パーソナリティ水準について、
複数の観点から学びます。

(a)ユング派
(b)マスターソン学派
(c)コフート学派
(d)クラインービオンの対象関係論学派
(e)カーンバーグ学派
(f)ホリスッティック学派

そして、以上をプロセスワーク、ワールドワークの立場から
検討していきます。

病態水準の中でも、取り組み、治療が困難な部類に属すると言われる
境界パーソナリティ水準について、基本から学びたい方、
複数の観点からバランス良く学びたい方、
プロセスワークやワールドワークのエッセンスを、
その取り組みに加味したい方のご参加をお待ちしています。

初心者の方も、大歓迎いたします。

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日時: 10月16日(日) 10:00〜17:00(9:50開場)

講師:富士見ユキオ

会場:都 内

参加費:21,000円(税込)
(セミナー当日、会場にてお支払いください)

お問い合わせ/お申し込み先:プロセスワーク研究会
FAX:03-5570-2860
E-mail:
URL:www.fujimi.in