子供が災害などにさらされた場合のトラウマ反応についてまとめてみます。子供は、トラウマを受けるような状況にさらされた場合、「回避」、「再体験」、「強い興奮状態」を示します。

回避反応とは:友達とあまり遊ばなくなったり、学校にいきたがらなくなる。嫌な出来事の詳細を忘れる、あるいは、記憶を遮断する。感情を表せなくなる、自分の感情が分からなくなる、喜怒哀楽がなくなるなど。

再体験とは:災害のときの経験を「遊び」の形で繰り返す、災害が、まるで今起こっているかのように反応する、災害に関する悪夢、災害を思い出させるものに対する過敏な反応など。

強い興奮状態とは:資格聴覚の過敏性、不安、睡眠困難、イライラ、集中困難、ギョッとして驚くようなしぐさ、泣いたり叫んだりする、家族や友達や自分の将来に対する悲観、食欲の変化、混乱した行動など。

また、子供は、その年齢によって、微妙にトラウマ反応が違います。

2〜5歳:何度も災害のことを話す、かんしゃく、叫んだり泣いたり、暗いところ・怪物・一人になることに対する恐怖、関係のないできごとを災害と結び付けて考える、親から離れる時に激しく泣く、退行(子供がえり)など

6〜9歳:攻撃性・怒り・イライラ感の増大、災害が起こったのは自分のせいだと思う、不機嫌さ、成績の低下、集中力の低下、身体の不調を訴える、質問を繰り返す、親しい人が死ぬのではと言う恐怖、よく泣く、ひきこもるなど。

9〜12歳:泣く、攻撃性・イライラ・いじめ行為、災害に対する怒り、悲嘆・孤独感・ひきこもり、恐怖・不安・パニック、災害について話すことを避ける、食欲や睡眠パターンの変化、健康に対する不安、成績の低下・集中力の低下、災害に関する繰り返し同じことを考えたり話したりする、激しく助けを求める、親しい人の将来に対する悲観、過度に利他的な(他人を助けたいと言う)願望など。

いつもと違う極端な反応が出た場合に、トラウマ反応である可能性があります。ただ、心配しすぎると、子供はかえって不安になります。

大人が、恐怖におののかないことです。

大人の恐怖反応は、

闘争反応・・怒りっぽく攻撃的になる

逃避反応・・あせり、逃げ出そうとする

すくみ反応・・立ちすくむ、なにも考えられなくなる

の3つが基本です。

そうした大人の恐怖反応は子供に伝染し、不安定になります。子供は、非言語メッセージに敏感ですから、大人が恐怖を感じているのなら、恐怖を増大させてしまいますが、大人達が落ち着いていれば、その落ち着きが子供に伝わって行き、その結果、安心していきます。

大人は、とにかく、まず落ち着くことです。

今日はここまでです。

参考Caring kids After Trauma, Disaster, and Death :NYU

向後善之

日本トランスパーソナル学会 常任理事 事務局長

ハートコンシェルジュ カウンセラー